糖尿病患者の栄養指導で
「食事はどんなものを食べていますか?」と聞くと
「血糖値が高いと言われたので、ご飯は子ども茶碗の半分くらいに減らしています」
という人は少なくない。
インターネットで色々と調べてくれているのだが、もはや矛盾することがだらけの情報の中から、要点を正しく拾うことはかなり難しいと思う。
車に例えると、
・米飯はガソリン
・魚や肉等は車体の材料
・野菜や果物は油差しで円滑に動くように調整
というようなイメージ
とすると、米飯を食べないことはあまり望ましくない。
米飯を極端に減らすことのデメリットは他にもある。
ご飯が減るとおかずが増える→油の量が増える→中性脂肪やコレステロールが高くなる→塩分の過剰摂取にも繋がる
といったことだ。
(最近読んだ本には、おかず量が増えても、動物性たんぱく質ではなく、植物性たんぱく質であれば、中性脂肪やコレステロールへの影響はないと書いてあるものもあった)
まとめると、ご飯、たんぱく源(お肉や魚や大豆製品)、野菜が揃って食卓にならび、それぞれが適量であるということが目指すべき基本の形であるということになる。
私がここで記録に残したいのは、まだ小さい子どもがいて手がかかるので、自分の食事だけレトルト(ダイエット食品並びにあるような)を使い、子どもや旦那には今まで通りの食事をつくるパターン。
糖尿病食=健康食なのに!!!
これを家庭の食習慣として取り入れてもらえない
糖尿病食は、病気だからその食事にする必要がある
ということではなく、世間一般的な「バランスの良い食事」の基本である。
それなのに家庭の食事を改善するという発想がないのだ。そして、この自分だけ別メニューにする場合、継続が難しい。
栄養指導の限られた時間の中で、ここまでの理解をしてもらい帰ってもらうことがなかなか難しい。。。
家での食事が、子どもの身体を作って、今後の食習慣を築いていくと思うと、親の栄養知識は結構大切だと思う。
炭水化物とたんぱく源の違いが分かっていない人もいれば、GI値まで理解のある人もいて、栄養知識の差はほんとに激しい
食べたものが身体を作ってる
のに、食事の基礎を学ぶ機会ってあんまり無いような。。
食事が楽しいことも大事、正しく食べることも大事!!!