前に好きな曲としてチラッと紹介しましたが

久しぶりに聴いて胸に込み上げるものがあった。



何故好きなのかガッツリと紹介しようかな。

良かったらお付き合い下さい。



自分自身を鼓舞する曲



私のアイドルのイメージはキラキラと輝き希望や明るいイメージだった。

要は幸せを届けるイメージ。

アイドルは偶像。求められるものを笑顔と共に提供する娯楽的な位置がアイドルだと当時は思っていた。


その概念を覆させたのがこの曲だった。


この『Tomorrow 』を聴けば聴くほど私がイメージしていたアイドル象と掛け離れていく。

私は逆にそれが新鮮だった。

あれ、このグループ只のアイドルグループじゃないぞ?ってね。


ただ単純に何も変わり映えがない明日に絶望している曲では無くて、まだ何者にも成れない自分達が闇の中でも踠きながら希望を見出す為に自分自身を鼓舞する曲。


誰が作ったかなんてARMYなら分かるよね?

7人で共有した物語がこの一曲に存分に詰まっていて「BTSの曲でオススメある?」と聞かれたら真っ先に紹介したい一曲だ。


とにかく歌詞がブッ刺さる。

何も特別じゃない、彼らは自分達と同じ様な苦悩を抱えているんだと共感出来る歌詞が存分にある。







歌詞を抜粋して申し訳ないが

(全文は貼り付けた和訳付きを聴いて欲しい)

この『Tomorrow』歌詞をよく見るとラプラ、ボカラで陰と陽で分けられているのが分かる。

ラプラは闇の中にいるイメージだ。

夜を想像して欲しい。

暗闇という苦悩の中、絶望し悲観な歌詞が読み取れる。

逆にボカラはその苦悩から立ち上がり夜明けを迎える朝日のイメージだ。



そしてボカラ、ラプラでこの曲の変革としてキーマンとなる二人が居る。

それはホビとテヒョンだ。





まずテヒョンはボカラの中で唯一“苦悩“を歌っている。『Tomorrow』はサビ前から徐々に歌詞も前向きに変わり最終的には小さな希望を頼りに自分を鼓舞する曲となっている。


彼はその中間を担っている。

諦めてしまいそうな心と諦められない心を繋ぐ役割をしているのだ。

ここでボカラ全員が前向きな歌詞を歌っていたとしたらこの曲にここ迄の深みは出なかっただろうと思っている。

拡声器を使い歌っているのは周りの雑音にかき消されてしまいそうだと表現しているのかもしれない。




そしてもう一人、

ホビのパートだ。彼はラプラで唯一前向きな歌詞を歌っている。

彼もまた繋ぎ役の様な役割で暗闇に飲まれてしまいそうなラプラ二人の手を掴み


“心配するな”

“皆んなを見返してやろうぜ”


と掬い上げてるように見える。

この歌詞をホビが歌うから説得力が増す気がする。やはり彼はバンタンの希望なのだ。






今は太陽が昇る前の一番暗い時だ。

疲れたら休んだって良いんだ、飛べないなら歩けば良い、歩けないなら這ってでも良い、

どんな方法だって必ず道はあるはずだから。



「辛いなら辛いと泣いて良い

                    一人で泣かなければ」



とっても良い曲なので新規さんは良かったら聞いてみて下さいね、古参さんは久しぶりに聴いてみませんか?

この記事が誰かの慰めになれば良いと願わずにはいられません。


ここまでお付き合い頂きありがとうございました。