昨日は一日家にいた。
特にこれといったこともなく、一日中机の前にいたかな・・・。
ということで前のブログに続いて読書日記。
読了日 2011年6月11日
読んだ本 「真夜中のダリア」 鳴海 章
鳴海さんもまたお気に入りの作家さんの一人。
航空ものも沢山書いていて面白いが、本作の様な?警察ものもまたいい。
本作は、新宿2丁目でゲイバーの経営者が殺される場面から始まる。
主人公は過去の重荷にこだわる男。
止まらないゲイバー経営者殺し。
犯人と主人公との関係と運命。
凄惨な記述も少し多目であり、苦手な方もいらっしゃるかもしれない。
しかし、作者の他の作品でもそうだと思うが、専門知識の記述が少し多いだけで、本質はハードボイルド作品と言っても差支えないだろう。
読んでいるとラストは想像の範疇と言えるところかもしれないが、それでも感情移入して読むタイプの読者ならうなることだろう。
数年ぶりに読んだが、いい作品だった。
今回も作中から
「ただ流れ、ただ遊び、ただ楽しいだけの時間を過ごしているうちに老い、衰え、醜くなっていく。そして行きつく果ては死だ。茫漠としたイメージに吐き気を催したことさえある。
死ぬときに後悔しないように。
考えたのはそれだけだ。」
反省はします。同じことを繰り返さないように。
でも後悔はしたくない。