10代の頃から酷い生理痛に悩まされ、
あまりに辛く、生活に支障が出てしまうので、
なんだかんだで大学病院の婦人科に行くことになりました。
すると、診察の結果、
「妊娠しづらい体質かもしれません」
と言われてしまったので、
お付き合いする人には、割と早い段階でその旨お伝えしてきました。
夫も例外ではなく、
でも、夫は基本的に超楽観主義者で、
「まぁ、なんとかなるっしょ」
くらいのノリだったので、
その分、私がしっかりしなければと思い、
一人っ子の夫と結婚するからには、ある程度がんばって妊娠できなかったら離婚するつもりで結婚しました。
結果、二人のこどもに恵まれたので、
実際そうなった時にどうなったかは、今となってはもうわからないのですが、
とりあえずその時の私は、そういうつもりでいました。
なので、結婚が決まったら、
(プロポーズは特になく、
「ここのマンション買う?」
で結婚が決まったような気がします。
友人から、「プロポーズ、どんなだった!?」と聞かれて初めて、なかったことに気がつきました。
夫は、出会ってわりとすぐから結婚結婚とうるさかったのですが、3年も経つと言わなくなっていました)
結婚式や入籍の前から妊活を始めました。
すぐに妊娠したかと思ったのですが、まもなく、
いわゆる化学流産をしました。
「あぁ、本当に妊娠しづらいんだ」
と、泣いて、泣いて、泣いたのが4月。
結婚式を6月に控えていたこともあり、気持ち的に辛かったので、
(化学流産は流産には含まれないと言われても、
初めて授かったと思った赤ちゃんらしきもののエコー写真を見ては、顔が変わるほど泣きました)
一旦妊活を中断し、
式が終わってから再開しましたが、ひと月目は生理が来てしまい、
当時入院中だった母の病室で泣き、母を心配させてしまいました。
その次の月には息子を妊娠することができ、
娘の時は、息子が1歳になったのを機に妊活を再開し、最初の月で妊娠したので、
ごくごく親しい人たちには、経緯を話せたのですが、
そうではない人(例えば、夫が小さい頃から行っているお寿司屋さんの大将さんとか)から、夫は、
「なんだよ、奥さんちょっとは休ませてやんなきゃダメだよ!」
と人でなし扱いされ、苦笑いしていました。
そんなかわいそうな夫からは、
「あれ、診断ミスだったんじゃないの?」
と笑われましたが、
私は、娘を妊娠できて、なんとか無事産むことができた時、
10年以上背負い続けていたものをやっと降ろせて、心底ホッとしたのを覚えています。
私程度でさえこうなので、
もっともっと辛いを思いをされている方が、たくさんたくさんいらっしゃるんだろうな、
どれだけお辛いことだろう、
と思うと、胸が詰まる思いがします。
長く不妊治療をしていた友人から、治療をやめるという話をされた時も、
何を言っても、傷つけてしまわないか心配で、
どの道を選んでも大変な中、がんばっているあなたは本当に素晴らしいし、
とにかくあなたのしあわせを祈っている、ということを伝えるだけで精一杯でした。
ですので、それからしばらくして、彼女から自然妊娠の報告が届いた時は、
みんなで泣きました。
さて、婦人にまつわる受難は、
そうやってこどもを産んだ後も終わりません。
卒業できるまではずっと、毎月毎月、
痛かったり吐き気がしたり頭痛がしたり。
PMSで鬱っぽくなってしまうこともあります。
体調が悪くなる上に、
私は経血の量が多すぎて、
ちょっと買い物に行くだけでも溢れてしまうほどだったので、
お医者さまに勧められて、30代から、ピルを服用するようになりました。
これで生活が劇的に楽になったのですが、
ピルだと、血栓のリスクが生じます。
飲むのが面倒だし、定期的に受診してお薬をいただかないといけないので、
「ミレーナにしたら?」
と勧められ、
最初は、
「えー、ずっと体の中にあるのってどうなの・・・?」
とか、
「入れるのも出すのも痛そう・・・」
と思っていたのですが、
毎度勧められるので、何年か考えた末、挑戦してみることにしました。
入れるのは、まぁ痛かった、くらいで、
痛みの程度としたら、生理痛の5%にも届かないくらいです。
一瞬だし、私は全然大丈夫でした。
その後しばらく不正出血がありましたが、まもなく終わって、
「20%くらいの人は生理がなくなるんだよー」
という先生の一言に乗せられてワクワクしていたら、
80%の方に入ってしまって、
「どうだったー?」
と聞かれたので、
「来ました・・・」
と恨めしそうに言ったら、
「あー、来ちゃったかー、でも軽いでしょ?」
と、またしてもかるーく返されたので、
「でもなくなってほしかったです・・・」
と不満を言ったら、また、
「20%の人は無くなるんだけどねー」
と言われました。
でも、よく考えれば、5分の1に入るって、めっちゃ大変ですよね・・・。
期待した私がいけなかったのだと思います。
その後、毎年の検診の度に、ミレーナも一緒にチェックしていただいていたのですが、
1度だけ、浮気をしたことがあります。
引越しをしたので、
転居先の自治体のクーポンを使って、
転居先の近くの病院を受診したのです。
私はその先生にかかる前も、一度だけ別の先生のところにかかったことがあって、
それは私の初めての子宮頸がん、体癌の検診だったのですが、
その日の夜、
吐き気と下痢で、大変な目に遭いました。
落ち着くのに1時間半ほどかかり、
その間、床にボタボタと脂汗が落ち続け、文字通り小さな水たまりができそうでした。
その旨お伝えしても、
検診とは関係ないと言われたのですが、
ちょっと不安になって、友人の紹介でお世話になったのが、
「でも軽かったでしょー?」の先生です。
話口調は軽いけど、痛くないし、体調も悪くならないので、ずっとお世話になっていたのですが、
ありがたみを忘れ、
「もしかしたら、他の先生でも・・・」
と魔が差したのが運の尽き、
また同じ目に遭いました。
(検診の結果は異常なしでした。でももう嫌や・・・!)
