こんばんは
カウンセラーの平です。
日曜日の恋愛心理学を原カウンセラーと隔週で担当しています。
前回に引き続き、「言ってはいけないセリフ」にまつわるお話です。
この前、発表した、「言ってはいけないセリフ」のワースト3は次のようなものでした。
第3位 「前にも言ったよね」
第2位 「言わなくても、愛しているならわかるよね」
第1位 「何度も言わさないでよね」
いずれも同じような傾向の言葉であり、うまくいっていないカップルは、これらの言葉を使って、「どうして、私のことをちゃんとわかってくれないのだろう」とパートナーを責めています。
が、じつはわかってくれないパートナーに問題があるというよりも、二人のコミュニケーションに問題があり、そのためにパートナーにわかってもらえないという状況に陥っている場合が圧倒的に多いのです‥‥というお話を先週はいたしました。
つまり、パートナーにしてみると、なにがわからないのかがわからない状況といえるでしょうか。
上手なコミュニケーションは、“わかりやすさ”に尽きます。
そして、なにがわからないのかを理解しないと、わかりやすいコミュニケーションはできません。
たとえば、わかりやすいコミュニケーションができる人は、男女関係のみならず、さまざまな対人関係を成功させる確率が高いものです。
さらに、わかりやすさは“やさしさ”でもあります。
私たちのようなカウンセラーをはじめ、人をコーチする仕事をする人は、なぜできないのか、なぜわからないのかなど、相手のことを理解しないとよき意見やアドバイスもすることができないわけです。
人はみな、自分を中心にものごとを考えてしまうものです。
そのため、「普通、わかるでしょ?」とか「そんなん、常識でしょうが」などと思ってしまいがちです。
しかしながら、人によって普通も常識も異なりますから、子どもに教えるような気分で相手に教えてあげることがわかりやすさにつながります。
以前、NHKで『週刊こどもニュース』という番組を放送していました。番組では、社会的なニュースを子どもにもわかるように噛み砕いて伝えていました。いま、この番組はチコちゃんに怒られる番組に変わっているのですが。
わかりやすいコミュニケーションとは、「こうしてくれたらうれしいな」、「こういうふうにされると、ツラいんです」など、あなたがどんなことを感じたり、考えたりしているかということを、微に入り細に入り、相手に教えるということともいえます。
「言わなくてもわかるよね」と相手に期待するとき、私たちはパートナーを自分の面倒を見てくれる親と同じ基準で捉えています。
そこには「わかってくれるべきは相手」、「わかってもらうべきは自分」という図式がありますので、自分からわかってもらおうという努力をあまりしません。
そうではなく、パートナーをいろいろと教えてあげなければいけない自分の子どものように考えることができれば、コミュニケーションの問題は激減するといわれているのです。
さて、ここにもう一つ、問題が残っていました。
前回、お話しした、「なぜ、私のことをわかってくれないおバカなパートナー」をあなたは選んでしまったのかという問題です。
これもあなた次第なのです。パートナーをバカだと切り捨てるのではなく、あなたがパートナーを自分の子どものように扱うことはできないでしょうか?
そして、いろいろなことを懇切丁寧にコミュニケーションすることができたなら、パートナーはバカな子どもではなく、あなたのことをよくわかり、よく愛してくれる素敵なパートナーに変身することもできるのです。
あなたが「わかってもらうべきは私だ」と思っているかぎり、あなたのほうからパートナーをわかってあげようとはなかなかしないでしょう。
すると、自分をわかってくれない人には魅力を感じませんので、あなたが文句を言えば言うほど、パートナーにとってのあなたの魅力は少なくなっていきます。
「なぜ、パートナーはわかってくれないのだろう?」、そんな不満が出てきたときは、じつは自分のほうにこそコミュニケーションの問題があるのかもしれないと考えてみることが大切なようですよ。
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