わたし達は
一人ひとりが
大きな源から生まれた
特別な感覚機関で
それぞれのカラダに
独自の感覚を持った
それぞれ
変わった存在で、
初夏の
葉っぱの緑が
美しいとか
花の白さに
目を奪われたり
あの人の言葉は
苦しかったとか
雨上がりの日差しに
ウキウキしたり
本の一文に
涙したりする
寄せては引く波を
じぃっと
飽きることなく
見つめたり
夜中に降る雨の音を
聴いたり
歩き疲れた後に
美味しいコーヒーに
舌鼓を打ったりする
そういう
自分の
カラダに備わった
独自の感覚を
ただ、ただ
味わい
否定することなく
おとしめることなく
軽んじることなく
恥じることなく
誰とも
比べることなく
優劣や
善悪を
判じることなく
自分が自分の
好みの感覚を知って
自分に
感じさせてあげることが
今回
このカラダで生きている喜び。
私たち
一人ひとりが
感じていることは
決して
取るに足りないことではない。
苦しいことが
あってもいい
それが
苦しいのも
独自の感覚。
嬉しいことも
独自の感覚。
このカラダに
備わっている感覚が
それだけで独自で、
それだけで素晴らしいもの。
その感覚を
当たり前のものとせず、
一つずつ丁寧に感じると
世界はもっと
自分に優しい面を見せる。
誰かと
全く同じに
感じることは無くていい。
根本で繋がっているから。