7/31 マチネ 『エリザベート』
【『Elisabeth』2019 JAPAN TOUR 】
【2019年6月7日開幕、ミュージカル『エリザベート』より（舞台映像提供：東宝演劇部 ）】
私が独断と偏見で選抜している、「時代が違っていたらこの人もっと幸せだったんじゃないか人物」が1人更新されてしまいました
まあそれは後で書くとして
劇団四季ラブ！劇団四季一筋！
東宝と宝塚はハマっちゃうから観ないんだ！
そう思って生きてきた私が帝劇に初めて足を踏み入れたのが2014年のモーツァルト!
そこでいっくんやらStarSに一通りハマり(Golden Songsとか行ってね)
モーツァルト!を観た時点で芳雄トートやいっくんルキーニはいつか!と思っていた+そこから何回かチャンスはあったものの何故だかエリザベートへの思いは足りず…ご縁なく。
そんな私が今回エリザベートに行くきっかけになったのが、フジテレビのFNS歌謡祭
ディズニーナンバーもミュージカルナンバーもとっても楽しみで
何て楽しい企画なんだろう!試験1週間前切ってるけど勉強しながら見ちゃお～う!ってワクワクで！
そして、この番組を見ていて今年イッチバンの激震が走ってしまいました
アラジンでもレミゼでもピピンでもミスサイゴンでもなく、まさかのライオンキングの「愛を感じて」で。
【《高画質》FNSうたの夏まつり【京本大我×昆夏美/愛を感じて】 】
京本くん、歌うっっっぅっま！(ﾎﾟｶﾝ
王はあなたーーーーー！！！って国民みんな思った
私感動しすぎて変な顔してた絶対
この2分弱の間に彼の歌声・表現からしっかりとストーリーが伝わるし、私がもってる アイドル京本大我 ではなくて。え！え！？え？？うま！！！(驚愕混乱歓喜)
エリザベートに出ていたのは前から知っていたけど、正直言って注目したことは一度もなくて(もう本当ごめんなさい私興味あるものはトコトンなんだけど興味ないものは本当に無関心で)
ミュージカルってキラキラなジャニーズアイドルが踏み込むジャンルやないやろぉ…なんでもジャニーズが出来ると思ったら大間違いやでぇ…みたいな感じで今まで構えていたので、正直、この『愛を感じて』で上手いか下手かハッキリするぞっていう、どこのどいつ!っていうよく分からないミュージカルファン目線でパフォーマンスを楽しみにしてました。
…で生放送を見て。
もーう感動。
本当に本当に久しぶりにこんな感動。
これは作品の中で絶対に生かされる声だから劇中で聴いてみたいと思い
あれ、そういえば今エリザベート出演中？……行くしかないじゃん！！！(フォント10000)となり
ご縁あってチケットを譲っていただき、本当に本当に幸運なことに京本ルドルフの千穐楽に滑り込みました
いやー、試験期間中なんだけどね
試験1ヶ月前からはぜっったいに遊びの予定を入れず勉学に励んできた私が、試験期間中にミュージカルの予定を入れるって！相当ですよ！
いつもだったら好きなミュージカル作品にも試験前からは興味がなくなるのに
明日地球が滅亡したらごめんなさい私がやりました
超恥ずかしいことに14年ミュージカルファンやってきてエリザベートは初観劇(どれだけ四季にいたか笑)
だからほんと稚拙な感想しか出てこないんだけどさ
脳みそがミジンコなので予習はしっかりと(試験中にも関わらず)
東宝のミュージカルって歴史ものが多いから、なんたって私が苦手なカタカナとか歴史的背景が絡んでくる…
分からないながらも必至に基礎知識を叩き込み、ルドルフの出演シーンを確認してから臨みました
