こんにちは、カウンセリングサービスの阿部です。
今夜はクリスマスイブですね。皆さんはいかがお過ごしでしょうか? 今週は先週の続きで男性編をお届けします。
しかしよりにもよって、クリスマスイブの日に
おちんちん
の話もどうかと思いますが、下ネタじゃございません。まじめなお話ですよ。
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女性の「私にはない!」というエレクトラ・コンプレックスに対して、男性は「僕にはある!」というエディプス・コンプレックスを持つと言われています。
男性は幼少期の頃に「男なんだから」「大黒柱になるんだから」「跡取り息子なんだから」と言われて育つ環境が多く、男であるというだけで、ある種の特権や優越感を抱きます。
幼心に「なぜそんな風に言われるんだろう?」と考えるんですが、それが「おちんちんがあるからか……(男に生まれたからか)」と思うわけです。
特権や優越感を持つということは、無意識では同時に「おちんちんがなくなったら、特権や優越感も失うのではないか?」という怖れが生まれることになります。
このような無意識での怖れから、男性は持っているものや手に入れたものを失うのが怖くなり、しがみついたり執着する傾向が強くなると言われています。過去を引きずったり、捨てられなかったり、ストーカー傾向が強いのは男性が多いのです。
また、学歴や家柄、地位や役職などを自慢したがるのも、それがおちんちんの投影であるということが言えます。「僕のはすごいんだぞ!男だから偉いんだぞ!」と言っているというわけです。
逆にそれらを失うこと、例えばリストラにあうということは、男性にとってはまるで去勢されてしまったような出来事です。無意識での怖れが実現したような感じ方になり、ノイローゼになったり、自殺に至るケースも男性の方が圧倒的に多いのです。
「すべて(おちんちん)を失ってしまった、俺はもう終わりだ…」
となって絶望してしまうわけです。女性はあまりこういう感じ方はしませんよね。それは、初めからないからなんです。頑張りすぎておちんちんを生やしてしまったような方は別ですが……。
こういう見方をしていくと、もともとはおちんちん自体が男性のアイデンティティや存在理由になっていると捉えることができるのです。
そしてその一方で、持っていない女性に「持っていて、申し訳ない」という罪悪感を持ち合わせています。男性が女性に比べて嘘をつくのは、この罪悪感があるからです。
持っているのを責められているように感じてしまい、それから身を守るために、嘘をついて回避しようとするのです。
多くの男性が、女性に感情的になられることを怖れるのも、この罪悪感が影響しています。
次回、そんな罪悪感を持っている男性と、私は欠けているのではないかという女性がコミュニケーションするとどうなってしまうのか、をお届けします。
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