4月2日(日) キングへら鮒会の例会で戸面原湖に行って来ました。

 

 一昨日亀山湖で釣りをして中1日空けての釣行。亀山湖釣行は4時起きですが例会のこの日は2時起き。この2時間の違いが堪えるのですが体調は戻ってきたので何とかなるだろうと思っています。

 

 朝の館山道は市原辺りで土砂降り。「雨降るなんて言ってた?」

 

4時20分に戸面原到着。もう駐車場は端っこしか空いていません。今、房総三湖で断トツに釣れる戸面原湖。人気の程がうかがえます。

 

会計を済ますとボートに桶をたくさん積んで水をたくさん入れてへらを運ぶように頼まれます。現在上流部では100枚以上釣れているようで、そういう時は桶にいくらも水を入れずに漬物のようにへらを持ってくる人が居ます。桶が足らない、ボートが水で重くなるのが嫌、飛び跳ねて逃げられるのが嫌などが理由です。結果検量後に桟橋周りにたくさんの死んだり弱ったへらが浮くということになります。これはほぼ関東でしか見ない光景。会員全員に「へらを弱らせないように持ってくること」と釘を刺します。

 

5時30分。「そろそろ車から荷物降ろすか」と思ったらもう入場が始まってました。いつもながら完全に出遅れ。お目当てのTバックボートは端っこまで行かないと空いてませんでした。これで出船出遅れもほぼ決定。でもこれはそれ程重要事項ではありませんが。

 

みんながボートに乗ったところで相沢さんの合図で一斉にスタート。左端から中島方面に向かうのでスタートからいきなり最後尾笑い泣き混戦の中、いきなりオールが折れて嘆く会長の声が響き渡っていましたチュー

 

「今日は一生懸命やる」とは言ったものの1分も漕ぐと疲れて嫌になります。「進まねー。こんなんじゃ中島まで行くの大変だし帰ってくるのはもっと大変だーえーん」と近場で空いているポイントを探します。

しかし石田島はこの段階ですでに6人。光生園ワンドも岸川さんが着船中。浅いところに入りたいのに空きがありません。仕方なく漕ぎ進みます。

 

すると三本杭に誰も入っていないのが見えます。10人以上がみんな素通り。浅くないし最近の実績もありませんがもう疲れちゃったので入った時はほぼ裏切られたことがない無人の三本杭で止まって様子を見ます。

しばらく見ているとみんなが掻き回した後なのに周辺でもじりがあります。希望よりはちょっと深いポイントになりますが(結果的にはこれが正解だった、)ここでやることにします。

 

初め17尺を出しましたが底には届かず。18尺でもダメ。3本目の19尺でバカを出すとやっと底に届きます。しかしあまりにパッツンパッツンなのでボートを後ろに下げて穂先に少しの余裕を取ります。(変な物が写っていますが気にしないようにてへぺろ

ここで釣れなかったことは1回もない!そう思って始めます。

 

エサが落ちる地点がかけ上がりの途中。なのでなじみが一定しない。最も不得手にする底釣りですが致し方ない。やれるところまでやるだけ、と自分に言い聞かせて打って行きます。

 

すると開始15分でいきなりアタリが出ます。「おおーっ、もうアタった。魚居るぜハート」と大喜び。

しかし次のアタリが出たのは20分後。まだまだ「釣れる」魚が寄ってはいない。

 

底が平らではないので毎回なじみが違う。猛烈にストレスが溜まる釣りですがウキの位置を微調整していくと大体同じなじみになる位置を見つけます。するとウキの動きも良くなってきます。開始60分で1枚目ゲット。2ヵ月ぶりの例会での釣果笑い泣き

やたらと引きが強い良型。「いいのが居るじゃん。これなら30枚で20Kgだぜ」と相変わらず‶取らぬ狸のなんとやら”

すぐに釣れて来た2枚目も夢を見させてくれるサイズ。今日はイケちゃうか?

 

しかしここから釣れなくなります。まずなじみが悪い。これは後で気が付くのですが底より少し上にチャンべらが厚く寄ったための現象。チャンベの層を突破できるエサを打つと今度は食わない。きちんとなじんでも全部カラ。もう呆れるくらいの激カラ。1時間合わせっぱなしで釣果なし。頭から湯気が出てきます。

万度のカラを食らってやっと釣った3枚目。これも良型。夢を見れるだけに思う通り釣れない難しさにカッカきます。

カラ10回喰らって釣果1枚という感じ。しかも風が出てきて釣りずらい。パツンパツンの底釣りなのでウキは流れない。そしてトップが斜めになる風の中でもカラツンは出続けます。

どうにもこうにも拾い釣り。しかも11時から釣れてくるのがチャンべらに変わります。「大きいの居なくなった。こりゃ今日は終わった。ここまでに釣り込めない俺が悪い」もうガッカリ。

