【宋楠(ナンソン)・ファンミーティング レポート】

中国花样滑冰迷-3    



2013年、2月10日、四大陸選手権で来日した宋楠(ナンソン)選手の
初のファンミーティングを某所で行いました。


中国スケーターのファンミーティングは、国内外問わず初めての試みでしたが
中国という国の特殊な事情により、直前まで正確な日程が決められず
正式な告知が出来ないまま、一部のファンと当アカウントスタッフのみでの開催となりましたが
当日は中国スケ連のプレス女性にも来ていただき、
終始和やかな雰囲気の会となりました。

(中国選手は遠征先での外出の際は、必ずスケ連の許可が必要です。
また、基本的に団体行動な上、スケジュールは直前まで本人も把握できないようです)

FSの日は中国にとって大晦日、翌日のファンミは春節という事で
ほとんど不眠状態、しかもやや体調不良の状態で来てくれたナンソン選手。
FSの結果により、ワールド派遣が微妙になった事は本人も自覚していたはずですが
ファンミでは終始笑顔で対応してくれたナンソン選手に心から感謝したいです。



中国花样滑冰迷-4  

さて、Fanとの交流会(ファンミーティング)は初体験のナンソン選手。
最初は少し緊張気味で、隣のプレス女性に何度も視線を送っていましたが
徐々に慣れたのか、次第に本来のお茶目な表情を見せてくれるようになりました。
(素のナンソン選手はとても温厚で気さくな好青年です)


まず「ナンソン選手は体調不良で不眠に関わらず、頑張って来てくれました」
と参加者に伝えると、周囲からは感謝の拍手。それに対し
「皆さんが喜んで下さっているのは表情を見ればわかります。
僕も嬉しいから、そんなことは気にしないで下さい」という答えるナンソン。

「日本のファンの方々のサポートには、いつも言葉にできないくらい感謝しています。

本当にいつもありがとうございます」

と挨拶してくれました。



ここから主催側があらかじめ用意した質問にいくつか答えてもらいました。



中国花样滑冰迷-1  



Qあなたがスケートを始めたきっかけはなんですか?


「子供の頃、母に勧められて。健康のためにスポーツをやらせたかったみたいで、

フィギュアを選んだのも母です」



Qどんな時、スケートをやっていて良かったと感じますか?
※音量注意。緊張しているせいか、やたら小声なナンソン。



「スケート(スケーティング)が思うよに、滑る時です。正しい滑りが出来た時が嬉しいかな」
※手の動きはスケートを始める時の姿勢を示しているそうです。

 


Q:あこがれのスケーター、目標としているスケーターはいますか?


(少し考えてから)

「沢山いますが、2002年頃の旧採点時代なら、プルシェンコ、ヤグディンに憧れていました。
あとは中国の李成江(チェンジャン・リー)と張民(ミン・ジャン)、それに日本の本田選手も好きでした。
新採点時代なら、今振付師をしているバトルと高橋選手が好きです」




Q
自分のセールスポイントはどんな所だと感じますか?


「セールスポイントとまでは言えないけど、自分の一番良い所は、多分自信を持ってる所です。
自信を持っていれば、100%の力を出すことができると思うから…」
(ファンに4回転じゃないの?と呟かれ)
「ああ、4回転も自信を持っています」



Q:今後、どんな曲で滑ってみたいと思っていますか?


「中国的というか、伝統を感じさせるような民族音楽で滑ってみたいです。
ちょうどコーチも今、同じような
考え方を持っています」



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Q
現役を引退した後はどんな進路を考えていますか?


「引退後の事はまだあまり考えていませんが、やはり、次世代の選手が自分を越えるようになってほしいので
一番下の基礎から教えるコーチ(指導者)になりたいです」




Q
差しさわりない範囲で構いませんが、あなたがこの1年患っている病気の名前や状態を教えてもらえますか?

※ナンソンのここ1年の不調は、体調不良からくる物と中国では言われていたため


「具体的な病名はないんです。どこが悪いといいうより、もともと体が弱いので
すぐ熱を出したり体調を崩してしまいます。
胃や腸も弱いので、免疫力も落ちてしまうし…。
だから最近は見た目もかなり不健康になってしまいました。体重もかなり落ちました」


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※そもそも、ナンソンはあまり食べることに興味がないそうです。


Q
約3年振りの日本での試合になりましたが、今回の自分の演技をふり返っていかがでしたか?


