みなさん、こんにちは!カウンセリングサービス の大野愛子 です。
木曜日は「不倫と浮気」をテーマに、大門昌代・大塚統子と共にお送りしております。今週は、大野が担当させて頂きます。
今日は、「別れ」についてのお話です。
別れた方が良いとは思っていても、それでも別れられなくて苦しむ恋があります。
たとえば、不倫の関係。
頭では、「もうやめたい」と思っていても、心では「やっぱり・・」という気持ちになり、心が揺らぐ。揺らいだ心は、「結論を先延ばしにする」という答えしか出せないこともあるでしょう。
不倫ばかりではなく、気持ちの揺らぐ関係に苦しんでいる方は、少なくはないのでしょう。
※不倫や浮気の是非ではなく心理的な側面から書かせて頂きます。
いろいろな立場の方が読むブログですので、どうかご了承ください。
◆相反する気持ち。
こんな時のわたし達は、相反する気持ちを抱えています。
不倫であれば、「このままではいけない」という気持ちと、「このまま一緒にいたい」という気持ち。
それは、別れなければという思いと、別れたくないという思いです。
わたし達は、相反する気持ちのどちらか一方を理性を使って抑え込もうとしますが、抑え込まれようとしている気持ちの方もその存在を主張してくるのです。
理性を使うというのは、わたし達が自分を納得させるための「作戦」のひとつなのです。
「~すべきである。」
「~するのが、良いに決まっている。」
「~するのが、正しいことだ。」
この作戦は、なかなか上手くいかないのです。
なぜならば、したいことではなくあくまでも「しなければいけないこと」だからです。しなければいけないという気持ちは、かえって「本当はしたくないんだ」という気持ちを際立たせる結果になるのです。
◆だから、どちらの気持ちもある。
正直なところ、どちらの気持ちもあるのです。
どちらも、自分の気持ちなんです。
どちらかを無理やり抑え込もうしても、相反する気持ちは「行きつ戻りつ」を繰り返します。昨日と今日とで、午前中と午後とでは、気持ちが違うなんてことも起こります。
この「気持ちが違う」ということ。
それは、わたし達に「不安定さ」をもたらします。
心が定まらなくて、心がモヤモヤとしたままで、心の落ち着く場所がなくなるのです。
こんな時は「どちらも自分である」と認めてしまった方が、心は落ち着くようです。
◆第三の選択は、「自分はどう生きていきたいのか。」
別れるのか別れないのか。
二者択一の選択からは、答えが導き出せないことがあるのです。
もし、答えが導き出せないのであれば、「今は決めない」ということも、ひとつの選択かもしれません。どうしても決めたくないという、自分の気持ちを尊重することが必要な時期もあるのでしょう。
それでも、次に進もうと思うのであれば、選択に自分の意志を乗せてみる、ということが必要になるのです。
「自分はどう生きていきたいのか?」
「自分はどんな人生を望んでいるのか?」
ここまで来ると、少しだけ「今の自分の姿」というものが、垣間見えてくるのです。
「このまま、光のあたらない存在でいるのか?」
「このまま、あと何年も悩み続ける自分でいるのか?」
「わたしが欲しいと望んだものは、こういうものだったのだろうか?」
そう自分に問いかけてみた時、望むものが手に入っていないのであれば、あなたには別に欲しいものがあるはずなのです。
◆あなたの欲しいものは、何?
うんざりするぐらい悩むことを、わたしは無駄だとは思わないのです。
大切なことだからこそ、わたし達は悩むのです。
うんざりするぐらいに悩んでしまう時、わたし達はそこに「自分の存在」を見失っている時があるのです。
「相手が~だから、わたしはこう考える」というような。
この考え方の主体は、相手であり「あなた」ではありません。
それぐらい、わたし達は自分を見失う時があるのです。
それでも、その悩みと葛藤の中から、一粒の砂金のようなそれでも光を放つものを見つけることを、「希望」と言うんじゃないかとわたしは思います。
◆どんな目標をもちますか?
毎日を幸せだと感じて生きていきたい。心穏やかに笑って過ごしたい。
そんなぼんやりとした希望から、次はそれを目標に変えていくのです。
そこに「自分の存在」というものを写し込み、イメージをしていくのです。
それはおそらく、今とは全く違う生活が浮かびあがってくるだろうと思うのです。あなたが欲しいと願うものは、その「今とは違う生活」「今とは違う自分」の中にあるのではないでしょうか。
わたし達は、自分で選んだことにしか、自分で責任をもてません。
誰かに、「~したほうがよい」と言われて決めると、それが上手く行かなかった時には、人のせいにしたくなるのです。
「別れ」が悲しく心が痛むものであるという事実からは、逃れようがありません。ですが、その悲しみや痛みでさえも、自分の目標に進んでいくためのものであるのならば、それを「覚悟」と呼ぶのかもしれません。
そんな覚悟が出来た時、わたし達は前に進めるのでしょう。
迷っても決められなくても、それもあなたです。そんな時はどうぞわたし達を頼って下さい。参考になりましたら、幸いです。
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