1時。小べらの合間にいいのが来るようになります。「まだ居る。諦めるな」と自分に言い聞かせます。そしてエサはひたすら軟らかく、タナはベッタリ底にすると確率が上がることに気が付きます。風が強くて振り込みでエサが落ちてしまいます。上手く振り込めても3回に1回しかなじみが取れません。

ここでエサを持たすために小べらが多い中ハリを7号から8号にアップ、ハリスを30cmずらす釣りをするのでハリスを50-60cmから70-80cmにします。そして振り込みは毎回立ち上がって。この変更がすべての問題を解決しました。

仕掛けが20cm伸びたおかげか沖目に打つとエサが平らなところに入るようになりました。8号のハリのおかげで極やわのエサでもチャンベの層を楽に突破できるようになりました。ここまで19枚だったのにここから終わりまでに9枚釣れました。釣れて来たのは良型ばかり。

戸面の底に居る地べらは本当に引きが強い。まるでマブナのように地底から引き剥がすのに苦労します。もう腕が痛くなってきました。

これが最後のへら。ラスト3投で2枚釣れました。この2枚がモノを言うなんてこの時は知る由もありません。

減水による激渋の中なんとか28枚釣りました。30枚釣ったと思っていましたが写真見たら28枚でした。もう歳のせいかちょっとボケてきてます(笑)この段階で型が良いのでカッコは付いたなとは思いましたが前日100枚オーバー続出の上流とは勝負にならないと思っていました。桶3個に分けて大事に桟橋に持っていきましたよ。

 

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とーちんの仕掛けとエサ
ポイント:三本杭
水 況 :30cm減水(うす濁り)
竿     :19尺
釣り方 :底釣り
道糸  :1.5号
針     :上 7→8号 下 7→8号
ハリス :上 0.6号 50→70cm 下 0.6号 60→80cm
う き    :ウキ クルージャン ボディー18.5cm 1.8→1.4mmパイプ
エサ   :夏・100cc 冬・100cc ペレ道・100cc マッハ・100cc 水200cc
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キングへら鮒会 成績

1位 とーちん 16.1Kg(28枚) 三本杭 19尺 底 両ダンゴ

2位 矢島     14.8Kg(22枚) 石田島 19尺 底 グルテンセット

3位 石井   13.6Kg(22枚) 石田島 15尺 底 両ダンゴ

4位 千田治  12.0Kg(16枚) 落合  18尺 天々 両ダンゴ

5位 千田昌  11.7Kg(33枚) 寮下  16尺 底 両ダンゴ

6位 竹本会長  9.8Kg(20枚) 塚山  15尺 底 グルテンセット

7位 岸川    9.0Kg    光生園ワンド21尺 底

8位 古橋    8.5Kg      寮下  21尺 底

 

桟橋に戻るとみんな意外に釣れていないのに驚きます。自分も激カラで参りましたがみんなも同じだったようです。そして計量したらまさかのトップ。ラスト9枚が全て良型だったのがなんと言っても幸運。やっぱり優勝するときはラッキーがないと無理ですね。

 

今例会から復帰の矢島さんは早速2位。自分に幸運がなければ優勝でした。大型41cmも釣って復帰戦で見事な結果を残しました。

3位の石井さんは最近は石田島専門。自分が12枚の時18枚。向かい風で振り込めなくなったのと「勝った」と思って30分早上がり。「風さえ吹かなければ」はみんな同じだよ。

 

減水による食い渋りで全体的に釣果が上がりませんでした。決して居なくなった訳ではないので釣り方さえ判れば全然釣れると思います。自分は最後の最後に気が付きました。上手い人はすぐに合わせちゃうんじゃないですかね。

 

現在好調の戸面原湖。この日も例会組、試釣組、フリー客と大勢のヘラ師で賑わっていました。ポイントも広くほぼ全湖でアタリを見れます。

ここ戸面原はかつては房総3湖で1番魚が薄いと言われていました。でもそれはもう昔の話。今の状態を維持出来れば向こう10年房総No.1のダム湖として君臨出来るでしょう。バスのボート数に制限を掛けているのが功を奏しているのかもしれません。絶え間ない放流の努力で東京から「1番遠い」というハンデを克服し今や「1人勝ち」も夢ではない気がします。

 

先月のお凸から今月は優勝。ジェットコースターのような歩みですがとりあえず釣れて良かった。両ダンゴの底釣りは以前は得意にしていたのにやる回数が減ったせいか最近ではパッとしていませんでした。自身久し振りの納得のいく釣り。例会ではこれが最大の武器ですから。

石井さんに勝ったのもうれしい。やってる時から「この時合いは石井さんの得意とする時合だ。今日は釣ってくるぞ」と思っていました。向かい風にちょっとだけ感謝。なにせモロでしたから(笑)ま、しいて言うなら「運も実力の内」、ですよねチョキ

 

3日間で2回釣りをしましたが体調に問題なし。少し改善してきたようで自信が持てました。本番はこれから。これからですよ。