こんばんは
カウンセラーの平です。
日曜日の恋愛心理学を原カウンセラーと隔週で担当しています。
「大丈夫、そのうちなんとかするから」
「なんとかなるってー」
なんの根拠もないのにこんなことを言う男どもがけっこういるものです。
「いったいいつになったら、なんとかなるねーーん！」
「もう何年もなんともなってないじゃないの！」
女性たちにしてみると、思わずこんな突っ込みを入れたくなってしまいますよね。
なぜだか変化を恐がり、動こうとしない‥‥、ある意味、ガンコといってもよい男子が最近、増えているようです。
「そんな男どもの心理について教えてほしい」というご要望が読者の女性のみなさんからたくさん寄せられていますので、今回はこの話をしたいと思います。
まず、「変化しよう」という気持ちになるには、「ここが間違っていた」とか「ここがうまくいかない」ということを受け入れることが必要です。
なぜなら、「間違っていない」、「悪くない」のならば、変わらなくてもいいですからね。
ここで変化を恐れる男子に多いのが、「おれ、悪くないもん」が口ぐせで、「親の育て方が悪い。そうじゃなきゃ、会社や彼女であるおまえのせい」などと、自分以外のなにかやだれかのせいにするという傾向です。
でも、なぜ、だれかのせいにしてしまうのでしょうか？
仕事関係であれ、友人であれ、すべてを自分以外のだれかのせいにする人がいたとしたら、当然、その人は評価はされませんよね。
「いったい、いつまでそんな甘えた態度をとってるんだ！」と説教の一つでもしたくなってしまうものです。
逆説的に見てみれば、じつは「おれ、悪くないもん」と言いつづけている人は、深層心理では「ぜんぶ、自分が悪い」と強く思い込んでいることが多いのです。
しかし、自分の間違いを認めたくないのです。
これまでにしてきた決断や選択など、自分のすることなすことが間違っていたとなると、自分を責めるしかなく、アイデンティティが崩壊してしまいそうだからです。
また、このタイプの人は自信をもつことがなかなかできないので、親やパートナーには自分を承認し、ほめつづけることを求めます。
だから、格好をつけたり、大きいことを言ったりしがちです。「いまに見てろ、おれはビッグになってやる！」とか「社会がおれに土下座する日が来る！」などと‥‥。
そんな彼なので、だれよりも味方であってほしい彼女であるあなたが自分のことを否定してきたとしたら、到底受け入れることはできません。だから、とくにあなたに対しては、ガンコになってしまうことがよくあります。
このタイプの彼の間違いを正そうとする人は、あなた以外にも何人もいるかもしれません。
ただ、そのやり方が、イソップ物語の北風さんと太陽さんが旅人のコートを脱がそうとする物語のようだとしたら、うまくいかないことでしょう。
北風さんのように彼を否定するようなやり方では、彼はますますガンコになり、自分のやり方にしがみつくばかりです。
このタイプの男性は、一匹狼であることが多いものです。なぜなら、まわりの全員が自分の敵だと思っているからです。
自分がまわりに敵意をもっているぶんだけ、まわりが自分を応援してくれるとか、応援してくれるかもしれないといった発想もぜんぜんできません。
すると、それが彼の言動に表れるので、まわりから否定されることもいっそう多くなるわけです。
しかしながら、こんな彼でも変われる可能性はまだあるかもしれません。
ある女性が、こんなセリフで彼を変えることができたのです。
「私ももちろんだけど、まわりのみんなもあなたの笑顔が見たいのよ。いつもしかめっ面で、みんなを敵のようににらみつけてくると、だれだってあなたに近づけないでしょ」
「笑顔で挨拶するだけで、あなたの世界は変わるから、やってごらん」
そんなことで人生が変わるとは、もちろん彼は思いませんでした。それでも笑顔で挨拶をするようになって3カ月後‥‥。
「前は愛想、悪かったもんなー」
「前はイキッてばっかりのヤンキー兄ちゃんだったもんなー」
こんなふうにまわりの人々からいじられるような彼に変わっていたのです。
「前は‥‥」には、「いまなら、こんなこと言っても怒らないよね！？」というまわりからの親しみの気持ちが含まれています。それだけ彼が大変身したようなのです。
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