こんばんは
カウンセラーの平です。
日曜日の恋愛心理学を 原裕輝 と隔週で担当しています。
私たちは誕生するとまず、両親に育てられます。
物心つくまでの私たちの世界のすべては家族だけの小さな空間でした。
そこでは父親と母親の見方・考え方が私たちの世界をつくっており、それが全世界の常識だと幼いころは思っていたはずです。
その世界観に疑いをもつことなく育っていた私たちですが、やがて幼稚園や保育園などに行くようになります。
そこでは自分の家族以外の人と出会い、そして、自分の家族の常識とはまったく違うものごとの見方・考え方にぶつかったりします。
たとえば、両親は東京出身で、あなたが幼稚園に入るころに関西に引っ越したとしましょう。
あなたはいつも母親から「青信号は渡れ。黄信号は注意。赤信号は止まれ、渡ったらダメよ」と教えられていたのですが、幼稚園のお友だちから「青信号は渡れ。黄信号は注意して渡れ。赤信号は命がけで渡れ」などというとんでもないルールを教えられるかもしれません。
これは誇張した冗談ですが、学校などに行くようになって社会と接点ができると、あなたが常識だと思って疑いもしなかったものとはまったく違うもう一つの世界観に出会ったりするわけです。
そんなときは、混乱しますし、迷いもします。パパやママが言っていることと、学校の先生やお友だちの言っていることが違うわけですからね、
では、どちらを信頼して生きようかと考えますが、ここで重要なのは、「自分自身の世界観をもつ」ということです。
その後も成長の節目節目で私たちはさまざまな見方・考え方をもつ人や、各種団体と出会ったりします。
その中で、あなたが自分自身の見方・考え方をもち、そして、それに基づく世界観をつくっていくことが必要なのです。
たとえば、昭和の時代は、おとうさんは外で働いて給料を稼ぎ、おかあさんは家の中にいて家事や育児を担当するというのが家族の典型的な形の一つでした。
そして、男尊女卑の風潮があり、家ではなぜかおとうさんのほうが偉そうにしていたりもしたものです。
一方、いまの時代は家の中での男女の役割が昔とは変わっていたり、中には女性上位といいますか、おとうさんがいつもおかあさんの顔色を見て、気を使って過ごしていたりするというケースもあります。
人それぞれの世界観を心理的に見ると、その人が社会を敵だと思っているか、味方だと思っているかで、ものごとの見方・考え方もだいぶ変わってくるようです。
“社会の目”あるいは“人の目”というのですが、社会や人はいつも自分を見張っている敵だと思っているとしたら、あなたは怒られないように、罰せられないようとに生きることになりがちです。
人目を意識し、いつも気を使った生き方になるわけですね、だれもあなたのことを怒ったりしないにもかかわらず。
一方、みんなが自分を愛し、応援してくれると思えるとしたら、あなたは自分はなにがしたいのだろう、どんなふうに生きたいのだろうかなどと前向きに考えることができます。
そして、そのためには、だれにアドバイスをもらったり、力を貸してもらったりすればいいだろうかと考えたりもします。
社会や人の目を気にする生き方をしていると、なにをするときも行動動機は怖れや不安になります。一方、社会や人が自分を愛し、応援してくれると思えたなら、あなたはあなた自身をこの社会でどう表現していこうかと考えることができるでしょう。
日本はとくに人目を意識するといわれます。
そのとき、その目が「自分を厳しく監視する目」だと感じるか、「自分を温かく見守ってくれる目」だと感じるかによって、あなたが自分を隠して生きていくか、自分を上手に表現して生きていくかが決まるようです。
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