客席に入った瞬間に何か境界を跨いだような、ちょっとゾワッとしたものを感じて
プロセニアム・アーチからも分かる通りそこに「生」や「光」はなく
さっき感じたものは間違っていないのかも…?と思わせてくれて嬉しいような不気味なような
これからの展開を予感させる素敵な美術でした
エリザベートの歌…私結構知ってて嬉しかった(°▽°)
ガラコンサートとか行ってるからかな？
あ、それとも中高時代ヅカヲタが熱唱してるのを聴いてきたからか！
とりあえず歌が素晴らしくて絶賛リピートして今も聴いています(試験中も流れてる
劇中の展開がほぼ歌と共にあるからCDにも全部入ってて！
しかもこれライブ音源なんだね～こりゃブースに俳優とか呼ばなくていいからいいね(小声)
観劇して思ったのがモーツァルト!の時と同じく、リプライズが多いこと
あれ、聞いたことあるなっていう旋律が前のシーンとの対比を見事に表していて切なすぎる
だいたいリプライズって、moreハッピーな時に使われなくて苦しいほど正反対のところにいるでしょ
小池先生のにくいところだなあ
どうしてもトートは井上さんのイメージがあるから、古川さんはどうなんだろう?と思いながら観劇するも早々に心を持っていかれる
古川さん、美し過ぎるし…素敵過ぎる…何この安定感…
良い意味で癖がなくて、エリザベートファンが100人いたら100人みんな好きなタイプだと思うわ
歴代トートがみんな美形揃いだから「死って美しいんだ…」とか思い出す始末
トートってエリザベートに散々「俺のものになれ！」と言っておきながら、エリザベートがルドルフの死に嘆いて「死なせて！」ってすがってきた時に「まだ私を愛してはいない！」って言うじゃないですかぁ
初見なので いやまじなんなんそこは受け入れないんだねツンデレかよ(´Д` )?! とか ファントム並みのストーカー具合だな? とか モーゼみたいに海開きそうだな!! とか なんか登場シーンやばかったよな?! とかいろいろ邪念を感じて観てたところがあったんだけど、なんかもう一周回って「トート様だからいいっす( ´ ` )」みたいに眉垂れてる自分がいた
だから求愛トート氏を突き放すエリザベートはすぎょい、私だったら「エリザベート泣かないで」であたりで完全に黄泉の国行く(何の話)
いっちばん声が良すぎてゾワッとしたのは「微熱」での“どうなさいました”ですね私あそこすごい好きです
花總さんはナンネール以来
でもエリザベートはナンネールより1億倍演じ甲斐があるキャラクターかと
幼少期から老婆になるまでの演じてわけが本当に本当に見事で素晴らしかった
今回私の1番最初の涙ポイントが「私だけに」だったんだけど、知ってる曲でありながら泣いてしまったのもその演技力ゆえ
あと私、花總さんの悲しみとか苦しみの演技にグッと惹かれるものがあるのかもしれない
「死の嘆き」のシーンも本当に本当にすごかった。役が宿ってた…
京本ルドルフ
本当に本当に本当に本当に本当に本当にすごいものを観てしまった…感
観劇後もぬけの殻みたいになってた私
京本くんといえば綺麗なハイトーンボイスのイメージじゃないですか
でもしっかりミュージカルの発声で、低音もとてつもなく綺麗で本当にあっぱれ
「父親が偉大だから何倍も努力する」という名言は有名だし、この間のYouTubeでも「京本」について触れていたけど
京本くんの父親発言は決して驕っているわけではなくて、その言葉で自分を鼓舞しているからすごくかっこいい
寝てる時は必ずマスクしてるし(バスの中もね)公演中のプロ意識が伺える