「かなり満足しています。自分のPBも出したし、今シーズンで一番良い演技が出来ました。
やはり日本は自分にとって「幸運の国」だと思います。前回(09Jr.GPF)も良い結果だったし」
※この辺はCSのインタビューでも同じことを述べていますね。



Q:日本でどこか行きたい場所はありますか?


「遊びには行きたいですが、面白そうなを場所を良く知らないし、火曜には帰国なので
あまりどこかへ行ってるヒマはなさそうです。残念ですが…」



※この辺で、隣のプレスさんと急に、「まだ、熱あるかな?」「え~、どれ?」
という会話を始めるナンソン。実は日本にくる前から既に熱があったそうです。


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この写真を後日参加者がネットに上げたところ、それを見た中国のスケートファンに
「その手は何?!」と、軽く〆られていたプレスさん。


そして、「この辺から少しくだけた質問をさせて下さい」と前置きしてから

Q:好きな女性のタイプは?

 


(※引きの動画がちょうど良かったので、参加者様にシェアさてもらいました)

(ナンソン、大いに照れながら)

 「次の質問行きましょう…(笑)」
もちろん参加者からは大ブーイング。結局答えるハメに。

「…そうですね。どちらかというと、静かなタイプの人が好きです。
そんなに社交的で明るい子じゃなくて、落ち着いた感じの子が。
やっぱり自分がこういう(大人しい)性格なので、自分と同じようなタイプの人がいいです」


Q:あなたは自分がハンサムという自覚はありますか?



(言葉につまりつつ)

「…醜くはないと思います」

中国ではモテますか?

「…まぁまぁです」

※プレスさん曰く、「昔はあまり自覚してなかった」とのこと。


Q:普段のオフタイムの過ごし方は?

「オフタイムで一番の楽しみ方は、友達と一緒に映画に行ったり、ゲームをしたりすること。
でも疲れている時は、ベッドで本を読んで寝るのが一番の楽しみです」


Q:もらって嬉しいプレゼントは?

「プレゼントならなんでも嬉しいです」


Q:日本人にオススメしたい中国(北京・上海)の観光地や食べ物は何ですか?

「上海はあまり詳しくないんですが、北京なら遺跡関係は見る価値があると思います。
食べ物はオススメというより、自分が好きなのですけど、“焼き魚”です。
焼き魚といっても日本とは少し違って、かなり辛いです。辛いものを食べると体が強くなるんで」


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ここから参加者さんによる質問タイムに。

Q:「日本食は食べられますか?」

「結構好きです。日本食なら(名前が出てこない)テン…、天プラ?が好きです。
基本的にアジアの食べ物ならなんでもOKです。でもヨーロッパなどに試合に行くと
少し苦労します。あちらの食べ物には慣れないです」



Q:「一番仲の良い日本選手は誰ですか?」

「男子選手だと、やはりジュニア時代から一緒だった羽生選手と仲が良いと思います」

四大陸では何か話されましたか?というファンの質問には
「まだ挨拶を交わした程度です。試合中はそちらに集中しているので」
と答えていました。


Q:「中国選手で仲の良い選手は誰ですか?」

「みんな良いですが、特にグァン(関金林)や、今回一緒に四大陸に出たハンヤン(閻涵)、ワンイー(王一)とは
良く一緒にゲームをしたりします。この3人とはいつも一緒にいるので、特に仲が良いです」


Q:「ハンヤンの自撮りについて、どう思いますか?」



「ナルシストだよね…!(笑)」
「多分、やればやるとほど病みつきになって、もう辞められないんじゃないかな?」

ナンソンはやらないの?という質問に大して

「…したことはあるけど、上手く撮れないから、全部消しちゃった」
(参加者からは 「もったいない!」とブーイング)


Q:「中国杯で負った怪我はもう大丈夫なんですか?」



「首の方はもう大丈夫だけど、まだ歯の方がダメで、今でも食べる時が少し辛いです」


最後に日本のファンに向けて、メッセージを頂きました。

「日本のファンの皆さん、本当にいつも暖かい応援をありがとうございます。
私の成績が良かった時も悪かった時も、変わらずサポートして
私と共に歩んでくれた事に、本当に感謝しています。
そして今日は中国のお正月(旧正月)にあたるので、、皆さんには中国風に
“新年快楽”(新年あけましておめでとうございます)と、お伝えしたいです。」



