こんなに想っていても
私達を表す明確な呼び名はないけど

誰かから守ってもらう為の名前なんていらないよ


あなたはあなた
私は私
いつでも嘘偽りなく向き合えているなら


それだけで充分
接待で飲んで家へ帰る途中、ほんの少しだけ寄り道をして私の家の下まで来てくれてありがとう。

ほんの数分間しか話をしなかったけれど、それでも嬉しかった。

「それじゃ帰るね」って言って歩き出したあなたの背中を見てたら、私、ずっとずっと昔の自分を思い出したの。

好きな人と目が合っただけで、飛び上がるほど嬉しかったあの頃を。


これからも私の中の、もう残ってるか残ってないか分からないくらい小さくなっちゃった、一番綺麗な部分をどうか沢山思い出させて下さい。


あなたしか、それは出来ないから。
松尾消防署前から国際通りへ。
国際通りからパラダイス通りを通って沖映通りへ。
昔のダイ那覇の横を通って美栄橋の駅へ。

たったこれだけの距離。
20分も掛からない。

でも手を繋いで歩くと、見慣れた雨上がりの街まで新しく感じた。
それに


知らなかったな。
あなたの右手がこんなに大きかったなんて。