人はたかだか100年も生きていられない
せいぜい80年近く


もう半分近く来た


もうすぐ折り返しなら
あなたの手を取って
残りの半分を行こう


不器用なあなたと
傷だらけな私
これからの道程は平らじゃないかも知れない


それでも共に過ごそう


100年後の教科書には決して載らない
私達だけの
愛しい
限りのある小さな人生を
私とあなたの間に
今ある確かなものは
お互いの心だけ
そのほかには
何一つ
拠り所すらない


だから彼は走り出した
何か一つでも形にする為に

私も
私のやるべき事と果たすべき責任に
立ち向かわなくちゃ


こんな嵐のような世界の中を
あなた一人で
走らせる訳にはいかない

彼は穏やかに言った
私がひとしきり
怒ったり泣いたりした後に


その言葉がやけに優しく聞こえて

同い年なのに
私より大人みたいで


ふてくされた顔を元に戻せない
心の中では
もうとっくに許してるのに