↓ 挨拶の後、参加者の拍手に一緒に拍手するナンソン。短いですが、可愛かったのでつい…。





長いインタビューの後は、参加者と個別のプレゼント、写真、会話の時間を設けました。
この時、参加者さんがされた会話等で面白かったものを
いくつか取り上げてみたいと思います。


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「自分のプログラムの中で一番好きなプロは?」という質問には
「今季(2012-2013)SP」と答えていました。
また、「昨日のSP本当に素晴らしかったです!」と伝えた方には
通訳さんに「今のは通訳なしでもわかったよ!」と嬉しそうに言っていたとか。

SPに関しては、「あまり感情を表に出す様なタイプでは無いと思っていたので
SPの演技後の喜びようは驚いたし、新しい面が見られた気がしました」
と伝えた方に、「普段はあそこまで喜ぶ事はないけれど、快心の演技が出来たので思わず… 」
と照れ笑いしていたそうです。


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スタバのタンブラーをプレゼントした方が、「一緒に無料チケットが入っているから
国別に来たら使ってね。どんなカスタマイズも無料ですよ」と伝えると
チケットが無料という事に驚きつつ、「まだ中国が選ばれるか分からないから」と遠慮がちな返答。
「でも選ばれたら是非行きたい」と答えていたそうです。


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「とても歌がお上手で、私はあなたの歌が大好きです」と伝えた方には
自分がネットにアップしたカラオケアプリの曲が日本人にも知られていることに、まずビックリ。
「どうして知ってるんですか?」「あれは遊びでやったので…」と大照れ。
焦って後ろを向いてアタフタしている姿が可愛かったそうです。

同じく歌について、
「あなたは現役スケーターの中では世界一ハンサムだと思いますが、俳優にはならないんですか?」
「芸能界はとても競争が厳しいですから(苦笑)」
「歌もとても上手ですよね。CDを出したりしないんですか?」
 「いやあ、売るのはとても大変ですから…」
「もしあなたがCDを出せば、日本のファンはすぐに買いますよ」
「もし出したらあなたに無料でさしあげます」と、語っていたとか。



最後に主催者が持参した中国国旗にサインをお願いしたのですが、ここで少しハプニング(?)が。

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まず最初にマジックを渡すと、試し書きのために、コースターにハートを書くナンソン。
後から「こうするとリンゴになるね♪」と葉っぱを書き足してくれました。

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そして国旗にもいきなりハートのマーク。
なぜ?と思いつつ、「かわい~」と喜ぶ参加者一同。

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その横に自分のサインを書くナンソン。

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その後、当アカウント用に「To love_china_」を入れて欲しいとお願いしたところ
「TO LOVE」まで書いたところで、横にスペースがなくなってしまった事に気付き

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一瞬固まるナンソン。

参加者の間にも「あっ…」という微妙な空気が流れます。
その直後、思わず、「ああ、俺はなんて事を!」という感じで
後ろの椅子に頭をぶつけるマネをするナンソンの姿に、参加者全員が
「かわい~~!」と悲鳴を上げました。


しかし、その後は周囲の「下に書けばいいんじゃない?」「横二行にすれば…」
という声を無視して、なぜか縦に堂々と「CHINA」と書き出す
おおざっぱな大陸男子

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というわけで、若干グダグダになりましたが、完成したサインがコチラ↓

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一連の様子は動画にも撮ってありますが(ただし、椅子にゴツンは取り逃がす)
参加者の後ろ姿等がチラ写りしているので、限定公開にしております。

※当アカウントと相互フォローの状態で、「ナンソンFanなので、是非見たいです!」という方は
DMでお問い合わせ下さい。希望者のみ、リンク先のアドレスをご連絡します。


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(キャプチャ画面)


その後、参加者全員で集合写真を撮り、ようやくファンミ終了となりました。
予定時間を30分もオーバーしながらも、最後までゆったりした笑顔で対応してくれたナンソン
無償で通訳を務めてくれた当アカウント・スタッフSさんにスケ連プレスの某さん
3人全員に心からお礼を言いたいです。
日本のファンのために、本当にありがとうございました!

宋楠、太谢谢了!
请一定要再来日本啊。我会一直支持你的!


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最後に、参加者さんが提供してくれた素晴らしい写真を
連続ショット風に公開して、ファンミレポを終了させて頂きます。
長い内容にお付き合い下さいまして、ありがとうございます。


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加油!宋楠! (ファンミレポート・完)