ラブ・カウンセリングのブログ-プロフィール-大門昌代

カウンセリングで、浮気男のご相談を受けることが多いのですが、その浮気がバレたときの反応には、いくつかのパターンがあります。

その中のひとつ、一番多いかもしれない、「認めない」「怒る」という反応が、あることととても似ていることに気付きました。


とあるテレビドラマを見ていたのですが、体調が悪そうなおじいちゃんに、息子の嫁が、「お義父さん、最近食欲もないし、何だか元気がないから、一度病院に行ってみたらどう?」と、身体を心配して言ったのですが、おじいちゃんは、「ワシはどこも悪くない!!」と激怒。

「ワシを年寄り扱いするなっ!」「まだまだ若い者には、負けん!」と、怒りまくっていました。


こういう場面、結構よく目にしませんか?


うちの父も、腸炎で入院したときに、点滴を打たれ、ベッドに横になっている姿をあまり見られたくない様子でした。

「年齢的にも、回復が遅いのだから、もうしばらくは、ゆっくりしておかないとね」なんてポロッと言ってしまったものだから、激怒されました。

「俺はもう大丈夫だ!」

「医者が、大げさにしているだけだ!」


お医者様は、別に大げさにしているのではなく、適切な治療をしてくれているのだろうし、今しばらく入院の必要があると判断されたのですから、それを受け入れればよいものを、「俺は大丈夫だ!」と言い張る。

よほど「年齢的にも、回復が遅い」と言われたことが、お気に召さなかったと思われる状態でした。


他にも、明らかにロレツが回らなく、足元も危うい酔っ払いに、「酔ってるよね」と言えば、「酔ってない!」と言い張る。

「まだまだ呑める!」などと言われる。

「もう、無理だから、帰って寝たほうがいいよ」などと、愛を持って提言しても、「酔っ払い扱いするな!」「まだまだ大丈夫!」と怒る。


浮気がバレた男性達の多くも、これとよく似た反応をするな~と思ったのです。


「俺は浮気などしていない!」

「俺を疑うのか!」

「悪いことをしていないのだから謝らないぞ!」

「俺を浮気者扱いするのかっ!」


似ている・・・
もの凄く似ていると思ったのでした。


どうも人間というのは、認めたくないことを、誰かに指摘されると、怒るようです。
ある意味、「図星」だから怒るのですが、怒れば怒るほど、認めているのと同じですよと教えてあげたくなりますね。


ドラマのおじいちゃんや、私の父は、年齢的に衰えが出てきたことを、認めたくないのです。

酔っ払いは、酔っていることを認めたくない。


認めると、自分が劣っているような、失敗をやらかしてしまったような、誰かのお世話になってしまうような、そんな自分をも、認めることになってしまうので、かなりの抵抗感があるのでしょう。
だから、かたくななまでに、認めようとしない。


また、認めてしまえば、自分がやりたくないと思っていることを、やらなくてはいけなくなることを知っています。

ドラマのおじいちゃんは、病院へ行かなくていけなくなり、私の父は、入院を続けなくてはいけなくなり、酔っ払いは、帰って寝なくてはいけなくなるのです。
だから、認めない。


浮気男の場合で言うと、どうでしょうか。

「謝らなくてはいけない」

「不倫の清算という、泥沼化を避けられない事態と直面」

「針のむしろでの生活」


場合によっては、離婚ということもあるでしょうね。


その為に、必死で「俺は年寄りじゃない!」「俺は酔ってない!」と言い張っているとしか、思えないのでした。


そんな反応をする男達の怒り具合は、結構ひどいものです。
ですので、「えっ?私が悪いの?」と思ってしまったり、傷付いてしまったりしている女性も多いのです。


どうせ認めないのであれば、怒らずに認めないとか、できないものでしょうかね。
認めるのであれば、潔く認め、その責任と真摯に向き合ってもらいたいものです。

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