毎週月曜日の「恋愛テクニック」は、「カップル・カウンセリング」と題しまして、パートナーとの関係をより良いものにするため、「男性心理」「女性心理」を紐解きながら、さまざまなご提案を、池尾昌紀・池尾千里、夫婦でさせていただいています。
今週は、私・池尾千里が書かせていただきます。お読みいただけたらと思います。
恋愛と友情が、違うことは、わかりますよね。
恋人との間にある恋愛。
友だちとの間にある友情。
この２つの関係性の違いをみていくと、パートナーシップの中に、フレンドシップの要素が入ることで、うまくいくことがあるようなのです。
パートナーに話すと気が済む
私は常々、夫とあれこれ話をすることで、少々の問題は、なかったことのようになるのは、便利だなぁと思っていました。
元々、友人関係だったことや、お互いがおしゃべりだったことも関係があるようにも思いますが、お互いに話すことが多く、そう感じることも多いんです。
でも、毎日顔を合わす夫婦ですから、むずかしいことを話し合っているわけではなく、言えば日常会話をしているわけです。
お昼、何食べる？
花粉ひどいな、今日。
もうすぐ雨降ってくるらしいよ。
お茶入れるけど、飲む？ 
桜、だいぶ咲いたねー 🌸
また、こんな話をすることもあります。
自転車で転んだー 
カゴ曲がって、変な音もするー
そして、なにより痛いー
今日、買い物に行ったら
レジが遅いって怒ってる人いて、
めっちゃ怖かった～
役員頼まれたぁー
どうしよー
といった、アクシデントのような案件もあります。
全部ではありませんが、話して聞いてもらうことで、問題が解決するわけではないけれど、「気が済んだ」状態になることは、本当に多いんです。
思いを話すことで、感情を整理したり、ガス抜きされて、感情の波がおさまったりするんですね。
コロナ禍で、友人にも会いにくい、会っても、お茶やランチもしにくい・・・なんて昨今、何かある度に、家にいる夫に話せば、概ね気が済むというのは、非常に便利とは、こういうことなんです。
なんでも気軽に話せて、なんだか気分が良くなるって、友だちとの関係にもある要素ですよね。
フレンドシップは「対等さ」
友人関係には、「対等さ」が不可欠です。
なぜなら、いつも上から目線な人とは、あんまり友だちになりたいとは思わないし、かといって、いつも下から見上げられているような、持ち上げられているような関係も居心地がよくありません。
また、自分がいつも相手の下に入って、言うことを聞いてあげたり、譲ってあげたりするばかりも、疲れてしまいますし、いつも相手より上に立って、段取りしたり、リードしたりし続けるのも、しんどくなってしまうでしょう。
長く続く友人関係というのは、上でも下でもなく、お互いがちょうど同じ目線にいるということが、一番のポイントなのではないでしょうか。
そこにあるのは、「対等さ」。
じゃあ、「対等さ」っていうのは、どういうことなんでしょう。
それは、相手にも、価値があると知っていること。
同様に、自分にも、価値があると知っていること。
この等しいバランスこそが、「対等さ」なんですね。
友だちにするように、自分にもしてあげる
友だちの価値って、見てあげやすいと思いませんか。
友だちのがんばりだったり、才能や魅力については、よく見えてわかっているものです。評価したり、褒めてあげることも、抵抗なくしてあげられます。
話をじっくり聞いてあげたり、優しい言葉遣いをしてあげたり、気遣ったりするというのも、自然とできるのが友だちではないでしょうか。
では、友だちにするように、自分にしてあげていますか？
そう言われると、なかなかそうはできていないことが多いのではないでしょうか。
いいところより、よくないところばかり目についたり、批判はするけど、褒めたりしないとか、自分の声に耳を傾けることも、優しい言葉をかけることも、自分には、実はなかなかできないものなんですよね。
友だちの価値を見てあげるように、自分の価値についても、ちゃんと受け取り、あると知っていないと、相手にはあるけど、私にはないという関係では、対等になることはむずかしいですよね。
自分の価値を知り、そして、友だちのように大切に扱ってあげることは、誰かと「対等な関係」を作るのに、必須項目なんです。
パートナーへの要望
では、パートナーとの関係を見ていってみましょう。
友だちにしてあげるように、パートナーにもできているでしょうか。
自分に、なかなかできないように、パートナーにもできていないなーと思いませんか。
これって、パートナーには、友だちに対しては起こらない、思いなどがあるからなんです。
たとえば、甘え。
それも、子どもみたいにワガママなもの、超依存的になってしまうような甘えが出やすかったり、しかもそれを、ちゃんと叶えてよ！って期待があるんです。
それに、こうやってよ、こう言ってよ、こんなふうに、あんなふうになってちょうだい！みたいにコントロールしたくなる気持ちも、パートナーには、なぜだか出やすいものです。
心理的な距離が、近いからなんですよね。
いつも「対等さ」を持ち込む
でも、心理的な距離が近いからといって、愛しているからといって、パートナーに配慮のない言葉や、態度をし続けていたら、当然、うまくいきませんよね。
喧嘩になってしまったり、もううんざりだよって、お別れすることになってしまったりするかもしれません。
では、ここに友だちとの関係にある「対等さ」を思い出してみたら、どうでしょうか。
つい腹が立ってしまうパートナーかもしれませんが、友だちにするような、評価や気配り、大切に扱うということをしてみてください。
相手を大切に扱ってあげることは、自分を大切に扱うことと、実は同じなんです。
パートナーにひどい態度を取っている自分て、良いものだと思えませんよね。
ひどい態度になればなるほど、自分をひどい人にしていってしまうことになるからです。
逆に、パートナーを大切にできれば、できるほど、自分のことも、良いものにしてあげられるんです。
「対等さ」というのは、誰との関係にも、意識されるといいものです。
誰と仲良くなるにも、つながるにも、役に立つものなんです。
相手にも、価値があると知っていること。
同様に、自分にも、価値があると知っていること。
パートナーシップの中のフレンドシップ。
是非、この視点で、パートナーとの関係を、よりよいものにしてくださいね。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
４月１１日（月）は、池尾昌紀が担当します。
どうぞお楽しみになさってくださいね。
池尾千里
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