10名くらいにチームを組んで民家の掃除などをしてきました。
上下カッパ、長靴、長靴の上からかぶせるビニール足カバー、軍手の上に厚手のビニール手袋、ビニールの腕カバー、マスク3重、帽子、ゴーグルと肌を露出しない完全武装で。格好なんか気にしてられません!
私たちのチームは石巻の大街道という地区で石巻港から約1.5km離れたところで作業。
そこは被害が大きくないと言う事とある程度片付けられてはいましたが大量の粉じんだらけ、おまけに強風。
バイパスから狭い道路に入ると道路の両脇に廃材の山、車があり得ない格好になっていました!(テレビで見る光景と同じです)
![$お~い、きっきちゃん!? フランス語がんばろぅ♪-宮城・石巻 ~ボランティア隊~](https://stat.ameba.jp/user_images/20110417/00/loupiac/52/0d/j/t02200165_0640048011170295681.jpg?caw=800)
港から約1.5km先まで津波が押し寄せてきました。それも150cm以上!!
家や塀を見ると私の目線の上の所に海水が来ていた跡がありました。
地元のボランティアの人から清掃依頼があった民家へ案内され掃除開始。
庭のヘドロ(泥)、廃材撤去作業をしました。
ひび割れた乾いた泥を回収するのにチリトリですくい上げ。めくってみると2,3センチの真っ黒なヘドロの層が…
庭の周りにあった狭い溝をすくい上げると中にはドロドロのヘドロがどっさり!
これはさすがにチリトリで救えないので溝の幅にあった廃材を見つけヘドロをすくい上げる。
屋外ならまだしも物置小屋の床は一面液状のヘドロ!
男性隊員がスコップでヘドロをすくい上げ、私はヘドロを入れやすいように泥袋を広げていました。飛び散ります。ヘドロだらけです。ゴーグルしていて正解です。
ヘドロの臭いだけではなく、アンモニア臭の様な異臭が漂います。物置にあった石灰粉やアルコールなどの薬品が置いてあったらしく、息で曇ったゴーグルをちょっとずらしたら目にジリジリきました。
とにかく無心でヘドロ回収していました。
民家の人たちをお話することができて、石巻は大体ライフラインはつながっているけど、食事は救援物資だそうです。
プロパンガスは使えるけど、一階がめちゃくちゃですから。料理はできません。
地震だけだったら倒れたモノを元に戻せばいいけど、津波は別格です。浸水し、家の中がヘドロだらけで異臭を放ちます。まだ家があるだけいいのかもしれません。
「まさかここまで津波が来るとは思っていなかった。怖かった!死ぬかと思った」
と皆が言っていました。
水が引くのに3日掛かったそうです。
でも民家の人達は明るく
「ありがとう。大変助かりました」
と笑顔で見送って頂き、通りすがりの地元に人たちも
「ありがとう。ごくろうさま~」
と声をかけて頂きました。
バスが渋滞に飲み込まれ到着が大幅に遅れてしまい、民家2軒、計約3時間しか作業はできませんでした。
隊員10人いるのに全くと言っていいほど片付かないんです。
例えば100ある作業の内、1にも満たせない感じでした。
“これでボランティアしてきたなんて言えない。微力だ!”
と痛感しました。
機会があったらまた参加するつもりです。
写真、二枚しか撮れませんでした(空気を読んで)。
帰り際、列の最後尾に並んで気付かれないようにパシャリ。
![$お~い、きっきちゃん!? フランス語がんばろぅ♪-宮城・石巻 ~ボランティア隊~](https://stat.ameba.jp/user_images/20110417/00/loupiac/a6/fd/j/t02200165_0640048011170295717.jpg?caw=800)
最後まで読んでくれて感謝します。
ボランティアをするには「ボランティア保険」の加入が必要です。
![ペタしてね](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/decoPeta/pc/decoPeta_08.gif)