動物との触れ合いの中で「大事な時間だなこういうも」っていう言葉が出てきたり、ジェルキャンドルにああいうストーリーを盛り込むあたりから彼の感受性を感じて、きっと人一倍悩む性格なんだろうなと推測。
今回観たものがジャニーズだからではなく、一からミュージカルを学び努力を重ねて来た結晶なんだなと思ったら…応援したくなる！！！！！！
今年に旗が落ちないハプニングを切り抜けたそうで、経験値たるや凄いもんがあるぞ
そしてそうそうたるメンバーに愛されている人柄がなんといっても私を惹きつけますね
この俳優さんはこれからどんどん活躍するなあ
だってあの ルドルフ役 ですもん！
（慎太郎とM-1出るのと一緒…ではないかもジェシー！小声）
あと…恥ずかしい話ですが
本当に今までストーリーについて無知すぎたので「闇が広がる」があんなに悲しい背景のなかで歌われる曲とは知らなくて
今こっそ～♪立ちーあがーるときっ♪ってなテンションで聴いていた以前の私を呪いたくなりました。知らないって怖い
それにまずトートとルドルフの曲ということも知らなくて、あのシーンがリプライズであることも知らなくて…
まあFNSでの不安に怯えているいっくんの演技を見てから、あれ？これは今こっそ～♪立ちーあがーるときっ♪テンションの曲じゃないな？とは薄々思っていたけどさァ
独立運動へ唆されている歌だったとは…
歌い終わりのハグのシーンでは古川さんが微笑んでいて
役的にはほくそ笑んでいるはずなのに、千穐楽を迎える京本くんへの母性的な微笑みにも見えて生ものの舞台の良さを感じたり。
あのハグって、ルドルフ的には友達であるトートへの信頼とか感謝とかを込めていて、トート的には手の中にいるルドルフをなだめている…っていう解釈であってる？
憎い…憎すぎる
人間の感情がこんなに複雑に絡んでるシーンがあんなにも美しいなんて。
(2人が向き合った時のシュっとした横顔が似すぎてて親子?って思うくらい美しかったというストーリーとは関係ない超俗っぽい感想も添えておきます)
私が観た日より前に芳雄トートとの共演は終わっていたようで、そこでのエピソードをラジオで話してくれていたので載せておこうっと
【《エリザベート》京本大我ルドルフ×井上トート 】
「ハンガリー…国王！」で冠を受け取ろうとするルドルフの無邪気さといったら！
でも本当にあの一瞬しか嬉しそうなルドルフの姿はなかったな。前にも後にも1秒もね。
独立運動でのダンスがキレキレなのにザ・ジャニーズ☆の踊りじゃなくて群衆を先導する指導者って感じで、メッチャばきばきにイケイケじゃないところが良かった
もちろん1番上手かったのは言わずもがなだけどミュージカル俳優さを感じて口あんぐりでした
ここから坂道を転がるように一気に展開が進んでいくわけだけど
独立運動に飲まれ失敗して蟄居を命じられたルドルフ、幼い時から会っていなかった母にやっと再開；；
「打ち明けるよッ」と勇気を振り絞って懇願するもエリザベートは拒絶し、絶望の淵に立たされたルドルフが放った言葉が
「ママも僕を見捨てるんだね」
本当に鳥肌がたった。
この台詞、エリザベートの夫フランツが母親ゾフィの意見を優先させてエリザベートがフランツに嘆願しても味方になってもらえずに、追い詰められた時に彼女が夫に言った言葉(「あなたは私を見殺しにするのね」)と状況も言葉選びも似すぎていたから
調べたら、やはりドイツ原文は一語一句同じ台詞で書かれていて
自由な考えを持った似た者同士親子に共通する唯一の台詞が“Lässt du mich im Stich?”
