12月3日(日) 12月の3連戦。最終日にキングへら鮒会の例会で戸面原湖に行って来ました。
前日、渋滞を食らって帰宅。この日は会員を乗せて行く為泊まれません。それでも6時間寝たので朝の目覚めは爽快。体力的なものを心配していましたが「これなら大丈夫」と3時に家を出ます。
5時過ぎに戸面に到着。気温4℃は前日と比べると「暖かい」
日の出が遅くなっているので先月よりはゆっくりの桟橋入場。未だ4m弱の減水の戸面。まだあちこちに立木が出ているので入るところに困るはずはない。いつも通りみんなの出船を桟橋から見送った後のんびり出船。やっぱり左側に行った人が多いので右側に舵を切ります。
この日の天気予報は10時から5mの強風。5mはやばい風です。10時という時間も「これから」という時間なのでポイントを間違えるとお凸もありうる。風が吹き出してからでも釣りが成立するようドボンが出来る水深のポイントを探します。
上流に行けば間違いなくそういうポイントばかりなのですがこの水位だと本湖でやりたい!だって本湖に魚が居ない訳がないですから。
そうした中で辿り着いたのが「ブイ横公園下」満水時でも24尺で底釣りが出来て底も良い。立木が出ていたので入ってみます。
24尺を出してみると楽勝で底に届きます。というか2本以上余ります。5mくらいかな?ちょっと浅いけど贅沢は言えない。この竿でこれだけ余ると無風でないと自分の能力ではバランスの底釣りが出来ませんが今日は最初からドボンの予定。ちょうど良いのでそのまま底の状態を探ると掛かりもなし。「竿がちょっと長いな」と思ったのですが替えるのが面倒臭いのでそのまま。この判断はダメダメでした。
まずはドボン、両ダンゴで始めます。
朝はべた凪。これで5mの風が吹くのか?と思いますが今の天気予報はほぼほぼ外れません。
そしてなんと1投目にアタリます。竿なんて持っていないので当然合わせられませんが「へら居るじゃん」ともう安心。ちょっと浅いので心配していましたがアタリをもらって勇気100倍。しかしこの後1時間ウキが動きません。何故?
1時間後、この日2回目の「モゾッ」というアタリを合わせると1枚目が釣れてきます。
やれやれ。なんだかんだでこの時間でお凸脱出はとっても嬉しい。でもアタリの数が少な過ぎ。渋ってるのか、はたまた薄いのか?
この後1回アタリましたがカラ。そして予報より早い9時から風が吹き出しすぐに向かい風ビュウビュウに。振り込んだエサが風で戻って来てしまい釣りになりません。
タナ的には21尺でもドボンが出来るのは最初からわかっています。ここで竿チェンジ。
21尺でも楽勝でドボンが出来ます。3尺短くなったので振り込みで向かい風に負けずに振り切れるようになります。そしてすぐにアタリ出します。「しまったー。朝から21尺にするべきだった。甘いなー」後悔先に立たず(いつものことですが)
断続的にアタリが出るようになり釣れるようになります。エサは途中で両グルに。両ダンゴやセットもやりましたが両グルのほうがアタリが早いのが分かりました。寒期の渋い釣りではテンポが遅くなると釣りがどんどんショボくなります。出来る限り早くアタる釣りが良い。それがこの日は両グル。釣れてくる魚は去年の放流の様でまあまあのサイズ。
この向かい風です。今までの自分だったら即移動かギブアップ。しかしこの時間で移動しても良い場所が空いている確率は低い。
野釣りにおいて大事なことは実は2つだけ。
①魚が居るか?
②釣りを成立させられるか?
