最近ブログを休んでいたこともあって、読書日記も久しぶり。
休んでいた間に読書をしなかった訳では無いが、その間に読んだ本についてはおいおい。
さて
今日は「河童忌」だそうな。
そりゃ何かって言ったら芥川龍之介氏の命日だと。
そういや先日今年の上半期の芥川賞が該当者なしって発表されてたっけ。
ということで本作を読んでみた。
21冊目
読了日 2011年7月24日
読んだ本 「河童」 芥川龍之介
芥川さんの晩年の代表作ともいわれる本作。
河童の国に紛れ込んだ男性が見聞した物語。
そこでは人間の世界とは正反対とも言えるような価値観で河童たちが生活している。
そんな話。
芥川さんや本作品に対する評価は色々あるだろうが、自分はとても興味深く読んだ。
本作品の発行と同じ年に芥川さんが自殺したことを考えると、本作に表れている彼の厭世的・病的思考が読み取れる。
河童と人間との対比を読んでいて考えた。
自分が普通だと思っていることでも、他人からみたら異常だということは時々ある。
ということは逆もまた然り。
自分の価値観を他人に押し付けることのないよう、
他人の価値観にそのまま迎合する事は無いにしても一旦は受け止めることのできるよう、
そうありたいと思う。
皆さんも「河童」読んでみて下さいな。