4月30日 土曜日、また石巻にボランティア隊として日帰りバスで参加してきました。
上下カッパ、マスク3重、帽子、ゴーグル、長靴、長靴の上からかぶせるビニール足カバー、軍手の上に厚手のビニール手袋、ビニールの腕カバー、と肌を露出しない完全武装で。
前回と同じ石巻市大街道地区でボランティア作業をしました。
前回来た時より町並みは少し綺麗になっていました。
グニャぐにゃの車、浸水して使いものにならなくなった
家財道具があちこちに見られます。
でもスーパー、コンビニなど営業を再開した店もちらほら。よかったです!
今日は側溝のヘドロ撤去作業。
作業自体は町内で行うドブ掃除と同じですが・・・
側溝のふたを開けたらびっくり!
真っ黒な液体ヘドロがチャプチャプ満ちていました。
ヘドロでせき止められていて流れないで溜まっています。
側溝の底が見えないから主に男性陣がスコップでヘドロを探り出し、
女性陣が土のう袋を広げてヘドロを入れやすいようにしていきます。
粘土状になっている所はすくいやすいのですが、液体混じりとなると
ビジャビジャです。
カッパがヘドロだらけになります。
汚れるのを気にしていたら作業は進みません。
汚れるのを百も承知ですよ。
チーム全体で300M掃除できたでしょうか・・・
石巻の殆どの側溝があのような状態になっていると思うと
ゾッとするとともに気が遠くなりました。
今回私は民家のお手伝いはしませんでしたが、前回と今回とトラブルがあったようです。
「なぜ隣の家にはボランティアが来て、家には来ないんだ!
それも年齢が若い住人で十分に働ける。
こっちは高齢でろくに作業できないのに・・・」
私たち県外ボランティアは地元のボランティアのスタッフから要請を受けて活動しているんです。勝手な行動はできません。
地元のボランティアスタッフも民家からのボランティアの申請を受けて順番に行っているそうです。
被災した不便な所だからボランティアの情報のやり取り、ボランティアの受け入れ配置などがスムーズとは言い切れません。
直前に活動場所が変わります。
地元がボランティア隊受け入れる器がないからボランティアをお断りしている所もあります。本当は来てほしいんですよ。
それから、ご近所同士のトラブルにボランティア隊も巻き込まれます。
隣の家同士で廃材の置き場所でもめるそうです。
終いには隣の家の住人が口出しし、ボランティア隊に向かって暴言を吐いたそうです。
ボランティア隊の対応にも問題があったのかもしれませんが。
被災地の人々は心労が溜まっているのは解ります。
相手によっては下手に言葉を掛けられません。
自分が被災した立場になったらと思うと・・・
無言で対応するしかないのかもしれません。
今日も通りすがりの地元の人たちが
「こんにちは」
「ありがとさま~」
「ご苦労さんです~」
と声をかけて頂きました。
感謝します。
一人でも多くの人が笑顔を取り戻して欲しいです。