こんばんは
カウンセラーの平です。
日曜日の恋愛心理学を原カウンセラーと隔週で担当しています。
たくさんの方から「どうしたら、彼(彼女)とうまくいきますか？」というご相談をいただきます。
おつきあいをはじめた当初は、たがいに相手を気に入っていますから、なにもしなくたってロマンスは生まれるものです。
ところが、時間の経過とともにあっちこっちで地雷を踏みまくり、「私が思っていた人とは違った」、「こんな人だとは思わなかった」ということも起こり、二人の関係は破綻してしまうわけです。
だとしたら、「彼(彼女)をよろこばせるためには、なにをするといいですか？ どんなことを言ってあげるといいですか？」ということよりも、大事なことがあると思いませんか。
それは、「こんなことをしたり、言ったりしたら、ぜったいダメだよ」を知ることです。多くのカップルはこれによってうまくいかなくなり、別れているのです。
今回は「このしてはいけないこと」をお伝えしたほうがみなさんのお役に立つだろうと考え、みなさんがよく使い、使えば使うほど男女関係に悪影響を与えるセリフ、ワースト3を発表する次第であります。
さっそくですが、ワースト3はこちらです。
第3位 「前にも言ったよね」
第2位 「言わなくても、愛しているならわかるよね」
第1位 「何度も言わさないでよね」
ほとんど同じことを意味する言葉だということがおわかりになるでしょう。
そして、みなさんもおそらく一度は彼(彼女)にこれらの言葉を投げてしまったことはあるのではないでしょうか？
これらのセリフはとくに女性が使うことが多いようです。
コミュニケーションの問題として、「言わなくてもわかるでしょ」という女性と「言ってくんなくちゃわかるわけねぇ」という男性の戦いは太古から延々とつづいているようなのです。
彼女はこう思います。「なんで、彼にわかってもらえないんだろう？」。
これの理由は二つしかないのであります。
一つ目は、今、あなたの頭をよぎっている「彼がバカだから」です。
これはあなたのせいではなく、彼がバカだからしょうがないのですけれど、ただ、ここには根源的な問題が一つ残ります。
それは、「なんで、こんなバカな彼を私は選んだのか？」という、バカな彼を選んだおバカなあなたの問題であります。
二つ目は、あなたのコミュニケーションの仕方に問題がある場合です。ここには、彼があなたに不満をもっていて、あなたの言うことをあまり聞きたいと思っていないという場合も含みます。
私の経験上、すべてのケースのうち、1つ目の「彼がバカだから」という理由は全体の5％未満です。
ということは、あなたがワースト3のセリフを言ってしまうのは、2つ目の理由、あなたのコミュニケーションの仕方に問題があるからと考えていただいたほうがよいでしょう。
そして、あなたのコミュニケーションの仕方を心理分析すると、そこには「言わなくてもわかってもらえる」、「一度言ったら、そのことはちゃんと覚えていてくれる」という考え方があると思われます。
これは親子関係に似ています。親なら、子どもが言わなくても察したり、理解したりしてあげなければいけないというのがありますよね。
たとえば、「ママなら、一度言ったら覚えていてくれる」、「パパなら、こちらから言わなくてもお小遣いをくれる」というかんじです。
そして、これをパートナーにもあてはめて依存的な立場に立ち、「わかってもらうべきは私で、わかるべきは彼」とパートナーを親代わりのポジションに置いているときに、彼への不満が湧いてくることがよくあるわけです。
さらに、逆の立場になって、パートナーがあなたを親代わりにしていて、あなたの言うことを理解しようとしないというケースもよくあります。
この場合、「理解してもらうべきは、おれのほうだ」と思っているわけですね。
でも、ここでまた、「なぜ、そんな彼を選んでしまったのか？」という根源的な問題が出てくるわけです。
（次回に続く）
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