先日、名古屋在住のお友達が京都に来てくれました。

コロナ禍を挟んで、数年ぶりの再会です。

しぱらく会わないうちに出世して本社勤務となり、

痩せて見違えるほど綺麗になっていました。

元々しっかりしていて、行儀も礼儀もわきまえているのですが、

部下を持ち、人材を育て、取引先とのやりとりを進める日々のなか、

目の前にいる相手を、心地良い空気で包み込む術も習得したように感じました。

この日、一緒に食べたランチは、前もって彼女が探してくれていたお店でした。

メニューはこちらの茶蕎麦と天ぷらのセット。

なんだか悪い予感はしていたのです(笑)

案の定、お箸でお蕎麦を数本持ち上げようとしましたら、

お蕎麦が団子のようにかたまって取れないのです。

きざみのりもお蕎麦に絡みついています。

苦心しつつ口に運んだものの、

茹で過ぎなのか、まとめて茹でて放置していたのか、

ふにゃふにゃした食感で、のどごしの悪いこと。

天ぷらもしかり。あまりにアレなので感想は省略します。

個人的に茶蕎麦は大好きで、自宅でも常備しています。

たっぷりのお湯できっちり時間を計って茹でれば、

スーパーで売ってる安い茶蕎麦でも、

じゅうぶんおいしく仕上がるはずです。

なのに、何をどうしたらこのようになるのでしょう。

お友達は「おいしかったね」としっかり完食していました。

出されたものをマズいと言ってはいけないと、厳しく躾けられて育ったのか、

本当においしいと感じていたのかはわかりません。

私も久しぶりに会うお友達が、

せっかく見つけてくれたお店のメニューを、

おいしくなかったとは言えませんでした。

お蕎麦のマズさに反して、お店の人たちは愛想が良く

とても気持ちのよい対応でした。

お食事しながら終活の話題に盛り上がった私たち。

こんなエピソードもいつか忘れていくのでしょうか。