この2つが揃えばあとは大した問題はありません。
もう3枚釣れているので魚は絶対居ます(一杯居るかどうかは自分は問いません)
ドボンをやっているのでエサさえ飛んでいけばウキは流れないので釣りにはなります。
このままやっていても沢山釣れないということは解りますが悪条件下でも釣りが成立しているのでこのまま続けます。やっていて全然楽しい。それは釣りが成立しているから。目標を10枚に設定。「この条件ならこのくらいの向かい風、俺には問題ないぜ。野釣り師の矜持を見せてやる」とやる気満々。
アタリはそこそこあるのですがグルテンなのでギルも食って来てしまいます。でもギルのアタリもうざくないほどアタリ数は少ない。この状況、釣り的には悪くないと思います。
もうこの風は止まないでしょう。この中で釣りを成立させられなければ止めて帰るかつまらない時間を過ごすか、になります。
1枚釣るのが大変ですがやっていてとても楽しい。釣れてくるへらもサイズは良い。「どうだ!俺は本物の野釣り師。このくらいの向かい風、条件が整えば問題ないぜ」と心の中で吠えて1人ご満悦。南風なので寒くないというのが必須条件ではありますが。
最後は30分の間に3バラシ。2枚は食っていたのに戸面のへらはやたらと引きが強い。爆風の中、早く取り込みたくて無意識のうちに焦っているオヤジは超短バリスなのに引っ張り過ぎでせっかく釣ったへらをバラしてしまいます。まだまだ修行が足りません。「お前なんてまだまだだよ」と神様が自分に解らせるための「1枚足らず」なのでしょうか?9枚で終了です。
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とーちんの仕掛けとエサ
ポイント:ブイ横公園下
水 況 :3.9m減水
竿 :24、21尺
釣り方 :ドボンの底釣り
道糸 :1.5号
針 :上 8号 下 8号
ハリス :上 0.6号 30→20→15cm 下 0.6号 40→30→25cm
う き :クルージャンCHO 9号 PCムク
エサ :①夏・100cc 冬・100cc マッハ・120cc(山盛り)
水・150cc
②α21・80cc わたグル・50cc 水・200cc **************************************************************
キングへら鮒会 成績
1位 久保(ゲスト)16.3Kg(35枚) 向田立木 18尺 底 グルセット
2位 とーちん 5.4Kg(9枚) ブイ横公園下 21尺 ドボン 両グルテン
3位 竹本会長 5.0Kg(13枚) 光生園下 24尺 底 グルセット
4位 千田治 5.0Kg キャンプ場下 25尺 底 グルセット
5位 石井 4.7Kg(11枚) 石田島 21尺 底 両ダンゴ
6位 岸川 2.2Kg(8枚) 光生園下 24尺 底
7位 田辺(ゲスト)
8位 千田昌
ゲストの久保さんの16キロオーバーは異次元の釣果。自分が2枚の時にもう30枚と、思わず笑ってしまうような釣りを展開。最後爆風で釣りにならなくなってからはドボンに変更。そこからも8枚追加して全く隙の無い釣り。2か月連続でお見事です。
トップの3分の1の釣果ですが会では自分がトップ。この結果はちょっとだけ嬉しい。「やっぱり俺はこの会で唯一の本物の野釣り師だぜ」と心の中で吠えます。
釣りは食い渋りを予想してドボンでも初めは長ハリス、30-40cm。でも全然アタリをもらえません。「感度上げなきゃダメか?」と思いハリスを詰めていきます(ドボンではハリスを短くすればするほど感度は上がります。小さい食いアタリがウキに現れるようになるということ。へらが近くに居てもエサを食わないときはハリスを長くするとアタリが出るようになります。どっちのパターンかの判断が求められます)
毎年のことですが11月は爆釣、12月は食い渋り。今年は暖かいので何とかなるかと思いましたが直近の冷え込みで一気に水温低下。貯水量の少ない小さいダム湖の戸面は冷えるとすぐに水温が下がります。結局今年も例年通りでした。でも自分は猛烈な向かい風を食らい続けましたが楽しい1日を過ごせました。「野釣り師」としてレベルを1つ上がれたなと思えた令和5年の12月例会でした。