こんばんは
カウンセラーの平です。
日曜日の恋愛心理学を原カウンセラーと隔週で担当しています。
読者のみなさんの多くは「パートナーにいっぱいいっぱい愛されたい」と望んでいらっしゃることでしょう。
一方で、私はこの仕事をして30数年になりますが、その間、「彼に愛されないんです」というご相談を星の数ほどいただいてきました。
それはもう、耳にタコができるほど‥‥、いや、あまりに数が多いので、いまや体全体がタコになってしまうほど聞いてまいったわけです。
では、なぜ、私たちは「愛されたい」と思うのでしょうか?
多くの人は「愛されていない」と思ったとき、心の中に不安や心配といった感情が湧いてきますよね。
つまり、私たちはだれかに愛されることで、安心感を感じることができるのかもしれません。だとしたら、それは子どものときの状態と同じといってもよいでしょう。
子どもたちは、視界の中に自分を護ってくれる親の姿がないと不安になります。その不安は、自分一人では自立してやっていけないという思いがつくるといわれています。
「愛されたい」という思いが強いとき、その心理の裏側には、「自分は愛されないのではないか」とか「自分は愛される価値がないのではないか」という自己懐疑があるといわれます。
その考え方の土台になっているのが、「自分は不十分である」とか「自分は欠陥品である」という信念です。自己承認ができないので、だれかから他己承認されることを必要としている状態といえそうです。
こうした人々と逆に、「べつにそれほど愛されたいとは思わないけれど‥‥」という人たちもいます。
このタイプの人たちは、「いや、普通にしていれば、普通に愛されるでしょう?」と思うことができます。
つまり、「自分は愛されるにふさわしい」という信念が心のどこかにあるのでしょう。
「愛されたい」と思っている人の場合、「自分は愛されていない」と思っている人が圧倒的に多いようです。
そして、そう思っていると、人は不機嫌になっていくものです。「自分は愛されていないのに、愛されている人や恵まれている人がいる」と思うと、嫉妬が生まれますし、やはり悪い態度になりがちなのですね。
どんどんひねくれていったりすることもあり、すると、「かわいげのない自分」ができあがってしまったりします。
そんな自分になると、「なんなんだよ、あいつ」と思われることもあるでしょう。ほんとうは愛されたいにもかかわらず、愛を拒絶し、愛されにくい態度をとっているわけです。
ここで一つ、気づいていただきたいことがあります。
それは、親やパートナーに愛情表現することが苦手という人は非常に多いのですが、そんな人々も子どもたちやペットには意外と簡単に愛を伝えることができてしまうということです。
なぜなら、子どもやペットに対しては、私たちはそもそも「愛を与える」というポジションにいるからです。
このポジションにいるとき、私たちは自分に依存してくる者に対して、愛情表現は比較的簡単にできるのです。
一方、親やパートナーの場合は、どちらかというと自分が依存する立場にいることが多く、そうすると、愛情表現をすることが難しくなるようなのです。
みなさんも思春期に親に悪い態度をとっていたことはあるのではないでしょうか。依存のポジションにいると、してもらうことが当たり前で、してもらえなかったときには文句ばかりが出てきます。
まわりの人からもっとも愛されやすいのは、あなたがそのだれかに対して「愛している」という態度を表現しているときといえそうです。
子どもたちやペットは依存的ですが、パパやママ、あるいは飼い主に対し、心から「大好き!」という気持ちを表現していますよね。
「愛されたい」と思うのは悪いことではありません。ただ、自分が愛情表現をする側にまわったときのほうが、むしろ愛されやすい態度になっているといえそうです。
これを私たちは「愛のリーダーシップをとる」と言っています。
![NEW](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/265.gif)
📢今夜、2月26日(日)20時からYou Tubeライブします!
ライブ配信のURLは、配信トラブル等で急遽変更になる場合がありますので、ぜひチャンネル登録してお待ちくださいね
\ 水曜21時はニコニコ生放送!/
ニコニコチャンネル【恋愛心理学アカデミー】 では、毎週水曜21時から70分間の生放送を実施中!
3/1(水) 『かまってほしい依存、放っておいて欲しい自立』
会員無料動画一覧チャンネル会員は 300件以上の動画が全て視聴可能です!
゜..:。:.*.:*゜..:。:.*.:*゜..:。:.*.:*゜..:。:.*.:*