***近々のイベント等を優先して投稿していたため、ひと月ほど前に観た絵画展の記事の下書きが溜まっています。
小出しになりますが、ゆっくり投稿していく予定です。



屏風『口紅』岡本神草


蝋燭の灯りで口紅を塗る舞妓の姿を描いています。


腕を露わにして身をくねらせ、妖艶な雰囲気を醸し出しています。


舞妓の簪(かんざし)が特殊なことから、


京都花街の『節分おばけ』の髪型と推察されています。


『節分おばけ』とは今で言うコスプレのような格好で


鬼や疫病神を騙して厄払いをし、福を呼び込む風習です。


黒地に牡丹柄の華やかな着物。


胸の上部にある文様は『丸に鬼蔦紋』でしょうか。


派手に絡まり繁殖する蔦をイメージした文様で、


舞妓や遊女が好んで用いたと言われています。


着物の描写が細かいですね。


思わず何枚にも分けて部分撮影しました。


卒業制作提出時にはまだ顔は描かれておらず、後に描き足したそうです。


岡本神草 プロフィール。


解説シリーズは、次回の投稿でラストになります。