浅野

カウンセリングサービス心理カウンセラー浅野寿和です。

では今日のコラムです、よろしければご覧くださいませ。


◯失恋後、自己攻撃が止まらない、というご相談

「失恋をしたあとで自分を責める気持ち(自己攻撃)が止まらない」

そんなお話をカウンセリングで扱わせていただくことがあります。

もちろん「私、失恋後から自己攻撃が止まらなくて大変なんです」というお声を伺うことはほぼありません。

ただただ今が辛い、とか、今後自分自身がいい恋愛できるとは全く思えない、自信を失ってしまった、といったお声をうかがうことのほうが圧倒的です。

このようなお話をしてくださる方の多くが自分を攻撃している場合が少なくないんですね。

やはり、どんな辛いことがおきたとしても、自分を攻撃し続けてしまうと、自分自身が辛いですし、自己肯定感の低下を招くこともありえます。

そこで今日は自責や自己攻撃についての解説と、自己攻撃が続くときの考え方について解説したいと思います。


◯自責・自己攻撃とはなにかを解説します

そもそも「自責」とは、物事の結果の原因や責任が自分にあると思うこと、を意味します。

これ自体は必要なことでもあるので、自責が悪いとは言い切れるようなものじゃありませんん。

ただ、心理的名側面からの「自責」を3種類に分けることができるんですね。

「反省」「後悔」「自己攻撃」

この3つです。

つまり、今回扱っている自己攻撃は、自責の中の一つのありかた、と言えるんです。

そして、後悔や自己攻撃という形の自責が続く場合、さまざまな心の面での問題が起きやすいようなのです。


・反省とは

「反省」は、過去の結果を振り返って客観的に評価をすることをいいます。
要は過去の結果から学び、改善へつなげていくわけです。

よって、今後の成長と自己改善につなげていきクことができるとも言えます。

また、過去の失敗などの体験を反省し、そこから学びにつなげていくことができるなら、その体験は自分自身にとって価値があったことだと自己評価できるわけですね。
このとき感じる感情が自己肯定感であるとも言われています。

・後悔とは

「後悔」は過去の結果への否定的な感情をいだくことです。

言い換えるなら否定的な感情としての反応を見せるということ。
 

この後悔を続けることで、今の自分の自己否定がつづくことにもなりますね。

 

だから、反省のように今後の学びにはつながりにくい側面があるといえるんです。

・自己攻撃とは

「自己攻撃」は過去の結果を結果などを振り返ったとき、自分で自分を攻撃する状態です。
 

この自己攻撃が強すぎたり、断続的に続いてしまうと、自己肯定感の低下を招く可能性が高いです。

また、自己攻撃が強くなると、「次なにかにチャレンジしてもまた自分を否定したり攻撃することになる」といった不安を抱きやすくなるんですよね。


その結果、新しい恋愛にチャレンジすることを避けようとしたり、消極的な姿勢を見せやすくなる可能性もあると言われています。


◯過去の恋愛と自己攻撃を手放す方法

さて、過去の恋愛経験を通じて自己攻撃が続いてしまう場合、どのようにするといいのか、という話なんですけども。

基本は、自己攻撃や後悔より「反省」を使っていくことがおすすめなんですね。

過去の恋愛がどのような過去の体験であったとしても、よほどのことがない限り「どちらかのみ一方だけが悪い」ということは多くないものです。

まぁ過去のつらい体験を振り返って「どちらがどれだけ悪かったか」といった過失割合を問いたくなる気持ちも分からなくはないのですよ。

ただ、そうすることで後悔や自己攻撃、特に自分でも気付けない自己攻撃が強すぎるがゆえに過去の恋人への攻撃的な姿勢を見せることで、実は自己攻撃をさらに強めてしまう可能性をはらんでいるんですよね。

そう思えば思うほど、自分を許せなくなったり、評価できなくなってしまうということ。

例えば、「どうせ私は」とか、「私は恋愛に向いていない」とか、「ロマンスの神様から見放された」とか、「自分にはこんな部分があるからダメなんだ」といった自己攻撃が止まらなくなるんです。

なので、できれば、過去の恋愛を振り返りながら、

「どちらか一方だけが悪いわけじゃない」という考え方を自己攻撃につなげないように慎重に扱いながら

過去の恋愛から、自分自身が改善できることに気づきつつ、実際にそこを改善したり、必要のない観念などは手放していったり。

そんな意識を持つことがより前向きな選択となります。


・変えられるのは自分。過去でも別れた相手でもないのです

ここで使える考え方は「変えられるのは自分」。

自分自身のことについては反省を通じて変えたり、学びにつなげることが可能です。

しかし、いくら好きな人だったとは言え、過去の恋愛相手は他者ですから、そこを変えることは困難なのです。

もちろん、あなたがどんな人と恋愛関係にあったかという事実は、あなたにとって重要な事実に違いないと思うんですよ。

ただ、その恋愛相手のことをあれこれ考えすぎて、「うまく愛せなかった」などなど自己攻撃を強めてしまうなら、今は自分のことに意識を向けたいところですね。

ちなみにこの例外としては「相手に悪意があって別れることになった」という場合。

この場合はあなた自身がたくさん理不尽な思いもした可能性があると思いますから、ここは反省だけじゃない方法を使うことになることもある、ということなんですね。

 

 

◯最後に

 

辛い失恋を経験して自分を責めてしまう、自己攻撃が止まらなくなるということは確かにありえることだと僕は思います。

 

特に大好きだった人、惚れた相手と別れたときの辛さは大きなものですから、「別れてしまった自分を攻撃する気持ち」が生じても不思議ではないといいますかね。

 

ただ、自己攻撃を続けて自分を許さない姿勢を見せ続けることもまた辛いことですし、デメリットが伴うものでもあるんですよね。

 

そんなときはできれば一人で頑張らず、信頼できる人を頼りながらでも、丁寧に自分を見つめたり、自己攻撃を今すぐ止められないにしても、手放していく方向に進まれることを心から願っています。

 

 

\この記事を書いた人/


心理カウンセラー 浅野寿和(あさのひさお)

カウンセリングサービス所属・「名古屋・東京・大阪・福岡地区(&オンライン)担当」

 

「恋愛」「結婚」「夫婦」「子育て・家族」「自分自身(性格・生き方)」などを、あらゆる心理面からバランス良く分析し解決に導く「ちょっとだけ予約が取りにくい」人気カウンセラー。明快な分析と的確なヒーリングセッションが評判で、20代〜40代のリピーターが多い。

そも屈託のない人柄・語り口から「話すと元気になる・安心できる」と好評をいただく。

年間400件以上の面談カウンセリングを行う実践派かつ現場主義。

 

口癖は「しゃーないですよね」「どんなことにも事情があるよね」。

 

スマホ心理カウンセラー浅野寿和 オフィシャルブログ

「恋愛と男性心理」「自信を培う」「心の解説」など、さまざまなテキストをご覧いただけます。
☆カウンセリングのご案内やワークショップのご案内もこちらからどうぞ!

 

 

\カウンセリングサービスの心理カウンセリング/


カウンセリングサービスには、様々な年代・個性・バックボーンを持ったカウンセラーが80名以上在籍!

きっとあなたにフィットしたカウンセラーが見つかります。

 

○カウンセリングのご利用は「カウンセリング予約センター」までお電話ください!

06-6190-5131(受付:12:00~20:30・月曜休・他)

 

また、カウンセリングサービスでは、目からウロコ・なるほど!と学びを深める事ができる心理学ワークショップも開催中。

ワークショップはオンラインでお申し込みいただけます。

心理学ワークショップのご案内