こんばんは
カウンセラーの平です。
日曜日の恋愛心理学を原カウンセラーと隔週で担当しています。
「同棲もだいぶ長くなってきました」というカップルの女性から、こんなご相談をいただくことがあります。
「いよいよ結婚かなーと思っていたんですけど、彼から別れを切り出されてしまって、立ち直れません‥‥」
最近は、おつきあいが深まってくると「一緒に住もうよ」ということになるカップルが増えています。
同棲すればいつも一緒にいられるし、二人で人生を共にしたいという思いも叶えられますからね。
また、結婚の予行演習として一緒に暮らしてみて、「問題が見つかったら、早めに対応しておきたい」と思う人も少なくありません。それはけっして悪いことではないと思います。
しかし、男性の中には、「同棲は責任をとらなくてよくて、なにかとラクができるプチ結婚生活」と捉える人も一定の比率で存在するようです。
たとえば、自分は家事力に乏しいけれど、彼女が「仕方ないわね」となんでもやってくれるとしたら、それは快適な同棲生活のはじまりです。
ロマンスあり、セックスあり、さらにおかあさんのように食生活から洗濯からなんでも彼女が面倒を見てくれます。毎日がラクチンで、結婚した場合のような責任も伴わずに、いわば欲しいものがどれも手に入るんですね。
「だったら、ずっとこのままでいたいな」と都合よく考える男子がいても不思議ではないでしょう。
とくに自分に自信のない男子は、二人の関係を結婚という責任を伴うところまで進めることがなかなかできません。
その先の、家族をもち、子育てをしたりということはなおさら考えられず、結果的に「いまのままでいいんじゃないの？」と思いがちです。
一方、女性の場合、出産のことなどを考えると、結婚にもある程度、適切な年齢があるといえます。が、彼のそんなライフスタイルにつきあっていると、タイミングを逃すリスクは高くなってしまうでしょう。
また、結婚生活と同じで、おつきあいが長くなるほど二人の関係は安定していきますが、当初のようなロマンスは減少していきます。
結婚しているカップルの場合、子どもをもったときにまた新しいロマンスが生まれたり、父親・母親としての新しい関係が構築されていったりすることは多いものです。
同棲カップルの場合はそのような変化はありませんから、現在の関係に魅力が感じられなくなったり、新しいロマンスを求め、別の異性と浮気をしたりといったことも起こりがちです。
そんなことから、同棲を考えているカップルに私はよくこんなふうにアドバイスします。
「同棲は悪いことではありません。ただ、その後、結婚に進むことをあなたが望むのであれば、期限を切った同棲とすることをおすすめします」
期限の目安は1年、どんなに長くとも3年ぐらいでしょうか。そのぐらいのタイミングで、結婚するかどうかを考えるのがよいかと思います。
そして、もしもあなたの彼が3年経っても結婚に踏み切れないというのであれば、その理由を見てみることは大事だと思います。
たとえば、結婚して責任をもつということに自信がもてないのか、生涯のパートナーとしてあなたのことが見られないのか、それとも、ほかになんらかの問題があるのか‥‥？
ある女性は、彼氏が「結婚せずにもう少し同棲のままでいたい」というので問いつめたところ、彼に隠れた借金があったことが判明しました。
彼としてはわずかずつ返済をして、スッキリしたところでと思っていたようですが、そのペースではいつまでたっても完済は難しそうです。
ならばいっそ、二人の間の秘密をなくし、二人で問題の解消に取り組む方がよほど効率的だったりするわけですね。
同棲の場合、一緒に住んでいても財布は別々ということが多く、そのために彼の借金問題に気づかなかったということも少なくありません。
一緒に住んで1年ぐらいは財布は別々でもよいかもしれません。しかし、同棲生活が長くななり、たがいに結婚を望むのであれば、結婚生活と同じように財布は一つになさったほうが、隠れた問題が生じずにすむことが多いようです。
そのとき、もしも彼が頑なに拒んだとしたら、なんらかアヤしい隠しごとがあることが多いようですよ。
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