毎週月曜日の「恋愛テクニック」は、「カップル・カウンセリング」と題しまして、パートナーとの関係をより良いものにするため、「男性心理」「女性心理」を紐解きながら、さまざまなご提案をさせていただいています。
恋愛・夫婦問題で悩んでいらっしゃる方、パートナーをみつけようと思っている方、現在の、また将来の結婚生活に、役立つご提案を発信してまいります。
担当は、池尾昌紀・池尾千里の夫婦カウンセラー。毎週交代で発信していきます。
今週は、池尾昌紀が担当です。どうぞよろしくお願いします。
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『私とつながり、大切な人とつながる
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◎日時:2021年7月11日(日)
10:00~18:00
◎講師:池尾昌紀・池尾千里
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「池尾昌紀の『シリーズ・自立三点セット(我慢強い・弱音が吐けない・一人でやってしまう)の心理学』」
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お待たせしました。
本日の記事をお届けします。
カウンセリングでお話を伺っていると本当によく出てくる話があります。
池尾:「あなたは、ものすごく我慢強い方ですよね?」
ご相談者:「そんなこと思ったことないです。」
こうしたやり取り。
私は講座やセミナーを開催していますが、そこで公開カウンセリングという形式を取り入れることがあります。
そこでは、希望者の方のお話を参加者全体の中で伺うのですが、ご相談者さんが最近だったり、過去の出来事を話される時に、先ほどの私とご相談者さんのやり取りが交わされることがあります。
すると、ご本人はさらっと語られることで、
「こんなに我慢してがんばっているのに自覚がないんだ!」
と一同驚く、なんてこともよくあることなんです。
なぜ、このような認識の違いが出てくるかというと、例えば、幼い頃からずっと弱音を吐かずにがんばり続けていたりすると、我慢することが当たり前になってしまい、自覚しにくくなってしまうのですね。
そんな時に私は
「もし、オリンピック協議に我慢強さなんてものがあったら、あなた金メダル取れるレベルなんですよえ」
と話をさせてもらいます。
すると「いやいや、そんなことはないでしょう」みたいな反応をご相談者さんはされますが、まさにそのレベルの我慢強さなんですね。
この話、どう思われますか?
そんなに自分の我慢強さに気づけない人もいるんだ~、みたいに感じられるでしょうか。
もしかしたら、この話はあなたにも当てはまることかもしれません。
◇我慢強さは「役に立ち続けたい」と願う心が生み出すのだとしたら?
この我慢強さの元になっている気持ちってなんだと思いますか?
その一つは「役に立ち続けたい」と願う気持ちなのだと私は思っています。
役に立つためにどうしたらいいのだろう?と考えた時、私たちは何かしら努力し、がんばろうとします。
仕事をがんばる。
辛い時があっても、相手に負担をかけないように自分の気持ちを抑える。
家が経済的に大変な時、欲しいものややりたいことがあってもお金がかかることを求めない。
役に立つことをやっていくために努力し、自分の欲求を我慢して、がんばっていくことは大切なことでもあります。
しかし、問題はそれが大きすぎること、なんですね。
例えば、幼い時から両親が苦労しているのを見ていたりすると、自分も我慢することで負担を減らそうとします。
そんな時「あなたはいつも良い子で助かるわ」と親に褒められると、このやり方=我慢すると役に立てるのかもしれない、と感じます。
これが心のパターンとなって、役に立つ=我慢する、という図式ができると、大人になってからも我慢をやり続けてしまうこともあるのですね。
◇あなたの周りの人にあなたの本当を教えてもらいましょう
もしこの話が当てはまるのだとしたら、まず最初にやっていただきたいのは、あなたの周りにいる人にあなたのことを聞いてみる、こと。
友達や職場の人に「私って我慢しちゃうところあるんでしょうかね?」みたいにサラッと聞いてみてください。
軽い感じのほうが聞きやすいです。
我慢強さで役に立ちたいと思っている方は、深刻に受け止められると相手の負担になると感じてしまって聞けないから。
すると周りの人はあなたの我慢強さについて、いろいろ教えてくれるはずです。
「仕事を自分で抱えすぎてない?」とか。
「いつも周りに気を遣ってくれてるよね」とか。
「え?我慢強いかどうか聞いた質問の答えがそれ?」と思うことが意外とあるんですね。
こんな答えが返ってくるとしたら、その理由はまさに、あなたの我慢強さは役に立ちたいから、です。
まずは、あなた自身のことを周りの人に聞いて、知るところから始めていきましょう。
我慢強さはすぐには変わっていきません。
段々と取り組んでいく必要があります。
そして、我慢強さが悪いわけではないのです。
必要があれば、使い方、大きすぎに気づいて修正していくという視点を持ってみましょう。
そのためにも、まず自分の本当に気づいていくところからやっていきましょう。
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