▷夢小説 / 刀剣乱舞 / 石切丸
悪夢を見た。内容は既に霞んでしまっているけれど、酷い恐怖感だけは今まだ濃く残っている。眠れない、どうしたのものか、まだ朝は来ない。いっそ畑の様子でも見に行って目を覚ましてしまおう、と廊下へ出た。うすぼんやりとしか見えないが、少し先に人影が見えた。まさかこんな真夜中に誰かが起きているとは思わなかった私は、ひっ、と情けない声を出して床に座り込んでしまった。足の力が出ないのだ。嗚呼、どうしよう、もしも幽霊だったら……「おや」近付く人影を前に瞳を強く閉じていると、聞き慣れた声が聞こえた。まさか、とそっと瞳を開くと、そこには寝間着だろうか、着物を着た石切丸さんが立っていた。
「何をしているのかな、こんな時間に」
「い、石切丸さんこそ」
「私は目が覚めてしまってね、少し散歩さ」
「……私は怖い夢を見て」
「おや、眠れなくなってしまったのかい」
はい、と消え入りそうな返事をした。自分で言っていて少し情けなくなってしまったのだ。それを聞いた石切丸さんはよしよし、と呟いて手を貸してくれた。立ち上がった私の手を引いて向かったのは、さっきまでいた私の部屋だ。なんで、と視線を向けると普段よりも一層優しげな声で「寝付くまで、私が側に居てあげよう」と頭を撫でられた。
「じゃあ、今から目を閉じますけど……」
「ああ、ゆっくり眠りなさい」
「ぜ、絶対に私が寝るまでどこにも行かないでくださいね」
「不安なら、手でも繋いでおこうか」
「……い、いいんですか」
「勿論。さぁ、おやすみ」
石切丸さんの手から伝わる体温は、不思議と悪夢の恐怖を徐々に溶かしてくれた。よい夢を、と石切丸さんの声を最後に聞いて、深い眠りへと誘われていく。
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本日二回目の過去作品アップ
私夢主目線の小説ばっかり書いてますね…書きやすいから仕方ない。そろそろ過去作品じゃなくて新しい夢書きたいなーとか思ってます。が、キャラ誰書くか悩んでなかなか書き始められない。私が好きなキャラだと偏りが激しいからいつも同じキャラになる罠。マーシャルリーとか書きたいけど私の他に需要が無さそうな罠。
それでは、石切丸さんに膝枕をされたい喪女……と見せかけていつもはしっかりした保護者的立ち位置の石切丸さんに膝枕を強請られて意外だなあなんて思いつつ膝枕をしてあげるといつの間にか眠ってしまった彼の寝顔に胸がザワザワしちゃう審神者、になりたい喪女でした。さらば。
