京都文化博物館で開催されていた、
『松尾大社展 みやこの西の守護神(まもりがみ)』


開催最終日ギリギリに観に行きました。


大社内に所蔵されている頼朝や尊氏、秀吉や家康らの古文書、


重文に指定されている最古級の神像彫刻「三神像」など、


興味深い内容の数々が展示されていました。


天下人の古文書が松尾大社に所蔵されている理由は、


松尾大社が古くから朝廷や将軍家の崇拝を受けていたからで、


「このあたり一帯を大社の領地とし、幕府が守護する」


といった内容の朱印状などが発せられたのです。


また、醸造や祭礼に関わる古文書も見ることができました。


御神輿の渡御の際、喧嘩をして御神輿を川に投げ捨てた、


というバチあたりな事件が大昔にあったらしく、


厳しく処分するようにとの通達文書などもあって笑けました。


『酒銘屏風』


お酒のラベルを貼り合わせた屏風。


撮影OKでした。



他府県の知らない銘柄もあって面白かったです。


大社境内にある酒樽群の写真パネルと、月桂冠の酒樽。


お酒の神様なので、氏子区域の住民だけでなく、


全国の酒造会社から崇拝されています。


『神様の御用人』とのコラボ。


関連グッズも制作販売されていました。


シリーズの中で、摂社の月読神社が登場しています。


黄金(こがね)が寄り添う酒樽には、


大社の神の使いの亀と鯉が描かれています。


シリーズ第7巻のカバーイラスト。


今回は9割の展示品が初公開ということでした。


というか、なんで今まで公開を控えていたのか。


まあ様々な事情があるのでしょうけど。


展示品のほとんどが崩し字の古文書で、


まるで読めなくて(訳の表記はすべてありました)


その点ではすごく疲れました。


ひとつ謎が残ったのは、


絵巻物に描かれていた「とうもろこしみたいな動物」の正体です。


解説にも「とうもろこしみたいな動物がかわいい」としか書かれておらず、


正体そのものに加え、はたしてこれが「とうもろこしみたいな」のか、


本当にこれが「かわいい」と思えるのか、いろんな意味で謎すぎて(笑)


写真NGの箇所だったので、お見せできなくて残念です。


見応えのある展示の数々に多くの観覧者が集い、混雑していました。


松尾大社はお宮参りや七五三、毎年の初詣、


厄除、季節のお詣り、節目節目のご報告、お礼参りなど、


私にとって生まれた時からずっと、とても関わりの深い神社です。


松尾大社について、さらに奥深く知ることができました。


***神像彫刻の『三神像』は大社の庭園内、
神像館で観ることができます(要 庭園拝観料)