約3ヶ月の入院を経て退院するときに急に薬が変更になりました。
私としては社会生活への復帰に向けて気持ちが高まってきている自覚はありましたが、客観的には活動の度が過ぎていたということになるようです。
具体的にはよく歩くようになりました。以前は歩き始めるのが億劫でした。大学時代にワンゲルに入っていたのでもともと歩くのは苦じゃなかったのですが、入院すると車の運転はダメ、自転車もダメ、公共交通機関もダメと言うことで歩くしかなくなります。平日はプログラムが組まれているのですが、退院間近になるとプログラムのない日も増えます。昼食時には病棟に戻っていなければならないと言う縛りはありますが、午前午後それぞれ1~2時間は自分の自由になります。
良く歩くようになると、目的地としてリサイクルショップや雑貨店に行くようになりました。具体的にはエレクトリックマーケット(エレマ)、YOU&YOU LIFE(ライフ)、ドン・キホーテ(ドンキ)など、いずれも徒歩で片道一時間程度の適度な距離にあります。以前は気にも留めなかった路傍の花に心の安寧を感じられる自分になっていることに気付けたことが素直に嬉しかったです。靴ずれの痛みも気にならないほどに。嘘です。気にはなりました。通っているうちに新しい私の嚆矢濫觴の象徴ともいえるスカルリングと出会い、次いでペンダント、バングルなど増えていきました。今までの自分からは考えられないチャラさ。Regeneration:リジェネ(再生)のきっかけでした。
K病院で一緒に仕事をさせていただいた児島まり子さん(仮名)が、ガイアの夜明けでテレビに出たんですって!彼女は東京の青木病院で看護婦長にまでなって定年退職したあとに、息子さんや友人を頼ってA県に来ました。K病院に再就職して何年か勤めた後、日本語教師の資格を取るために日本福祉大学に社会人入学。資格を取得したあと現地での先生になるためいくつかあたって見たけど年齢制限でことごとく断られたそうです。最後にはついにOKなところを探し当ててパラグアイに行かれましたが、報酬は日本円で月額五万円ほど。現地の生活には困らないからと説明されたそうです。私もまり子さん(仮名)みたいに諦めずにチャレンジしなきゃですね。尊敬すべき方です。
ガイアの夜明けを見て感動し。久しぶりに感涙を覚え志を新たにテンションはさらに加速度を増します。第一宇宙速度までブーストUP!これを超えると宇宙の果てに行ってしまうのでセーブ⤵セーブ⤵。
『「Olá(オラ)」はシチュエーションや相手の格、さらには性別などを気にせず、一番気軽に使えるポルトガル語のあいさつ表現です。英語の「Hello」にあたるあいさつです。』
まり子さん(仮名)も毎日オラオラ言わせてるそうです。
6/13に退院後2回目の診察がありました。
先生:「どうですか?」
私:「日中に尋常じゃないくらいの眠気が襲ってくることがあります。何度か気絶しそうになって車の運転が危ないです。薬が変わったことが原因なのか?寝不足が原因なのか?」
ここで妻からの家庭生活の様子の報告。ラインで送られてきた音声データを先生と一緒に聞きました。
要旨は、睡眠時間は4~6時間と短め。酒、たばこ、ギャンブルには手を出していないが、リサイクルショップなどで同じようなガラクタを集めてきては喜んでいる。
先生:「事実に相違ないですか?」
私:「はい、間違いありません!」
先生:「何時くらいまで起きてますか?」
私:「昨日は3時くらいまで起きてましたかね…」
先生:「3時!?…そりゃ眠いわ…」
私:「高校生の頃はオールナイトニッポン聞いてから寝てたんですけどね。あっ、その頃も授業中寝てました…」
先生:「・・・・・」
私:「今度から早めに寝るようにします!」
先生:「眠剤出しましょう。」
私:「眠剤は結構です。眠れないのではありません。寝ないだけです。寝ようと思えば速攻で寝られます。マインドフルネスの慈悲の瞑想で一発です!」
先生:「そこまで言うなら様子を見ましょう。ただしこれに記録して来て下さい。」
私:「何ですか?これは!?」
先生:「睡眠状況記録用紙です。」
私:「分かりました。でもこれ書きにくそうですね…」
…作り直しました。
刈谷病院の患者さんには外国の方も多くお見かけするのでみんなに優しいinternational editionとしました。枝葉末節に関することは得意な方です。あっ、それこそポルトガル語で作った方が良いのかな?今度親友のミゲル(仮名)に相談してみます。結局3時までかかっちゃった。早寝りは明日からにします。