こんばんは
カウンセラーの平です。
日曜日の恋愛心理学を原カウンセラーと隔週で担当しています。
男女関係は、必ずどちらかが“自立”でもう一人が“依存”となります。
一般には、惚れられた側が自立で、強い立場にあります。
惚れた側は依存で、惚れた弱みといいますか、立場も弱いと考えていただくとよいでしょう。
たとえば、男性が自立側だったとしたら、立場が強いので、「オレ様の言うことを聞け。いやなら別れる」というように、相手をコントロールしようとすることがあります。
一方、依存側はフラれたくないので、「あなたのためなら、なんでもするわ。どんなことでも聞くから、捨てないでね」というかんじになりがちです。
もちろん成熟した関係であれば相手を支配したりする必要はないのですが、相手を支配しようとする人には次のような傾向があります。
[その1]コンプレックスが強い
自分に魅力があることを知っている人は、相手に威圧的に接したり、コントロールしたりしなくても、人は自分に着いてくるという自信をもっています。
一方、コンプレックスが強いと、相手に無理難題をふっかけたり、「ほんとうにオレのことを愛しているのなら、この高いハードルも跳べるだろう」などとムチャを言ったりすることがしばしばあります。
職場においても、「これは業務命令だ。やれ!」と言いがちなボスは、命令しないかぎり部下が動いてくれないと考えているようですね。
部下のほうから「ボスがお困りだ。みんなで力になってやろうじゃないか!」なんてことは起こりようがないと思っていますし、部下のそういう気持ちを信頼できなければできないほど命令も厳しくなります。
[その2]親やきょうだいが支配的だった
コントロールされることの多い家庭環境に育った人の中には、対人関係というのは必ず支配する側とされる側になっていると思い込んでいる人が多く見られます。
親の言うことが絶対の家庭だったとか、おにいちゃんが支配的なタイプだったとか、そんな環境で育つと、「支配される前に、支配してしまおう」と考えるようになるようなのです。
[その3]正しさへのこだわりが強い
自分のやり方が正しいと思い込んでいると、他者をコントロールしようという傾向が強くなりがちです。
なにを大事にして生きているかによって、正しさは人それぞれに異なります。
ところが、自分のやり方が正しいと思い込んでいる人は、自分の価値観と異なるものすべてを間違っているとみなし、否定します。
一方、否定されたパートナーやまわりの人たちはおもしろくないですよね。そのため、今度は彼らが自分を否定した相手を否定することとなります。
すると、まわりから否定された本人は、なんとかして自分の正しさを押し通そうと、コントロールをますます強くしていくという悪循環も起こりがちです。
以上、3つの要素をご紹介しましたが、どの理由のもとにコントロールしようとするのだとしても、その後、必ず起こることがあります。
それは、相手が必ずその人の支配から抜けだし、そして、どちらが支配するかという争いが起こるということです。
また、人は強要されることを嫌いますから、自分のことをコントロールしようとする相手にはどんどん魅力を感じなくなっていきます。
また、自分に魅力がないと思っている度合いだけ、コントロールは強くなりやすく、そうすると、パートナーがあなたのどんなところに魅力を感じているかということも理解できなくなっていきます。
その結果、あなたは自分の魅力を表現することもしなくなるでしょうし、二人の間には業務命令のようなものしか存在しなくなっていきます。
どちらかのコントロールが強い場合、やがて男女関係という関係性は次第に失われ、いずれ破綻してしまうのです。
相手をコントロールしたい。それは、まるでカゴの中で鳥を飼っているようなものです。
カゴの外に出したら、どこかに飛んでいって、二度と自分のところには帰ってこないだろうと心の中で思っているから、カゴに入れているわけですね。
もしも、カゴから自由に出られるようにしてやっても、暗くなったら必ず帰ってくる信じているとしたら、カゴの中に入れたりはしないでしょう。
鳥と同じように、人は自分をコントロールしようとする相手に魅力は感じません。したがって、支配したいという欲求があると、その関係性はいずれ破綻を来すようなのです。
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