1年後、2年ぶりに先生の所に出戻って、
「遠くても来るので、お願いします・・・!」
と言うと、
「えー来たのー?結構かかるでしょー?僕はいいけどさー笑」
といつも通りの先生。
「先生でもああなっちゃったらどうしよう・・・」
と心配で、友人に付き添ってもらったのですが、
無事何事も起こらず終えることができたので、
もう絶対浮気しません!!
と心に誓いました。
が、
今年の初め、
先生がご病気になられました。
初めは休院のお知らせだったのに、閉院のお知らせになってしまい、
同じクリニックに通っていた友人と、
「ショックだよね・・・」
と言い合います。
先生が一日も早くお元気なられることを祈ることしかできません。
今まで本当にありがとうございましたと、一言お伝えできないことが心残りです。
ミレーナの効果は5年で切れるので、
5年後に入れ替えをしなければなりません。
「来年入れ替えしようねー」と言って下さっていた先生のクリニックはもう閉まってしまったので、
新しいクリニックを探さなければなりません。
口コミと勘を頼りに、
エラーは嫌だけど、
トライアンドエラーを繰り返すしかありません。
そんな、私にとっては、自分の体を賭けた日の、勝負服です。
ワンピース URBAN RESEARCH DOORS
診察台でたくし上げるので、シワになりにくい、
ポリエステルとポリウレタン素材のものです。
出血するかもしれないので、色は濃いめがベター。
黒は理想的です。
あと、お腹を締め付けないように、ゆったりワンピースがよきです。
Tシャツ SHIPS
とにかく楽な格好がいいので、Tシャツがいいですね!
シャツ MHL.
温度調節に。
弱るので、暑いのも寒いのもダメです。
あと、これは大事な頂き物なので、心の支えにもなります。
靴 MHL.
弱るので、とにかく歩きやすく、
診察台に上がるので、脱ぎ履きが楽なもので。
バッグ HERMES
これはもう20年以上のお付き合いなのですが、
時代遅れと言われても、ずっと変わらず好きだし、思い出もたくさんあって、なかなか手離すことができません。
またこうして新しく思い出が積み重なってしまいました。
勇気を出して新しい婦人科に行って体調が悪くならなかった、記念すべき日にお供してくれた縁起のいいバッグ!です
そうなんです、
体調、悪くならなかったんです!
もううれしくてうれしくて、本当にホッとしました。
これで野良じゃなくなれる!!
診察台では、ほとんど痛くなかったのですが、
ちょっとだけ、
「ん?まぁ、でも、このくらいは仕方ないよね」
と思ったら、検診はもう終わってて、ミレーナを抜いて下さった時の痛みでした。
そのくらい痛くなかったです。
大冒険を終えて、冒険ランク、めちゃめちゃ上がった気がします。
来月、ミレーナ再挿入の予定ですが、
再挿入だろうが再抜去だろうがなんでも来い!な気分です。
追加
なおさん、
広いお心で、裸足好き仲間にいれていただいて、
ありがとうございます!
これからの季節、私も気持ちよく裸足をたのしみたいと思います
carp1965さん、
熱い長靴愛、素敵ですね!
carp1965さんの長靴さんは、とてもとても大切にしてもらえてしあわせそうです
私も、私の雨用靴と、雨の日も元気よく出掛けたいと思います!