DAY16    36.49




1年前の今日、旦那の親友の拓ちゃんが結婚式を挙げました。


彼は臨床心理士。


話を聞くのが上手、相手に気を使わせない、加えてイケメンの


とっても素敵な人でした。


そんな拓ちゃんに、8歳年下の奥さんは一目惚れ。


奥さんは歯科助手で、患者としてやってきた拓ちゃんにアタックビックリマーク


奥さんはとてもかわいらしくて、礼儀がしっかりしている出来た子です。


そんな二人は惹かれ合い、出会いから3年後に結婚しました。


とても仲の良かった二人。


一緒に食事をしたときにほほ笑み合ってた姿が目に浮かびます。


「大好きなんです」


奥さんが拓ちゃんの事を私に話しているとき、


何気に出たあの言葉。


素直にその言葉が出てくることに、微笑ましく、


そしてちょっと羨ましくも感じました。







そして結婚式から半年後の2月15日。


拓ちゃんは、暴走する車の犠牲となり


33歳でこの世を去りました。




彼の人柄を表すように葬儀場には入りきれない程の人が


集まり、拓ちゃんの死を悼みました。


奥さんは、葬儀中、しっかり妻としての役割を果たそうとしていましたが、


私には心あらずのように見えていました。


実際、奥さんはその時に死ぬことを考えていたそうです。






今、奥さんを支えているのは拓ちゃんが残した言葉です。


拓ちゃんが事故に遭った前日はバレンタインデー。


奥さんは何時間もかけてチョコレートムースが幾重にもなった


特製のケーキを作っていました。


甘いものが大好きな拓ちゃんは、おいしそうに食べたそうです。


そして、



「俺、○○と結婚出来てホントに幸せ者やん、俺を見つけてくれてありがとう。

生まれ変わっても結婚してね。」



ホントに何気なく言った言葉。


生まれ変わっても・・・


奥さんは今、その言葉を大切にして頑張って生きていこうとしています。


また生まれ変わっても拓ちゃんに会えるように、


自分の人生を全うしようってもがいています。


「拓ちゃんを幸せにできた私だから、なんでもできる」


そう自分に言い聞かせています。





何気ない言葉・・・


でもそれが愛する人に残せる最後の言葉になるかもしれない。


日常の生活ではとてもそんなことを考える人はいないと思います。


でもせめて、常に相手を思いやる気持ちを持って話したい。


あの二人の事を思い出すとき、


私はいつもそう思っています。





私は救命救急センターでナースとして働いていました。


そこには本当に 突然の死 がたくさんありました。



朝普通に仕事に行ったのに、事故に巻き込まれて亡くなるひと。


海に遊びに行って溺れて亡くなるひと。


突然発症する脳や心臓の疾患で突然死するひと。


自殺。



数えきれない場面に遭遇しました。


本当に 死 はいつも誰のそばにでもあるもの。




拓ちゃんが愛を誓って1年、


愛する旦那にいっぱい愛情をあげたいと改めて思う今日です。














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