血の繋がりを感じる…
それに30歳になっているこの曲でもママって言うところ（ ; ; ）
幼少期に何度も ママ、ママ って呼びかけている印象が強いから、ママを求める心が変わってない様子がガンガン伝わってきて苦しすぎたよ
そして、マイヤーリンクへ…
そういえばこういう美しくて奇怪でどこか歪んだような楽曲って帝劇でしか聞いたことないなあ
どう考えても“死”に向かっていく不思議な音色
東宝のミュージカルって 血 とか 死 をしっかり描くよなあ
…そんなことを思ったのは観劇帰りの電車の中で、観劇中はそんなことを感じていられないほどに目の前でのルドルフの生き様に息を飲んでいました
登場シーンからずっと着ていたジャケットを脱いでシャツになって(ピシッとしたジャケットとは裏腹に中のシャツは袖がフワッとしていて高貴な感じたまらん！)
ああこれは社会的身分関係なく1人の人間としての 死 なんだなって思ったり
マイヤーリンクのダンスは見ていていたたまれない気持ちになったね…だってあのダンスを踊る京本ルドルフは苦しみながらもとても生き生きとして見えたから…（この時は左手を押さえていたような）
トートとのキスは死との同化
あのシーンでは会場全体が息を飲んだのが分かった(咳とかしたら冗談抜きで首吊りの刑にかけられそう)
そして銃をこめかみにあてている時のルドルフの恍惚とした表情
古川ルドルフはわりとすぐに撃ってたみたいだけど京本くんはじっくりと
トートに全信頼をおいて死を愛したことが分かるあのウットリとした一瞬の京本ルドルフの表情は、一生忘れない
エリザベートも最期は幸せそうだったしな…
トートへの愛からも共通の台詞からも、ルドルフとエリザベートは間違いなく親子だったことが分かって苦しいよ
似た者同士な2人の「安らげる居どころ」はトートだったんだね
ルドルフの自害シーンはまた観たい
ドSな芳雄トートと同じ目線でいてくれる古川トート、そんな演技の比較もしたいし
またいろんな経験を積んだ京本ルドルフとトートとの絡みを観たいな
これってミュージカルあるあるだと思ったんだけど
主人公って『自由』を求めがち
時代背景や境遇は違えど、人間の本質的な自由を求める作品が多い
自由って普遍的なテーマなんだね、今回観ながらもそう感じた
エリザベートでは、自由な生き方を模索して辿り着いたのは死＝愛
…あ～こういうぐるぐる考えちゃうタイプの作品大好きだな～～
今回もっとも注目していたルドルフ
誰からも愛情を注がれず、周りからは見捨てられ、トートと同化することに喜びを感じながら自ら命を絶つ悲劇の貴公子
こんなにかっこいい青年に恋模様がない作品って珍しいよね、恋したかったでしょうにねえ…
本当に愛されることがなかったんだなって思うと悲しすぎて 私が愛します！(挙手) っていう気持ちを帝劇の客みんなが秘めてたわ
もし彼の生きる時代が違ったら
周りの人たちとの関係性も違うだろうからもっと幸せになってたと思う(/ _ ; )時代や運命とは酷い。
そんな悲壮感漂うルドルフを演じた京本くん、実際のお育ちの良さと美しすぎるお顔立ちゆえの儚さを身に纏っている姿が本当に本当に素晴らしかった
「ミュージカルは大好きだけど大嫌い(笑)、本当に苦しいから」「(ミュージカルは)俺にとっては生き甲斐」って言ってるところからして信頼度10000000%～！
というか、去年東京のモーツァルト!に2回行ってる時点でめちゃくちゃ好き
モーツァルト!好きは私絶対好き。(なんの断言)
私もエリザベート観てからまた観たいなと思って浮かんだ作品がモーツァルト!なんだよね（´-`）
自我が目覚めて自分について考え始めてからのストーリーがあるところとかもすごく似てるし
一個言っていい？彼の演技が映像として残らないのって大損失じゃない？
ジャニーズ事務所に意見書書いた方がいいのでは？
これまでの2回ルドルフを演じた時の舞台写真も見たけど、どんどん成長しているのが顔つきからも分かる
舞台は生ものだから新鮮なうちに！さあ！今ここで是非映像化を！
ミュージカル俳優とアイドルの二足の草鞋を履く京本大我くん、これからも応援していきます！
彼、まちがいないんで！！！！！！
…そういえばモーツァルト!に行った時はDVDの予約を劇場で受け付けていた頃だったっけ
私がソニンちゃんの大ファンになるきっかけになった「ダンスはやめられない」を貼っておこうっと
【ソニン ダンスはやめられない モーツァルト 】
さっ、月曜日まで試験ですよー！！
現実来たー！
わーーーーーーー！
♪♯ FNSでのお兄ちゃんたちのSNSも嬉しかったね
♪♯ 帝劇入った瞬間ファン層の低さにびっっっくり。東京ドームか！
♪♯ 闇広からの右のピョン毛かわいすぎたぁ
♪♯ エリザベートの卵3つとオレンジしか食べなくて3時間器械体操情報にはすかさず、それ消費カロリーに摂取カロリー足りてなくない？とか思ったあたり栄養学生
♪♯ カテコの様子はあっちのツイッターで
Wakana.