ありがたいことに懸賞で南座の招待券が当選し、


松竹新喜劇 お年玉公演を観に行きました。



芝居中は泣かない子だったのか、


泣き出したら場外に出て眠らされていたのか、


それとも赤ちゃん連れの観劇に寛容な世の中だったのか、


南座には生後間もなくから、しょっちゅう祖母に連れられていたそうです。


今は亡き藤山寛美に抱っこしてもらってギャン泣きするという、


大御所俳優に対して失礼極まりない赤ちゃんだったのよ、


と、育ったわが家の笑い話のひとつとして残っています。


何かコネクションがあったのか、趣味が高じてのことなのか、


私が子供の頃は毎年秋になると、


家族全員で松竹新喜劇を枡席で観るのが恒例でした。


祖母は浄瑠璃三味線を嗜んでおり、


その影響もあって家には和洋問わず楽器があって


今から思えば家中が音楽で溢れていました。


その割に私には音楽の才能がないというオチ(笑)



観覧したのは1月8日の千穐楽。


藤山扇治郎・渋谷天笑・曾我廼家一蝶(敬称略)など、


松竹新喜劇おなじみのメンバーに、ゲストの久本雅美を加え、


義理と人情に笑いを添えたお芝居が、お正月らしくてよかったです。


扇治郎は藤山寛美の孫であり、藤山直美の甥にあたります。


寛美は扇治郎の幼少時に亡くなったため、本人には祖父の記憶はないようですが、


大物役者の血を引く側面が、演技の要所要所に感じられます。



お芝居に続いては出演者による新春の挨拶と、サイン入りの手ぬぐい投げ。


そして写真撮影タイムもありました。


またまた昔話になりますが、


若い頃に松竹の役者さんからアクセサリーを貰いました。


つきあっていたとかそういうのではなく、


同じアクセサリーをいくつも持ち歩いていて、


色んな女の子に挨拶代わりに配っているのを私も貰った感じです。


不思議なことに、そのアクセサリーを身に着けた日には


必ず私の周りに人が集まり人気者になるのです。


販売の仕事をしていて、売上を取りたい時も


アクセサリーを着けると沢山の人が商品を買いに来てくれる。


人を呼ぶアクセサリーでした。


お芝居の話から長文になりました。


演劇、音楽、美術、文学、スポーツ。


さまざまな場所にある感動に、今年もたくさん触れていきたいです。