彼に初めて会ったのは8年前。
気難しそうな人だな、と言うのが、お堅いスーツを着た彼の第一印象だった。

当時の私はと言うと、言いたい放題やりたい放題の野放し状態で、やっぱり彼にもかなり色々言ったように思う。

そんな私の暴言を、黙ったまま辛抱強く聞いていた彼の事を、まさか8年も経ってからこんなにも好きになるなんて、あの出会いの日には思ってもみなかった予想外の、正に想定外の出来事だ。

今の私には、彼なしの生活なんて考えられないし、考えたくもない。

そんな日々の私の日記を、ここにつけて行こうと思う。
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夏場には夜8時前頃まで明るい沖縄ですが、この時期になって来ると6時過ぎには段々と暗くなって来ます。

今日も散歩に出掛けたのは6時前でまだ明るかったのですが、帰る頃にはこんな空に。
写真はうちの近所の公園からの風景。
昼間はまだ暑い沖縄も、風だけは涼しくなって来て、夕焼け空はすっかり秋の気配です。

青紫の空、綺麗でした。

明日も晴れるかな。
暑い夏が少しだけ過ぎて、風に秋の気配を感じ始めると思い出すのは金木犀のこと。

晴れた日の高い青空によく映える、あのなんとも言えない暖かい橙色。
それから涼しい風に乗ってやって来る花の香り。
その年の夏が終わったことを告げられているようで、大好きなあの香りが庭に漂い始めると嬉しい反面、切なくなった子供の頃。
季節外れに金木犀の香りを嗅ぐと、ふいにその気持ちだけ蘇って、訳もなく胸が締めつけられた。
毎年、そんな小さな切なさを重ねて私は育って来た。

でもここにいる限り、もう目にすることも花の香りを嗅ぐこともない。
今、私が住む場所に金木犀は咲かない。


だからこそ、より強く、思い出す度にあの花は私の根っこを連れて来る。
私は何処の誰なのか、ここぞとばかりに思い知らされる。

これからも9月は何度もやって来るけれど、多分その度に私はあの庭に還る。


今を形作るに至った自分にもう一度会う為に。