水槽を頼んだ翌日。

ミドリフグちゃんの様子をそっと見ると、


経験値0からのミドリフグ飼育日記-膨らむ3


また膨らんでいました・・・。

短期間に2回も。


しかも、今回は下に沈んで動かないまま膨らんでいて、

顔色も悪くお腹も少し黒ずんで・・・、

目も口も動いていませんでした。


昨日の具合の悪さを見ていたので、
そのまま死んじゃっているのかと思いました。


恐る恐る、ドキドキしながら水槽を軽く「トントンっ」としてみると、
写真のように力なく浮かび上がったので、


「はーっ。生きてる。」・・・ほっとしたのですが、


いつまで待っても膨らんだままもとに戻りません。


あまりに戻らないと危険ということだったので、


「早く水吐いてよ~~~」


祈るような気持ちで見守っていました。


一時間はそのままだったでしょうか・・・。


チラ見しながら様子を見ていると、偶然かどうか、
自らヒーターと水槽のすきまにつっこみ、
水をむりやり吐き出すような感じになって、
やっと縮みました。


ただ、縮んでからは、前と違って、さらに具合が悪くなり、

水流よけを作り、ごく弱くなった水流にも泳ぎがついていけず
流されてしまうぐらい弱ってしまいました。

膨らんだ原因はいまだにわかりませんが、
ともかくそのせいで、すごい体力を消耗してしまったのだと思います。


一時間ほど外出をして戻ると、


水槽に、ミドリフグちゃんが見当たらない・・・!!


「え??蓋はぴっちりしまってるのに・・・なんで?」


実は、「ミドリフグは飛び出す」という情報を得て、
事前に、手持ちのクリアファイルを工作して、
出られないように、ふさいでいましたので、
飛び出すことはありえないはずなのです。


小さい水槽をくまなく探してみると・・・。


水槽とフィルターの吸い込み口のストレーナーの間、
後ろ側からしか見えない場所に、逆さになって挟まっていました。


体色は黒ずみ・・・。


きっと、体力がなくて、吸われてしまったのでしょう。


もう、手遅れかな・・・・と、90パーセントあきらめつつ、
フィルターを止め、そっとスポイトで触れると、

ふわ~っと浮かび上がりつつも、体が右左に
動き、微かながらエラも動きました!


奇跡的に生きていました。




えらかったね。がんばったね。。


明日、大きい水槽が来るから、なんとか、がんばって。




でも・・・、

「・・・・がんばって」と思いながらも、

その時、なんとなく、「きびしいな・・・」という予感がよぎりました。


そのあとは、水槽の中の石の影にピッタリ
もぐりこみ、動くことなく、ヒレだけを動かしながら、
じっとしていました。


そして、3時間後、水槽をのぞくと、


石の陰にもぐりこんだまま、

さっきよりも真っ黒になって・・・、

全ての動きが止まっていました・・・。



あー、・・・・いってしまったな・・・・。



と直感しました。



旦那さんにも、
「もう、生きてないよね・・・?」と確認してもらうと、

「うん・・・。そうだね。」と。



・・・間にあわなかった。

広い水槽に、移してあげられなかった・・・・・。





ごめんね。


無知な私に連れてこられてしまって、ごめんね。


小さい水槽に入れてしまって、ごめんね。


水を替えすぎて、ビックリさせちゃってごめんね。


悩みすぎて、最後まで名前も付けてあげられなくて、ごめんね。




ありがとう。


こんな私にエサくれダンスをしてくれて、ありがとう。


ピンセットから、クリルを食べてくれて、ありがとう。


かわいい、フグボールを見せてくれて、ありがとう。


苦しかったとおもうけど、フグらしい、膨らんだ姿もみせてくれて、ありがとう。


ミドリフグの飼い方を勉強させてくれて、ありがとう。





あなたに出会わせてくれて、ありがとう。





天国でいっぱい食べて大きくなって、お友達もつくって、いっぱい泳いでね。






これが、この子との2週間。

2センチの、緑色したカワイイ生き物、

「ミドリフグ」



短かったけど、

悩んで、学んで、疲れて、悲しくて、

すごく楽しくて、かわいくて、やさしくて、癒されて。

とても濃い2週間だったと思っています。



本当に、ありがとう。



今は、自宅の花壇で静かに眠っています。





あの子に会えたからこそ、

ミドリフグを知り、飼い方のお勉強をさせてもらえました。


そして、次の日に送られてきた、住フグがいなくなってしまった水槽。


でも、この水槽は、

あの子が



「またがんばって、わたしのお友達を育ててね。」



と残してくれたような気がしてならなくて。


なんとなく、すぐにセッティングをはじめてしまいました。


悲しんでいるより、もっと勉強して、

よりしっかりした環境で、

今度こそ、



「ミドリフグを元気に長く育てる」



これがあの子にとって、一番の供養なんじゃないかと。。