KNUのメンバーインタビューもついにラスト。

最後はこの人、"かなぷぅ"こと北条佳奈で、かなぷう=KNUといっても過言ではないほどの存在感でKNUの活動を支えてきたのは周知の事実。

そんなかなぷうのKNUヒストリーと最後のワンマンにかける意気込みをぜひ読んで欲しい。


──まず最初にKNUの活動休止が決まった時の気持ちから教えてください。

ついにきたな、ですね。自分の勝手な思いですけど、長くは続けられないかもだけどKNUの最期まではいたいと言う思いが強くあって。で、このメンバー全員卒業のタイミングは自分が想像してたよりは全然早かったのもあり戸惑いましたね。私の芸能人生の大半がKNUだったので、それがついに終わっちゃうんだなというのがいまの率直な気持ちですね。

──今回のメンバー全員卒業がなかった場合、どのタイミングでやめようかとか考えてましたか?いまかなぷぅは29歳で9月には30歳になる節目の年です。

年齢的にアイドルではシンドいなという思いと、ずっとKNUで生きてきたからそれを手放す踏ん切りがつかなくて、その葛藤ですね。でもこれからそんなに長くは続けられないだろうなという意識はあったけど、でもここでやめようっていう決断は下せてなかったです。漠然とKNU10周年まではやりたいな、とは思ってたんですけど。自分の中で30歳でアイドルやるのも全然ありだし、いいと思うけど、いまのKNUは昔からの曲、王道アイドルソングみたいなのをそのまま歌ってるから、歌詞とメンバーの現実とギャップを感じてました。三十路前なのに「昼下がりの教室?」もないでしょ!って(笑)。だからそういうとこをアレンジしていけば、まだまだKNUとしても頑張れてたと思います。でも活動中にグループの方向性の変更は難しかったという現実はあったかと思いますね。実際に2017年の夏ぐらいにそういった方向性の変更のプランもあったんですけど、立ち消えになってしまいました。いま来てくれてるバスターはいまのKNUが好きなんだし、変化したことによりいま来てくれてた人がいなくなってしまうかも?という不安もあって、そこまで踏み込めなかったですね。

──クマやライオンの像を見て「がおー!」ってやったりする子供みたいなかなぷぅがオトナ路線への移行に悩んでたのは意外です。

マネージャーさんにも幼児化が進んでるって言われたりしてました。私自身、無意識に若返りたいって願望があってそれが出ちゃってるのかもしれませんね(苦笑)。



かなぷぅ、がおー!の図



──KNU加入のきっかけはどういった経緯でしたか?


加入前はグラビアや撮影会やってて、そのときにKNUっていうAKBに便乗したグループ作るからやってみない?って誘われたのが最初でした。当初はKNU23って数字も付いてたし衣装もコピーしてたし、モロにAKBの二番煎じでイヤでしたね。私自身、もともとアイドル好きだったしAKBも好きだったから、AKBに便乗したグループなんてやだなって思っててめっちゃバカにしてたんですよ(笑)。秋元康さんがプロデュースしてる訳でもないし、こんなの売れるワケない!って。でも当時の私は自分の意見を言えることもなく、言われたままにやってました。私は基本的に何の仕事も断らないってスタンスなので、KNUもとりあえずやる、でも長くは続かないだろうなと思ってました。そしたら意外と長く、8年も続いてしまって、気づいてみたら私も三十路前的な(笑)。

──1期生として活動していたKNUでの一番の思い出はなんでしょうか?

忘れられないのはTIFの白衣装のスカイステージです。2012年で2回目ですね。TIFって言われてパッと頭に思い浮かぶのはあの光景ですね。そのときはVIC:CESSとKNUで2日間で10ステージもやったんですよ!あれは私の中で誇りでもありますね。あとは去年の新宿BLAZEのワンマンもよかったです。あれがKNUの史上最高のライブだったと自負してます。会場も大きかったしメンバーも揃ってたしパフォーマンスも充実してたと思いますね。大きな目標に向けてメンバーがまとまって挑んだワンマンでした。個人的にもVIC:CESSが解散した直後のワンマンだったので、VIC:CESSがなくなって魅力も半減しちゃうんじゃないか、リアルなことを言うと集客が減ってしまうんじゃないかと、不安がすごかったです。でもKNUだけになったからこそ今まで以上に全身全霊で挑むんだという決意と熱意で溢れててワンマンへの意気込みが凄まじかったのをすごく覚えています。まぁ、あれ以降いろいろあってKNUもこうなってしまうんですけど苦笑。でもあのワンマンがKNUのピークの1つであったことに間違いないと思いますね。KNUにとって夏は鬼門なんですよ!



