こんばんは
カウンセラーの平です。
日曜日の恋愛心理学を原カウンセラーと隔週で担当しています。
世の中には、「願いは必ず叶います」とか「最高の未来を引き寄せましょう」という考え方があり、その手の本もたくさん出ていたりします。
その考え方がほんとうであるならば、私たちが「いま、直面している現実」こそが私たちの望んだ結果、引き寄せた結果ということになりますよね。願いは叶うということなのですから。
だとしたら、こう考えてみていただきたいのです。
「なぜ、私はいま直面しているこのような現実を望んだのだろう?」、と。
その現実が「長いことパートナーがいない」ということだったとしたら、「私はずっとパートナーが欲しいと望んでいて、いらないなんて思っていない」とおっしゃる人は多いことでしょう。
しかし、もしかしたら、「パートナーがいないほうがラク」と思ったことはありませんか?
それは意識的というよりも、無意識的に思っていたと考えていただくとよいかもしれません。
そして、そんなみなさんには、カウンセリングでもよくこんな質問を投げかけます。
「そう思ったとしたら、それはなぜだと思いますか?」
たとえば、多くの人は心の奥でこんなことを思うようです。
「でもなー。パートナーができたらいいけど、またフラれちゃって、キツい思いをするのはヤだなー」
また、こんなことを思う人もいるようです。
「彼氏中心の生活になると、好きなことをいろいろとガマンしないといけなくなっちゃうかなぁ」
「彼をこんな汚い部屋に迎え入れられない。お料理とかもぜんぜんできないから、すぐにゲンメツされちゃうかも‥‥」
こんなふうに、「自分はパートナーに愛されないのでは」という不安があり、「だったら、一人のほうが気楽でいいや」と考えている人は意外と多いのです。
もう一つ、その人にとってのパートナーシップの基本である両親の関係があまりよくなかった場合も、無意識的にパートナーシップをつくらないようにしようとすることがあるようです。
「うちのおかあさんがおとうさんに理不尽に振り回されているように、私も彼氏に振り回されることになるんじゃないだろうか」
「自分はあれもこれもがまんして、ダンナや子どものために犠牲になる人生を送らなければいけないかもしれない‥‥」
両親の姿を見て、「ああはなりたくない」と思ってしまう人も少なくないのです。
もちろん、自分自身はそうならなくてもいいのです。しかし、リアルな見本が両親の男女関係であるので、テレビや映画の中の夢物語のような恋愛を信じることなど到底できません。
これらネガティブな思いを心理学では不安や怖れと捉えます。
私たちは不安や怖れがほしいなどとはまったく望んでいないのですが、「もしも〇〇だったらどうしよう‥‥」などと思うと、われわれ人間はついついそのことばかり考えてしまったりするんですね。
そして、ネガティブな未来を予想してしまうと、こんなことを考えたりします。
「そうなっても、なんとかしのげるよう準備しておこう」
「そんなことが起こるぐらいなら、淋しいけれど一人でいるほうがいい」
「パートナーができて、素敵なロマンスを味わってから一人ぼっちにされるのは耐えがたいから、ほどほどのおつきあいにしておこう」
そんなことから、「いまのままでいい」という防衛的な考え方をしてしまうのです。これは日本人の特色でもあります。
このような考え方の土台にあるのは、「こんな自分」に素晴らしい体験をさせてあげることをなかなか許可できない自分がいるということです。
また、自分が幸せの見本のような存在になったら、みんなから嫉妬されると思ったりもしてしまいがちなのですが、さて、それは真実でしょうか?
あなたの結婚式やなにかのお祝いの会を想像してみてください。
そこに参加している人たちは、幸せそうなあなたを妬ましげな目で見ていますかね???
家族も、友人たちも、あなたを愛している人たちはみな、あなたが最高に幸せになることを心から願い、よろこんでくれているのではないでしょうか。
あなたがほんとうに恐がっているのは、「最高に幸せになること」ではないですか?
それは、心の準備がなかったからこそ、不安な気持ちを連れてくることが多いようですよ。
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