5月25日(土) また芦ノ湖へ行ってきました。
今週は石井さんが行きたいというのでお付き合い。一緒に行くのは久しぶり。今だ「勝負」の世界に身を置き「勝った、負けた」だけで釣りを考え、亀山湖のように行く前から釣れないのが判っている釣りに行くということに理解のない人には付き合い切れずしばらく別行動してました。
そうは言っても勝負の世界に身を置きながらその釣りに「セコさ」は微塵もないところがこの人の良いところ。そして芦ノ湖は石井さん大得意の釣り場。今年は釣れるよ、の情報に行きたくてしょうがない様子。状況、天気とも微妙ですが「行かなきゃ気が済まない」のは良く分かるのでお付き合いしました。
当日は全部で5人。週中釣れていないので「少ないな」と思うのと「空いててラッキー」の気持ちになります。
5時出発。3人でキャンプ場へ曳かれます。出船前に前日の情報を教えてもらい幸運がなければ今日は厳しいなと思います。
キャンプ場で3人並びます。2人は21尺ですが自分は19尺。
支度をしている最中から風が強くなります。この北風が冷たい。波立っているせいかもじりなし。
朝は宙から入ります。マッシュの宙釣り。前回大きいのは上から追ってきて食い付く感じがしたので底20cm切りの宙釣りからスタート。
これが1ボール打ってノーピク。2人もノーピクで「こんなことやってる場合じゃない」と21尺出して底釣りにチェンジ。
寒さのせいか誰もアタリません。「ヤバそーだな」と思い出した時石井さんが掛けます。バレましたがへらだと思われる引き。「食わないしアタリが小さい」と石井さんが嘆きます。やはり昨日釣れなかっただけのことはある。しかし1人で合わせをくれているととうとう1枚釣り上げます。良い型。アタリ極小とのこと。いきなり隣で五月蠅くなります
時合は10時位と思っているので焦りはありませんがとにかくアタりません。グルテンも試しましたが全然ダメ。石井さんはアタっていて「やばい」と思い出した時にウキに返しが出ます。
ウキは返してくるけどアタリは出ません。「この不自然な返しはへらだと思うんだけどどうしてアタらない??」アタリを貰えないのでエサを落とす位置を色々変えていると少し手前に落とした時に1節チクッと入って釣れました。
いいへらじゃねーか。腹パンのピカピカだぜ。1枚釣れて良かったこれで落ち着いて釣りが出来る。やっと隣が静かになりました。
42cm。ボートでは“上”のへら鮒。1枚目から幸先が良い。こんなのばかりだったら5枚も釣れればいいよ
しかしこの後アタリません。石井さんはアタリの出し方が解ったようで頻繁に合わせてます(やばい)そしてやっぱり2枚目をゲット。また五月蠅くなります(笑)
しばらくすると風はもっと強くなりさわりも分からなければアタリも出ません。向かい風でウキが戻ってきます。みんなどうにもならなくなり我慢か移動か?の決断を迫られます。そして移動することに。移動先は風裏の深良。
深良は浮き桟橋。今季初。沖向きをチョイス。沖を向くと深いので24尺での底釣り。石井さんは横を向いて21尺の底釣り。
ワンド状になっていて南風を避けられます。24尺でドンピシャの底。
普通は22.5尺の横向き。”箱師”の石井さんは21尺でパッツンパッツンでやります。桟橋は動かないのでパッツンパッツンの底釣りも可能。
12時スタート。1時30分までノーピク。眠くなったので30分昼寝。桟橋は寝心地最高
2時再開。石井さんは底に生える水草と格闘中。ウキが返してこないのでお怒り状態自分のところも水草が多くウキは返してきませんが取り合えず気にせずに一定のリズムで打っていきます。
そして90分経過。依然ノーピク。「今日はムリかなー?」と思い出したころウキに返しが出ます。不自然な返し。「何か居る!」と長待ちしていると糸ズレの消し込みアタリ。「これへらだろう居てもアタリは出さないんじゃねーか」
まだ半信半疑でしたが何度目かの「返し」の後1節ツンと入ります。乗ったんですがバラシ。スレだった様子。しかしへらなのは間違いない。やる気が出ます。
20分後。バラした後アタらないので「居なくなったか」と気落ちしたところで1節のアタリが出ました。
やった、釣れた。2枚目。石井さんに追いつく2枚目敵はまだ水草と格闘してる(笑)今がチャンス。捲ったるぜー
4時。アタリは遠くウキは動かない。「へらは群れで動くから居るはずなんだけどなー」と試しに縦サソイ1発。持ち上がったウキがなじみ切った瞬間1節ツン。
やっぱり居たぜー。居ない訳ないんだよ。それにしてもウキ動かさねー。なんちゅー食い渋りだ。でも逆転勝ち越しホームランの3枚目
38cm。サンパチしかないけど腹パンの良いへらだ。敵は頭から湯気出してるから釣れる訳ねーこれで勝ち確定だな。「釣れない」「アタらない」厳しい1日でも勝負することで結構楽しめることが解りました。石井さんに一応感謝
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とーちんの仕掛けとエサ
ポイント:キャンプ場、深良
水 況 :通常
竿 :19、21、24尺
釣り方 :底釣り
道糸 :1.2、1.5号
針 :上 8号 下 8号
ハリス :上 0.6号 52cm 下 0.6号 60cm
う き :クルージャン ボディー17、18.5cm 2mmパイプ
エサ :夏・100cc 冬・100cc マッハ・110cc 水・170cc
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この日は俺の勝ちー(笑)でもこの2週間で3回目ですから。何年か振りの石井さんと比べたらこの勝負はフェアーではないですね(まあ、例会なんてもっとフェアーではないですけど)
1週間前は62枚。今日は3枚。これが野釣りの「リアル」どっちもウソじゃありません。あまりの激変ぶりにちょっと驚きますが事前の情報でもあまり釣れていなかったので少しは覚悟してました。先週はあの日だけ特別に良かったようです。俺ってラッキーだな
3枚しか釣れませんでしたが釣りは楽しかったですよ。今回大釣りがないのは初めから予測していましたから。あんな釣り、2週続けて出来る訳がない。予報と違って風が強かったのが想定外で誤算。それでも運があるのは不調のせいか釣り人が少なく深良がガラ空きだったということ。キャンプ場は釣れた魚が全部デカかったので未練はありましたがあのまま残ってても釣りになったかどうか。風裏の深良は魚は薄いものの別世界でした。
ちょっと予想を上回る不調でした。1人ならこんな程度何でもないのですが人と一緒に行くと気にします。なにせ隣で1日嘆きまくり(笑)先週の自分の釣果を聞いて楽しみにしていたようですが現実はそんなに甘くない。それでも石井さんは放っておいても大丈夫なのが楽なところ(深良には2度と入らねーと吠えてましたが)次はもうちょっと釣れそうな時に行きましょう。並んでやるのは久し振りでしたがその底釣りの切れは相変わらず。キャンプ場で風が吹き荒れなければどうなっていたことやら?条件が良い日だと今まで通りこっちが必死になって食い下がらなくてはならなそうです(石井さんを底釣りで殺すには底の悪いところに入れるか24尺以上が必要なところに入れるか、です。そうすれば笑っちゃうくらいに全然釣れません)今シーズンまだ条件の良い日も1回くらいはあるでしょう。その日が来るのを楽しみに待っています。