では、今日のコラムです。
いつもながらニッチなコラムですが、よろしければどうぞ。
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◯失恋をしたあとのご相談から
失恋して、その人との復縁はあきらめたのだけど、好きな人がいないし一人ぼっちでさみしい。
そんなお声を伺うことがあります。
その中で「次の人があらわれるまで、前の人を好きでいよう」というお声を伺うことがありますね。
僕もそれが苦しくないのであれば、別にいいんじゃないでしょうか、とおつたえするんです。
好きという気持ちを無理に否定しても辛いだけですし、気持ちのハリもなくなりますしね。好きでいることで頑張れることがあるなら、それもまたよし、と思うんです。
ただ、それが苦しい、と感じる方もいるようです。
要は、次の人が現れるまでは好きでいようとすると、実はまだ苦しい、いうこと。
人によっては「彼を忘れてしまうと私が私でいられなくなる」なんてお声も伺うんです。
特に、毎日お仕事などで忙しくされている女性から伺いますかね、そういったお声って。
どこか、別れた人だけど、その彼のことを好きだと感じていないと、生活にハリが無くなってしまうのかもしれません。
すると、その心のふとした隙間に「寂しさ」だったり「別れた悲しみ」が訪れることもあるようで。
その気持ち、なんとか忘れようとしてもなかなか消えてくれないようなのです。
だから、実際のカウンセリングの中で僕に
「浅野さん、これって執着なんでしょうか」なんてご質問をくださる方もいらっしゃいますね。
◯失恋後、悩む時間の過ごし方こそポイント
そんなとき、僕はこんなお話をします。
「今のこの時間の使い方が、後々の恋愛の質を決めちゃうことが多いんです。だから、無理に忘れようとするとか、寂しさや悲しみを否定しないほうがいいかもしれません。ま、僕でよければ付き合いますよ、うん」
別れた彼のことを好きでいる。
それが苦しさとつながっているなら、まだ未処理の感情があると言えるのだと僕は思います。
でも、それは自然なことで、妙なことではないのです。
それぐらい好きな人だった、自分にとって重要な人だった、ということなのではないでしょうか。
だから、別れた人を好きだと思いながらも、着実に気持ちを処理している段階、といいますかね。
ちょっとメランコリックな気分になることもあるんだと思うんですけど、その気分を少しづつ整えている、といいますか。
でも、そんな気分に浸っていても毎日は生きていけないわけで、だから「彼を好きでいよう」としているんじゃないでしょうか。
だから、今のこの気持ちにも意味があるし、丁寧に時間を使ってキモチを整理していきましょう、なんてお話しますかね。
逆に、無理に好きでいるとか、無理やり忘れないようにしよう、としているなら、もっと激しく後悔や依存的なキモチが出てくると思うんですよ。
◯キモチというものは常にいいものだとは限りません
そもそも僕たちのキモチ、感じる感情って、いいものばかりじゃありません。
とくに失恋をすれば、感じたくない気持ちを抱えることだってあります。
ただ、そのキモチにも、寂しさや悲しみにも、何らかの意味があるものなんです。
特に、寂しさや悲しみを消化することで、また「誰かを愛そう」って思えるもの。
そして、スイカに塩じゃないですけど(例えが下手すぎる(^^;)、寂しさや悲しみを知るからこそ、愛し合うことの意味を再確認できるものではないでしょうか。
だから、今、別れた彼を好きでいることは、もしかすると、寂しさや悲しみを乗り越えるためのツールなのかもしれないな、と僕は思うのです。
逆に言えば、寂しさや悲しみがある程度消化できるなら、別れた彼を好きでいることも必要なくなるもの。
だから、別れた人を好きでいることが苦しいならば、それもまたプロセスなのです。
そんなプロセスを一人で過ごすこともできるし、僕のような妙なことを言い始めるカウンセラーと過ごすこともできる(^^;
そのあたり、どうしたいかを選んでもらえばいいんじゃないでしょうか、なんてお話をするんですよね、カウンセリングの中で。
すると、「浅野さんって、私の何が見えてるんですか?」なんてご質問をいただくんですけどね。
実は、見えていませんよ。何が起きるかなんて見通せません、預言者じゃないから。
最近は、どんどんローガンがひどくなってますし(^^;
ただ、クライアントさまとお話していると、何となく感じるんです。
「きっとこの方はそのうち、自分の意志でまた誰かを愛そうとされるんじゃないかな。だから別れた彼でも好きな人がいないと辛いと思うのかもな」とね。
口に出すことはあまりありませんけど、それが僕からお届けできる信頼、なのかなと思ってます。
今日は以上です。
なにか参考になりましたら幸いです。
\この記事を書いた人/
心理カウンセラー 浅野寿和(あさのひさお)
カウンセリングサービス所属・「名古屋・東京・大阪・福岡地区(&オンライン)担当」
「恋愛」「結婚」「夫婦」「子育て・家族」「自分自身(性格・生き方)」などを、あらゆる心理面からバランス良く分析し解決に導く「ちょっとだけ予約が取りにくい」人気カウンセラー。明快な分析と的確なヒーリングセッションが評判で、20代〜40代のリピーターが多い。
そも屈託のない人柄・語り口から「話すと元気になる・安心できる」と好評をいただく。
年間400件以上の面談カウンセリングを行う実践派かつ現場主義。
口癖は「しゃーないですよね」「どんなことにも事情があるよね」。
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