こんばんは
カウンセラーの平です。
日曜日の恋愛心理学を 原裕輝 と隔週で担当しています。
こんなご相談をいただくことがよくあります。
「つきあうかどうか」は問題ないけれど、「結婚するかどうか」が決められないという人が圧倒的に多いわけですね。
そうした人たちの心理を見てみると、結婚に関してかなりの完ぺき主義者になっていることが多いようです。
完ぺき主義者?
そうです。「この人とほんとうに結婚していいのかな?」などと考えはじめると、人はなぜかパートナーの欠点や不十分なところにばかり目がいくようになったりするのです。
すると、あれこれ文句を言いたくなってきたりして、結婚するには不完全な相手なのかなと思ったりするわけです。
もちろん、結婚まで考えているパートナーですから、つきあっていて楽しいとか、価値観が一致するとか、いい面もたくさんあるわけです。
ところが、なぜかアラ探しをしてしまい、決めきれなくなったりするのですね。
結婚を考えるとき、大多数の人は「ぜったり離婚はしたくない」と思うでしょう。
その「離婚したくない」という思いがパートナーの不完全な部分に目を向けさせてしまい、迷いをつくるようなのです。
ほかのパターンでは、「彼とはとてもなかよくやっているのだけれど、いっこうに結婚の話が出ない」というご相談もあります。
彼にはなんの不満もないし、彼も私のことをすごく好きでいてくれている。なのにまったくといっていいほど結婚の話は出なくて、自分からさりげなくにおわせても、いつもうやむやに終わってしまうというものです。
この場合、彼があなたに伝えていないなんらかの問題を抱えていることが多いようです。
一番多いのが、隠れた借金です。その借金を返し終わるまでは結婚できないと彼が思っているんですね。
借金はないけれど、貯金がほとんどない。つまり、結婚資金がないので、少しは貯めてからでないとカッコ悪くて結婚の話もできないと彼が思っているということもよくあります。
また、彼が現在の仕事を辞めようとしているというケースもあります。転職して、仕事が安定してからでないと結婚に踏み切れないと考えているわけですね。
一方、あなたは彼女としてはベストなのだけれど、お嫁さんとしてはどうだろうかと彼が考えている場合もあります。
とくに、いずれ地元に帰らなければならない彼の場合、あなたが実家の両親とうまく交流できるのかとか、田舎生活は大丈夫なのかとか考えてしまうわけです。
こんなふうに結婚に進めない理由はいろいろとあります。
が、じつはより深く観ていくと、あなたの中の隠れたところに結婚に関しての迷いがあることが、一番の問題になっていることが多いようです。
「彼にしっかりと決めてもらって、リーダーシップを取ってもらわないと、私も決めきれない」と思っているのですね。
あなたが決めきれていない度合いだけ、彼が決めきれていない部分が気になります。
あなたの迷いや彼への不満が大きくなると、彼の前で悪い態度をとってしまい、その悪い態度を見て、彼がさらに結婚を躊躇する‥‥という悪循環にも陥りかねません。
彼の躊躇の理由を知るには、それなりのコミュニケーションは必要です。
その上で、「多少の借金なら、二人で返したほうが早いじゃないの」とか「あなたが仕事を辞めても、しばらくの間は私が面倒見れる」と、彼をサポートする側にまわることができたなら、「やはり、こいつはあてにできる。きっとしっかりとした嫁になってくれるだろう」と彼の信頼を得ることができるでしょう。
おつきあいの長いカップルなら、これまでにも何度か二人で問題を乗り越えてきたことでしょう。
二人が歩んできた過程を信頼し、おたがいに愛し合うことができれば、これからもなんとか二人で問題を越えていけるはずです。
「彼が結婚を決めてくれない」というとき、そこにはなんらかの決断があなたに求められていることが多いようです。
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