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2008/01/18 blog 掲載分
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こんにちは、カウンセリングサービスの阿部です。
月が変わって、すっかり秋が近づいて参りました。
街を歩けば、至るところでハロウィンの装飾が華やかでした。
カボチャのオブジェに目もくれず、Wii Fit plusを購入してきた阿部家です。
今週は「相手の非常識な行動を理解するコツ」をお届けします。
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ジャイアニズム という言葉があります。
ドラえもんに登場するキャラクター、ジャイアンこと剛田武の言動を
ジョーク的な思想として捉えた俗語です。
代表的な名言として、
お前のものはオレのもの、オレのものはオレのもの
というのがあるんですが、
ジャイアニズムの片鱗を妻に感じてならない阿部でございます。
カメラはその時見ました↓
過去の4コマでもその行動を垣間みることができます。
アイスクリームの回 では…
コラムを書くにあたって、
当の本人にちょっとリサーチしてみました。
「ゆうかちん、お茶を飲む時にさあ、
人が注いだやつ取って飲むじゃない?
あれってどんな気持ちなの?」
「えー、
しめた!
とか
いまだ!
って気持ちだよ」
「…。」
こ、これは…
ジャイアンの心境そのもの ではないかと思ったりします。
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少しまじめに心理分析しましょう。
何かを「奪う」とか「盗る」という心理背景には、
その一つに「もらえない」という状況や環境、気持ちがあります。
もっと言うと「快くもらえるとは、到底思えない」という感じでしょうか。
わかりやすく日常に例えてみましょう。
僕の分までアイスを食べてしまう妻ですが、
なぜ勝手に食べてしまうかといえば
「アイス食べていーい?」
と聞いたとすると
「ダメだよ」
「自分のはもう食べたんでしょ?」
「食べ過ぎじゃない?」
などと言われるのが 嫌 なのです。
気分よくもらえるとは思えない、怒られる気がする。
だったら食べるしかない、となったりするわけです。
隠しごとなども同じような心理になります。
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ジャイアンは力によるコントロールを行ないますが、
その本質は「そうでもしないと、お願いを聞いてもらえない」というものです。
そして彼がそのやり方を誰から学んだかと言えば…
オレは母ちゃんの奴隷じゃないっつーの!
という名言があるんですが、彼のお母さんなのかもしれません。
店番をして欲しいお母さんが、彼の耳を引っ張って歩くシーンを覚えています。
今の時代では虐待扱いで通報されてしまいそうです。
実際に私たちは親のやり方や行動パターンを無意識的に真似してしまいます。
特に自分が嫌っていた部分ほど、いつの間にか同じことをしてしまうようです。
「家族から代々受け継がれるパターン」と表現したりするんですが、
これは恋愛関係など特に自分と近い距離の間柄で顕著に表れてきます。
家が違えばお互いの常識が違いますが、こういった見方を使うと、
あなたが非常識だと感じてしまう相手を少し理解しやすくなるかもしれません。
例えばジャイアンの場合、
「暴力的なのは、誰かに暴力的にされていたのかもしれない」と見ることができます。
仮にあなたがジャイアンの暴力を受けているとしたら、
自分が感じる恐怖や怒りは、彼が感じてきた気持ちと同じという見方ができます。
「のび太のくせに生意気だ!」というのは、
「子供のくせに生意気言うんじゃないよ!」と怒られたのかもしれません。
友人に対して半ば独裁的な剛田武くんですが、
彼が素直になれないのは「怖い」というイメージばかりもたれて、
傷ついている部分を誰も見てくれなかったのかもしれません。
もしジャイアンに会うことがあったら、言ってあげたいものです。
「お母さんもちょっとひどいよねぇ。
力ずくじゃあ、奴隷にされてるみたいだよねえ」
そうすると彼は
「おお、わかってくれるか、心の友よ」
と、名台詞で返してくれるのかもしれません。
ちなみに彼が「心の友よ」と言いながら、
横暴に振る舞っているシーンを僕は見たことがありません。
「心の友」をいつでも感じられる関係があれば、
横暴に振る舞う必要などなくなってしまうのかもしれません。
パートナーの心の友になろうとするか、お母ちゃんになろうとするか。
のび太くんやスネ夫になるかは、自分で選んでいくことができます。
文:阿部純也