毎週月曜日の「恋愛テクニック」は、「カップル・カウンセリング」と題しまして、パートナーとの関係をより良いものにするため、「男性心理」「女性心理」を紐解きながら、さまざまなご提案を、池尾昌紀・池尾千里、夫婦でさせていただいています。
今週は、私・池尾千里が書かせていただきます。お読みいただけたらと思います。
パートナーに腹が立つ
カップルのご相談で、パートナーに対して、腹を立てていることって、ひとつやふたつ、あるものです。
でも、腹の立つ相手と、一番近い距離にいるわけですから、困ってしまいますよね。
パートナーに対して、例えば、こんな理由で腹が立つんじゃないでしょうか。
・やってくれない
例えば、家事とか、子育てに関することを、私ばっかりがやっている!と感じていたら。
夕食を食べた後、パートナーが片付けもせずに、スマホ片手に、ソファに移動したらどうでしょう。
「お皿くらい、キッチンに持っていってよ!」
「今日は、疲れてクタクタ。片付けしんどい!」
「スマホ、取り上げたろかしらっ!!」
などなど、穏やかではいられませんよね。
また、こんなパートナーもいるかもしれません。
デートのプランも、旅行のプランも、誕生日などのイベントも、結婚式も、家の場所も、車も・・
小さなことから、大きな決断まで、私がしてるような気がする。
「決めるのってたいへん。あなたが決めてよ!」
そう思いますよね。決めてくれないことがある度、腹が立ってしまうでしょう。
・わかってくれない
パートナーが、自分の気持ちをわかってくれないのは、とても辛いことです。
ほんとは、一番わかってほしい人、No.1ですものね。一番近くにいるんですから。
考えや、意見がちがう、というのとはちがうんです。
考えや、意見というのは、二人は、ちがう人間なんですから、同じというほうが不思議なくらいです。ちがっていたとしても、それだけでは、問題にはなりません。
でももし、パートナーとはちがう自分の考えや意見を、大切にしてもらえなかったら、どうでしょう。
わかってもらえないんだなって、思ってしまいますよね。
自分の意見を、お互いが主張し続けていたら、終わりのない競争や喧嘩になってしまいます。
・自分に余裕がない
パートナーのことが、いちいち腹立たしい時。見ればイライラ、ムカムカ。
何か頼まれても、素直に引き受けてあげられなかったり、相手のいうことに、賛同できなかったり、受け答えがツンケンして、優しく出来なかったり、笑えなかったり・・・
そんな自分に、嫌気が差してしまうこともあるんじゃないでしょうか。
そういう時は、自分のキャパが何かしらでいっぱいになっていて、少しの余裕もない時かもしれませんね。
なんとか平常心を保って、日常をやり過ごすことだけで、きっといっぱいなのではないでしょうか。
すると、一番信頼していて、甘えることのできるパートナーに、余裕のなさが出やすくなってしまうことは、自然にあることかなと思います。
怒りの下にある「ガマン」
いろいろなパターンの怒りの例をご紹介しました。
腹が立つという怒りの感情の下には、必ず別の感情が隠れていることが多いんです。
人は、怒りたいとは思っていなくて、できればいつも笑顔で、穏やかに過ごしたいし、周りの人にも、優しく接したいと思っています。
すると、怒りというのは、その真反対の感情になりますから、余程のことがないと、真反対に振れることは、本来ないといえるでしょう。
怒りは、エネルギーを爆発させるような感情ですから、何かしらのたくさんの感情を、ぎゅーっと抑え込んで圧縮させたようになっていないと、怒りというエネルギーの威力は出ないですよね。
そうなると怒りの下には、感情を抑え込む大きな「ガマン」があるといえるでしょう。
「ガマン」の下にある「遠慮」
人は、先ほども申し上げましたが、ほんとは優しくありたいと思う生きものなんです。
ですから、いつだって、できるだけそうあろうと努めてはいるんですよね。
すると、パートナーに対しても同様な気持ちはあるわけです。
ですから、こんなこと、日常的に起こっているのではないでしょうか。
彼 「ただいま~。あー疲れたぁ。」
彼女「おかえり。ご飯できてるよ。」
彼 「ごちそうさまー。風呂入ってくるわー。」
彼女「はーい。」
彼 「疲れたから、もう寝るわ~。」
これ、毎日だったら、どうでしょう。
