◎    無心無我とは、詩を書くのならば、詩そのものになりきること、思索をするのならば、思索そのものになりきること、音楽を創るのならば、音楽そのものになりきることをいう。

 

 その瞬間、少なくとも、自分を自分として意識することすらない。その瞬間、私は、三次元にあって三次元にないのである。

 

 私は、その瞬間、詩そのものの世界に参入しているのである。そこにこそ、詩と合一せる姿があり、それは、詩が我であり、我が詩であるという境地である。

 

 そこから、真なる我そのものの詩が生まれてゆくのである。

 

 

 

 

 

 

 

  by 天川貴之

(JDR総合研究所・代表)