こんにちは。
潜在意識から才能を発掘する❤彩輝あいです。
★人生の主人公は誰ですか④
特別目立つわけでもない。
普通の平凡な女の子は
やがて大人になり、私と出会い
送ってくださった物語。(ご感想)
この物語は、もしかしたら
あなたの物語でもあるかもしれません。
①②③も併せてお読みくださいね。
***
電話口に彼が出たとき、私は名乗りませんでした。あなたのことが好きな同じ高校の生徒なのだけれど、勇気がなくて名前は名乗れない。でも好きなので、話がしたい。時々電話させてもらえればあとはなにも望まないので、話をするチャンスだけもらえないかと頼みました。
彼は、私の声を聞いても、私とはわかりませんでした。
私はそれを確信していたからこそ、電話したんです。
同じクラスでも私の声を聞いたことなど、ほとんどない彼。
だから、聞き分けられるわけがないと思いました。
案の定、彼はまったくわからなかったのです。
でも、彼としても、自分に好意を寄せてくれていることはうれしかったらしく、
(その頃の私はわりとかわいい声だったし。。)
時々電話するくらいならいいと思ってくれて、
ほぼ毎週土曜日の夜に1時間から2時間も長電話に付き合ってくれました。
私は彼が好きなアーティストや映画について調べ上げ、彼と楽しい話ができるよう勉強しました。それプラス、自分がどれほど彼をすてきだと思っているのか、彼の魅力を伝え、彼を褒めあげました。
そうして一年ほどたって、高校3年生になった時、
彼は私が誰なのかをついに突き止め、彼から私に電話してきて、
付き合って欲しいと言ってくれたのです。
夢のような大逆転です。周囲も驚きました。
学校一かわいい、性格もいい彼女と別れて、
学校でも目立たない、冴えない、特別なにかあるわけでもない
っていうかあの子だれ?何組の子?っていう私と彼が付き合い始めた。
みんな本当に驚きました。
でも、周りの好奇の目にさらされようと、彼は全く気にすることなく、
堂々とみんなに私と付き合っていることを公言していました。
言葉でも行動でも、見せていました。
そのうち、彼の友達も、彼が私にせがまれて無理やりつきあっているわけではなく、
彼の方も私のことを好きなのだと認めたらしく、
私自身にも声をかけてくれるようになりました。
そう、トップグループの仲間入りをしたわけではありませんが、
トップグループのイケメンの人気者男子たちから、私は挨拶をされたり、話しかけられたりする存在になったのです。
体育祭の時には、彼の友達のトップグループ男子たちに、胴上げをされるという、夢のような体験もしました。
つづく。。。
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