東海大学医学部付属八王子病院へ 18 手術後8年経過 「エピソード3」はじまる | 耳下腺腫瘍になってしまった。。

耳下腺腫瘍になってしまった。。

        「コリント書の第13章を知ってるか!」

今日、半年ぶりに東海大学医学部付属八王子病院に経過観察で行ってきました。

病院まで行く道で新緑を眺めながら、春から初夏にかけて発現する生命力を感じます。

 

病院に入ると、1階のレストランも初夏を思わせるメニューになっていました。

 

TVK(テレビ神奈川)の「白い巨塔」の再放送が終わってしまい、つまんないなーと思っていたら、今度はNHKのEテレでアニメ「はたらく細胞」の放送が始まりました。

このマンガは大変好評で、アニメ化で1期・2期、アニメ映画化もされて、舞台化までされました。今度は実写映画化されるそうで、映画「翔んで埼玉」の監督が担当するんだとか。

フランスの日刊新聞「Le Monde」(ルモンド)紙が選ぶ「この夏に推薦する図書リスト」で推奨されたり、もはや国際的人気マンガになりました。

折しも最新の放送回では、槇先生の専門分野「ガン細胞」がテーマでした。

無駄にイケメンなガン細胞。はたらく細胞の「最強の敵」です。

無駄にカッコ良いガン細胞。さながらアンチヒーロー的な。
 
メチャクチャ強くて体内の免疫細胞も太刀打ちできないんですが、最強の免疫細胞であるNK細胞(ナチュラルキラー細胞)が「笑う」ことで活性化して強くなり、ガン細胞を倒します。
 
八王子病院の待合室は午後の時間でも賑わっていて、コロナ前に戻った事を感じます。
 
槇先生の診察です。

この日、一通りの診察が終わった後で、槇先生から衝撃の一言が。

 

「実は6月で退職する事になりまして」

となるところですが、
 
実はこの診察の直前に、槇先生が独立してクリニックを開業される情報を見つけていました。

場所はJR西八王子駅から少し歩いたところで、スギ薬局の隣だそうです。

 

スギ薬局のウェブサイトを見てみると、片隅にこんなリンクが貼られていました。

懇切丁寧に勤務医から開業医へ移行できるサポートを新たなビジネスにしていて、過去の実績も多数あります。様々な迷いを抱えている勤務医がコレを見たらそっちに行ってしまうのでは。。

 

ひとつ気になるのは今春から実施された「医師の働き方改革」です。厚労省が主導するこの改革に対する現場の医師からの評価はあまり良くありません。

 

 

この改革が失敗すると、東海大学医学部付属病院に限らず多くの大学病院で、時間や人手をかけて育成し、やっと安心して仕事を任せられる専門医に育った医師が次々と独立してしまうのでは。。

 

次の画像はNHK「クローズアップ現代」より。重症患者が多く、責任も重い、医療の成果としては最も重要な部分を担う高度医療を支えている大学病院の医師が報酬は相対的に低いという、日本の医療界が抱える理不尽な構造的問題もこの流れを加速させます。とにかく稼ぎたい若手医師は、いま自由診療の美容外科に流れているんだとか。

槇先生は人生の新たなチャレンジに踏み出す事を決意されました。特定の科の専門医が、同時にガン専門医である事は、中高年層の患者にとっては願ってもない強味です。

 

これまで磨いてきた黄金の右腕の実力を発揮する場を失ってしまうのか、とも思いましたが、

隔週に一度は八王子病院で手術のサポートに入られるとか。大学病院での手術が必要なクリニックの患者が望めば、槇先生が執刀医を務める事もできるようで、これは八王子病院にとっても槇先生にとっても良い事かなと。

 

自分にとっても槇先生とのお付き合いが新たなステージに入る事になります。

 

エピソード1:東海大学医学部付属病院「ここに熊は出るのか」

エピソード2:東海大学医学部付属八王子病院「野戦病院」

そして次回の診察からはエピソード3に入ります。

 

CTは八王子病院で撮る事になるようで、隔週で槇先生が八王子病院に行った時にCT画像を診断されます。診察は大学病院からクリニックに「逆紹介」という形で槇先生のクリニックで受けます。とりあえず次回は9月に八王子病院でCTを撮る予定です。