TIF2012のスカイステージは青空と白い衣装のマッチングが印象的だった。



昨年7月の新宿BLAZEのワンマン。
ラストワンマンもこのBLAZEで行う。



──KNUでかなぷぅはリーダー的な存在でセンターにいますが、いつ頃からそのポジションになったんですか?



れいちぇる(早月れい)が辞めてから誰がリーダーになるかってなってたんだけど、夏鈴ちゃん(新田夏鈴=失踪)がリーダーかな?ってあやふやなまま進んでいた気がします。れいちぇるは周りが言いにくいこともズバズバ言ってくれて仕切ってくれてたし、夏鈴ちゃんは体育会系ですごいサバサバしてました。夏鈴ちゃんがいなくなってからですかね…今のリーダーポジションになったのは。あまり記憶にないです(苦笑)。でも私自身はリーダーポジションは苦手なんです。学生時代も部長や委員長とかもやったことないし人をまとめるのは苦手で、どっちかというと私が決めて行動させるより、誰かに従う方が楽なんですよ。でもKNUのマネージャーでありプロデューサーでもある田村さんと行動を共にする機会が多かったので、田村さんの指示や決定をみんなに伝えることが多々あったので結果的にそうなっていったんだと思いますね。頼られるのは苦ではないけど、リーダーっぽさは自分にはないと個人的には思ってます。

──この全員卒業はメンバー全員で話し合って決まったことですけど、いろんな選択肢がある中で卒業を選んだのか、仕方なくこの決断を下したのか、どんな状況だったんですか?

あの話し合いではこういう選択肢もある、といくつかのチョイスがあった中で、みんなで選んだのがメンバー全員卒業って決断でした。これは私が先導して導き出した結論みたいに思われてるみたいなんですけど、そんなことなくて、ホントにメンバー全員でいろいろ話し合って決めたのがこの結果なんです。最期はこのメンバー8人で辞めたいって気持ちが全員にあったからこその決断だったんです。



KNU一期生として結成当初から中心メンバーの一人として活躍していた。



──KNUをやってて良かったことはどんなことでしょうか?


私は歌もダンスも経験ない状態でKNUに入ったから、そこでイチから学んで活動できたのはよかったです。さっきも話しましたけどもともとアイドルは好きで自分でやれるとは思ってなかったけど、この「北条佳奈」って仕事を10年ぐらいやってきた中で一番楽しいのがライブだし、それを見つけることができたのはよかったですね。最初はグラビアや舞台、テレビとかもやってたけど、その中でもライブが好きです。そう思えるようになったのはKNUがきっかけだし、いまの自分の生き甲斐でもあります。

──ではそれが終わってしまってからはどうなってしまうんでしょうか?

だからいまは不安しかないです(笑)。でも許される限りはステージに立ち続けたいし、みんなの前にいたいなと思ってるので、KNUが終わった後もかなぷぅをよろしくお願いします(笑)。

──もう目前に迫った最後のワンマン、どんなワンマンにしたいですか?

この8人で歌えることは最後だし、6/24に来てくれる人がいて、ステージに立つ8人がいて、その空間を最高のものにしたいですね。1曲1曲を大事にパフォーマンスします。8年の集大成を見せつけたいと思います。







【ラストワンマンライブ】
「~ALL MEMBER GRADUATION~
  8年間本当にありがとうごさいました。」

新宿BLAZE
6月24日(日)開場16:00 開演17:00 
前売¥3000 当日¥3500(+1D)

KNUのメンバー全員卒業&活動休止のラストワンマンです。
このアイドル激戦区東京の街で8年間続けてきた誇りを胸に、
これまでの経験を活かし精一杯最大限の力と胸を振りまくり、
最後に最高のお祭りにしたいと思っております!
どうか見届けて下さい!!
この日、新宿BLAZEに来てくれた皆さんの笑顔と声援が、
メンバーにとって最高の「卒業証書」となります。
なにとぞ6月24日(日)はKNUにお時間を頂けたら幸いです。




●●KNUライブスケジュール●●
6/12(火) 無料サイン会@ミューズ音楽院(代々木)
6/19(火) ライブ予定@morph-tokyo
6/21(木) 秋葉原単独定期公演@Twinbox Akihabara



※各イベントの詳細はKNUオフィシャルサイトにて!

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