ラブ・カウンセリングのブログ-プロフィール-阿部純也
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ラブ・カウンセリングのブログ-2匹ぐらし-その27
       2007/10/19 blog 掲載分
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こんにちは、カウンセリングサービスの阿部です。
東京はこのところ、溶けるような暑さですね…。
我家は諸事情でエアコンが使えず、拷問とも呼べる日々を送っておりました。
ようやく明日から使える予定で、待ち遠しい限りです。

さて、夏は乾きが早くて良いのですが、
生乾きすると雑菌が繁殖し、雑巾のような匂いになることがあります。
どうやらMyピヨミトンも被害にあってしまったようでございます。

「臭いものにフタ」と言いますが、
臭いピヨをまめに洗濯乾燥機に入れ続けていたところ、
ピヨの足が…

もげました(;△;

手洗い表示を無視すると、このような結果を招きます。
みなさん、洗濯表示は守りましょう。

本日は「理由のない不安、わからない感情のしくみ」をお届けします。

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◆臭いものにフタ、嫌な感情にフタ



我々カウンセラーが心についてのお話をする時に、
「抑圧」という表現をよく使います。
日常ではあまり馴染みない言葉かもしれません。

この「感情を抑圧する」という心の動きは、
例えると「臭いものにフタをしている」という状態です。

嫌な気持ちを感じないように、見ないことにした。

といった感じでしょうか。
身近な例だと、怒りを我慢するというのもこれに当たります。
怒っている時は何かしら不快な感情を感じているものですが、
それが嫌なので抑圧してしまうんです。

怒ってはいけない、怒っていない、何ともない、気にしない。

誰もが怒りたくはないんです。
気分よく怒ってる人っていないんです。

感じた気持ちを上手にコミュニケーションして、
引きずらないようにその場で消化するのが一番です。

ところがそれがうまくいかない経験が多くなると、
避けたくなったり、避けられたりしてしまうので、
怒りの元となっている嫌な気持ちにはフタをして、
その場をやり過ごそうとしてしまうことがよく起こります。

◆理由のない不安、わからない感情を作り出すもの

ところが臭いものにフタをすると、その後どうなるでしょう?
臭いがしなくなって快適さを取り戻せるんですが、
当然、くさいままそこに残り続けてしまいます。
ことわざで使われている通り「一時しのぎ」なんですよね。

怒りが爆発というのは、フタをした感情がいっぱいに溜まって、
もう限界!となってしまった結果なんです。

怒りはわかりやすい例ですが、
こうしたフタをしてしまった感情、抑圧された気持ちというのは、
実は私たちの心にたくさん残ったままになっています。

恋愛では例えばこんなケースがあります。
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昔、ものすごく大好きだった人に振られてしまい、ひどく傷ついたとします。
いつまで引きずっていても仕方がない、これで良かったんだ、と、
一生懸命にその痛みを抑圧して、立ち直ったとします。

その後、別の人とのお付き合いが始まり、
前の恋人のことは時間とともに忘れていくことができました。

すっかり思い出すこともなくなって久しいある日、
大好きだった彼がよく聴いていた曲を耳にするんです。
マニアックな曲だったので、聴いたのは本当に久々です。
その時は「ああ、昔、彼がよく聴いてた曲だな」程度にしか思いません。

ところが時間が経ってからなぜか急に気分が落ち込んでしまい、
すべてにやる気がしなくなってきてしまいました。

自分は今の恋人とうまくいっていて、
昔を思い出して辛くなることなんて、もうなくなっていたんです。
なのに急に気分が落ち込んでしまったので、わけがわかりません。
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痛みが癒された(感情を感じ切って解放された)わけではなく、
フタをしたまま残っていると、
何かの拍子でこうした不安や落ち込みが突然やってくることがあります。

見たり聴いたり触ったり、臭いや味など、
五感から無意識に抑圧していた感情が刺激されるんです。
人は夢の中でも感情を感じることができるので、
朝、目が覚めたらという場合もよくあります。

◆抑圧した感情との向き合い方

感情を抑圧する癖がついている人ほど、
落ち込んでしまった時、気分が上がらない時、やる気がしない時、
原因を1人でつきとめようとしてしまいがちになります。

ところが矛盾する感情を論理的な思考で処理するのは難しいので、
あまりうまくはいかないんです。

もともと感じたくない感情なので、受け入れていくこと自体が難しく、
自分に都合の良い答えを出して結論づけてしまったり、
また、深刻になりすぎて抜け出せなくなってしまうこともよくあります。

そんな時は信頼できる誰かに相談するか、
または「いま自分は気分が悪いんだなあ、休みが必要かな」程度に捉えて、
しっかり休んだり好きなことをして遊ぶことがオススメです。

そうして余裕が出て来てから「あれは何だったのかな?」と考える方が、
抑圧した気持ちと向き合いやすかったりします。

抑圧された感情の癒し方の基本は、感じてあげることです。

寂しさや悲しみ、悔しさやみじめさなど、
感じたくなくて見ないようにしてきた気持ちをしっかり感じてあげること。
子供は思いっきり泣いて、そのあとすぐに笑うことができますが、
引きずらない感情の処理として、一番のお手本と言えるかもしれません。

とはいっても社会生活の中では、なかなか子供のようにはできません。
自分が気を遣わずに安心して泣いたり笑ったりできる場所、
そんなパートナーや友人や仲間、居場所があると、
そこで感情のバランスを整えていくことができます。

カウンセリングやワークショップというのは、
そういう場所を提供しているところでもあるので、
身近にそういう場所がない方は上手に活用してみてくださいね。

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ちなみにピヨミトンは、現在はヒツジミトンに変わり、
水分をしっかり絞ってから乾かすようになったので、
臭くなることはなくなりました。

失敗から学ぶ人生でございます。


文:阿部純也

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