ラブ・カウンセリングのブログ-プロフィール-大門昌代

こんにちは。木曜日担当、カウンセリングサービス大門昌代 です。


今週は信じない女のお話しです。


信じない女がいました。
パートナーに何度も何度も浮気され、もう信じるのをやめてしまったのです。


ですから、パートナーが「飲み会だ」と言っても、「どうせ浮気相手とデートでしょ」と思う。
パートナーが優しくしてくれても、「どうせ、浮気したからでしょ」と思う。

そうやって、パートナーを信じないことで、裏切られたときの傷つき具合を軽くしようとしていたのです。

だって、信じて裏切られたら、グサッとナイフが心に刺さって痛いですが、最初から信じていなければ、「ほらねっ」とかすり傷程度ですむと思うのです。


こんなとき、信じられないのは、浮気するパートナーのことだと思っているのですが、実は信じられないのは、「愛される自分」だったりするのです。


あまりに傷つきすぎると、「自分が愛される」ということを、信じられなくなってしまいます。

そうすると、何が起こるか・・・


例えば、「もう浮気しない」と言うパートナーに対して、「ほほーーーっ、それならこんなに愛しにくい私でも、愛すると言うのだねっ」と、相手をテストするようなことをするのです。


「あんたが悪いっ!」
と相手を責めつつ、自分に対して優しくすることを要求します。


優しくしたらしたで、「ほほーーーーっ、ならっこれならどうだっ!」と、さらにかわいくない態度をとります。


仲直りにと出かけた先で、顔に「つまらない」と書いて過ごすのです。
もちろん本当に、顔に「つまらない」とマジックで書いているわけではありませんが、あきらかにつまらなさそうな態度をとるわけですね。


浮気してしまって罪悪感を感じている相手は、多少のことは頑張ります。
ですが、相手も人間です。
愛しにくい態度の人に対して、どうやっていいかわからなくなります。


だって、優しくしても喜ばないし、出かけた先では、つまらなさそうにしているわけですから、「どうしたら、いいんだよっ!」となってしまうのです。


そして、やってもやっても機嫌が直らない相手に、「もう無理だ・・・」と諦めてしまいます。


「浮気したんだから、そこで諦めるなよっ!」
「ほれっ!それでも君が好きだと言い続けなさいよっ!」


と言いたくなりますが、ちょっと違う角度から状況を見てみると、相手にとって自分がとても愛しにくい態度をとっていることに気付きます。


だって、例え相手が、諦めずに頑張って優しくしたとしても、「君が好きだ」と言ったとしても、「頑張って優しくするなんて、本物じゃない」とバッサリ切り捨て、「好きなら、浮気なんてしないはずよっ!」と吐き捨てるわけです。

相手から見ると、愛しても愛しても、愛を受け取ってもらえない状態で、とても愛しにくいのです。


もちろん、このかわいくない態度をとっていたのは、昔の私でございます。

でも、そんな昔の私にも言い分はあるわけです。


「いまさら優しくされたからって、浮気された傷が癒えるわけじゃない」
「浮気する前も、好きだなんて言ってたけど、それでも浮気したんだから、そんな言葉信じられない」
「易々と信じて、また裏切られたら傷つくのは、私なのよっ!」


昔の私、ごもっともです。


でも・・・・しかし・・・・

もう少し、愛しやすい態度をとった方が、関係性はうまくいくと思うのです。

愛される自信がないので、相手をテストしてしまうのですが、テストをやめると、相手はとても愛しやすくなって、どんどん愛されるようになる可能性大なのです。


相手が優しくしてくれて「頑張って優しくするなんて、本物じゃない」と思ったとしても、「いやいや、私は愛されるにふさわしい、かわゆい女なのだから、彼の態度は当然よ」と自分に言い聞かす。


「好きなら、浮気なんてしないはずよっ!」と思ったとしても、「いやいや、何か私にも至らない点があったのかもしれないな。でも大丈夫!今の私はスーパープリティなんだもん♪」と、思いなおす。


そうすると、何をしても喜んで受け取ってくれるわけですから、相手からはとても愛しやすい状態になるのです。


もちろん、こんなに愛しやすい女になろうとすると、努力も必要です。


「どんな私になったら、愛されて当然よ♪」と思えるようになるんだろう?と考えてみましょう。


「綺麗になったら」「やさしくなったら」「女らしくなったら」「もっとセクシーになったら」
なんていっぱい出てきちゃうかもしれませんが、そんなにパーフェクトにならなくてもいいんです。


自分のことを好きになればいいのです


自分のことが好きと言えば、代表選手が赤ちゃんです。
我が家にも1歳9カ月児の孫がおりますが、こやつはスーパーナルシストです。


ウ○チをしても、一人でお尻も拭けないし、一人でお着替えもできません。
食べたいものは、遠慮なくおかわりを要求しますが、嫌いな食べ物は、断固拒否します。
ちょっと眠いというだけで、周りに当たり散らして泣きわめきます。


要するに何もできないのです。
生産性がまったくないのです。


でも、誰かがお尻を拭いてくれたら、「ちもち(気持ち)いいね~」と言います。
嫌いな食べ物をにらみつけて「めおん(メロン)は?いちお(イチゴ)は?」と、いけしゃーしゃーと好物を出せと要求します。
そして好物を冷蔵庫から出してくると、「バーバ、ありがと」と、満面の笑みで言います。

こちらの差し出す好意を、すべて受け取ってくれるのです。
そうすると、「うしっ!またやったろうじゃないかっ!」と思うのです。
とても愛しやすいんですよね。


何もできなくても、赤ちゃんは愛されます。
別にセクシーじゃなくても、愛されるのです。


生産性がなくても、赤ちゃんは愛されます。
お料理ができなくても、愛されるのです。


好意を受け取ることができると、愛されるのです。

「こんな愛しにくい私を、愛しなさいよっ!」とテストをするのではなく、受け取る練習をどんどんして下さいね。


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