彼女も、聞いて欲しいことがあるかもしれないし、ご飯作る気にならなくて、ちょっと外食したい時もあるかもしれない。食器洗うのだって、めんどくさくて手伝って欲しい時もあるかもしれない。寝る時だって、一緒に寝たいかもしれない。最後に電気消すの、寂しくて嫌かもしれない。
まあ、毎日これはないかもですが、小さな不満や寂しさや要望を、最初は、こんなこと言ったらわるいかなって感じて、ちょっとずつ遠慮して飲み込んでいくんです。
その遠慮が、どんどん続くことで、ぎゅっと抑え込んでガマンしないと、同じようなことができなくなってしまうんですよね。そして、どんどんガマンが続くと、腹が立ってきてしまうわけです。
でも「遠慮」は、優しさのひとつのかたちなんですよね。
疲れた彼に、何も言わないでいてあげるという、思いやりなんです。
パートナーのための「伝える」コミュニケーション
遠慮という「言わない」やり方は、積み重なってしまうと、結果、自分の負担になってしまい、ガマンし始めたら、ほどなく怒りに変わってしまいます。パートナーのためを思ってしたことなのに。
では、どうするとよさそうでしょうか。
「言わない」コミュニケーションよりも、「伝える」コミュニケーションにシフトチェンジしてみませんか。知らず知らず、飲み込んできた言葉たちを、うまく伝えてみましょう。
伝え始めたら、うわーーーっと爆発して、大喧嘩になってしまいそう!
そう思う方もいらっしゃると思います。
伝える時に、怒りがあると、それはもれなく相手に伝わります。
「あれ、なんか怒られているような気がする。」
みたいになるんです。
すると、全然、相手の言っていることが入って来ないんですよね。
怒られていると感じるから。(ご経験ある方もいらっしゃるかと)
ですから、まずは落ち着いて、穏やかに伝えられるようにコンディションを整えておくことが、すごく大事です。
いっぱいガマンしてきて、怒りでいっぱい!という方は、ガス抜きしておく必要があります。
例えば、信頼できる友だちやカウンセラーに話を聞いてもらうとか。
紙に書き出して、くしゃくしゃにして、ビリビリにして捨てるとか。
叩いても手が痛くないクッションに、パンチするとか。
自分がどのくらい、溜め込んで怒ってしまっているのかに気づく、そして、これまでがんばってきたことにも気づくことができると、心に、少しずつ余裕ができてきます。
この余裕が、パートナーに、伝えたいことを、うまく伝えられる助けになると思います。
最初は、遠慮して言えなかったこと、または、パートナーのことを思って言えなかったことが、だんだんと辛くなって、パートナーに優しくできないくらい、余裕がなくなってしまったんですよね。
これからは、飲み込む優しさではなく、ガマンしたり、怒ってしまう前に、穏やかに思いを伝えてみましょう。
彼 「ただいま~。あー疲れたぁ。」
彼女「おかえり。ご飯できてるよ。」
彼 「ごちそうさまー。風呂入ってくるわー。」
彼女「はーい。お風呂出たら、ちょっと聞いて欲しいことあるんだ!いい?」
彼 「オッケー!」
先程の会話も、こんなふうにちょっとお願いしてみたら、そのつもりでお風呂から出てきてくれると思いますよ。もし、今日はムリ!って言われたら、明日とか、週末とかにしてみましょう。
それでも、あなたの話を聞こうとしなかったら、パートナーのほうに余裕がないのかもしれませんから、パートナーをちょっと注意して観察してみましょう。
仕事が佳境!上司に怒られた!トラブル発生!など、抱え込んでいるかもしれませんから、少し時間を置いてみるといいでしょう。
そう思うと、男女問わず、パートナーに心配かけないように、伝えずにいることってあるのかもしれません。
一番近くにいるパートナーを、あなたを怒らせる人にしないためにも、あなたが、本当の思いを伝えているか、どう伝えるか、いつもチェックし、考えるようにするといいと思います。
みなさんのパートナーシップ、応援しています。
コミュニケーション不足にならないことが大切ですよー!
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
来週3月13日(月)は、池尾昌紀が担当します。
どうぞお楽しみになさってくださいね。
池尾千里
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