祇園祭は終わりましたが、




まだもう少し紹介したい内容が残っていますので、




どうぞおつきあい下さい。




祇園祭の宵山期間に合わせて開催される屏風祭。




こちらは藤井絞さんの屏風飾りです。




藤井絞さんは、創業100年を少し越えた絞り染めの呉服製造卸の会社です。




創業100年ではまだまだ老舗の部類にカウントされない京都で、




こちらの会社がどういう位置づけなのか、




業界に詳しくないのでよくわかりませんが、




毎夏これほどの見事なしつらえを披露されて




見物客に感動を与えてくださるのが嬉しいです。




精巧な造りのミニチュア北観音山。





囃子方と音頭取のお人形さん達。




お顔が幼いですね。




もしかしたら、こちらの鉾は子供用に造られたものかも知れません。




タペストリーの尾長鶏は皆川月華の作画とされています。




奥の屏風は190センチほどある大きなもので、




屏風絵は三宅凰白の「念仏狂言図」の一部。




壬生さんの念仏狂言「桶取」の演目の様子が描かれています。




藤井さんの二代目が凰白に描かせたとのことで、




演者は鹿の子絞りの着物を着ています。




手前は「浜松鶴図」作者は不明。




浜松の湖畔に戯れる鶴の姿が描かれています。




ヒオウギの生け花。




ヒオウギは漢字で「檜扇」と書き、




扇が開いたような葉が特徴的です。




悪霊、疫病退散に用いられ、祇園祭に生ける風習があります。




右の屏風は「四季の図」




四季の花が描かれています。




今年も良いものを見せてもらいました。