40代に差し掛かると、

「とてもその年齢には見えない!」といったことが、褒め言葉として使われるようになります。

でも、その一方で、シワやシミを隠さず自然体でいることが魅力的だと捉えられる場合もあります。

であれば、どっちでもいいか!と思えそうな気もしますが、

若い頃から好きなお洋服を着続けることで、「40過ぎて、あれはないよね」と言われたり、

年相応を目指した結果、「老けた」と評価されることもあったりするのです。

 

 

 

じゃあどうしたらいいのよ・・・_| ̄|○

 

 

なぜ同じことをしても、褒められるケースとけなされるケースが出てきてしまうのでしょうか。

単純に、別の考え方を持っている人たちがいる、ということなのか、

それとも、一人の人の中で、ある時は好意的に、ある時は批判的に、捉えられてしまうのでしょうか。

 

 

これを考えるについては、

若さとは何か、また年齢を重ねるということにはどのような意味があるのかについて考える必要があるように思います。

 

まず単純に、若いということは、死がまだ遠い、残された時間が多い、ということを意味します。

多くの時の権力者が探し求める、不老不死の妙薬。

最も有名なのは、初めて中国を統一した、真の始皇帝でしょうか。

人間も動物である以上、本来的には生存本能が備わっています。

ですので、時の権力者でなくとも、若さを求めるのは生き物として合理的というか、必然的なことのような気がします。

 

 

ですが、人間は社会的な生き物です。

動物であれば、食べるものを獲得し、繁殖をし、

多少は群れを作ったりもして、コミュニケーション能力などもあったら便利なのかもしれませんが、

基本的にそこで物を言うのは体力です。

体力は、肉体が成熟した個体になったその時がピークで、そこから先は下降の一途を辿ります。

これに対し、人間に求められるのは体力だけではありません。

小学生の時には、足の速い子が人気がありますが、(運動会という一大イベントで活躍できるためと思われます)

合コンで足の速さを自慢していいのは、スポーツ選手くらいではないでしょうか。

 

若いということは、人生経験の少なさ、体力以外の様々な能力の少なさ、未熟さも意味します。

若くしてご懐妊されると、「そんなに若くて親が務まるのか」と言われてしまうのは、若さの負の面を懸念されるためでしょう。

もちろん、若くても人間的に成熟した方もいらっしゃるのでしょうが、

その方自身で比較した場合、

20歳のその方と40歳のその方では、20歳のその方はひよっことしか言いようがないでしょう。

歳を重ねたことによる美しさは、その経験値、人生の深みが滲み出た結果の美しさといえます。

そういったものが評価されるのは、人間が体力だけで生きる動物ではないからではないでしょうか。

 ここで、生き物本来の反応とはまた別の、人間が人間であるが故の新たな価値観が生まれ、これがないまぜになって、一見すると矛盾するような評価が生まれてしまうと考えられます。



 

また、最近では、見た目の若さを維持するための様々な手段があることも、様相を複雑にしています。

そこに必要なのは努力。

自らを律する努力、手間暇をかける努力、お金をかけて自分に投資する努力。

痛みに耐えたり、またはリスクも負う勇気がないとできない施術もあるでしょう。

なりたい自分になるために頑張る。

その人の実年齢は知っていても、なお、その年齢よりも若々しい見た目を褒め称えるというのは、

そういった心意気に拍手を送る意味も多分に含まれている気がします。

 

 

 

また、ターゲット層が若年層のお洋服を身につけた結果「40過ぎてあれはないよね」と言われてしまうケースには、いろいろなケースが考えられます。

 

まず、40を過ぎてからの見た目の若作りとの関連性については、

 

Ⅰ  実年齢を知らなかったら若く見えるケース

Ⅱ  実年齢を知らなくても、実年齢相応に見えるケース

 

があって、そして更に、

 

A 似合っているケース

B 似合っていないケース

 

が考えられます。

 

まず、1Aのケース:実年齢より若く見え、かつ、似合っている

 

このケースが、「若いね!いいね!!」と言ってもらえるケースなのだと思うのですが、

これでもなお、人間として、社会的な成熟を求められる場面では、批判の対象となる場合があります。

これが、「40過ぎてあれはないよね」案件です。

子供の入学式、卒業式などが顕著な例で、

親である以上、若々しさよりも、親としての責任、覚悟、そういったものが服装にも表れていてほしい、と思うのが人情なのでしょう。

かわいいやらイケメンやらは、別に機会で楽しんだらどうだい?といった所でしょうか。

これについては、「そんなの関係ない!」と思うかどうかで判断すればよいと思います。

「そんな了見の狭い人とは友達にならなくていい」と思うのであれば、そういった服装をすることで、自分と考えの異なる方が寄ってきて、うっかり友達になれるかと思ったら無理だった、といった事故を避けることができ、無用なトラブルに巻き込まれずに済むかもしれません。

 

 

 

次に、Ⅰ B:実年齢より若く見えるが、似合っていない

 

これも、いくら若く見えても、似合っていない以上、

「40過ぎてあれはないよね」と言われてしまうような気がします。

実年齢を知られていない場合は、「あの人変わったセンスの方だね」で済むかもしれませんが、

実年齢を知られている場合は、

本当は40を過ぎていることが原因ではなく、ファッションセンスが独特であることが原因だったとしても、

年齢のせいだと誤認識される可能性が高い気がします。

 

更に、ⅡA:実年齢相応に見え、似合っている

これは、考えにくいケースのように思われますが、

似合う原因がなんであれ、とにかく似合わせられたら何でもいいような気がします。

私がパッと思いつくのは、bonponさんです。

 

 

 

着ていらっしゃるものが、若年層向けと言えるかはちょっと微妙なのですが、お二人のお子さま世代が着てもいいようなお洋服であることは間違いないと思います。

本当に素敵なご夫婦で、憧れです!

私は短気なので、フェリシモのシステムが面倒になって辞めてしまったのですが、

bonponさんのお洋服、見るたびにほしくなってしまいます。

 

 

 

最後に、Ⅱ B:実年齢相応に見えて、似合っていない

 

これこそが最も、「40過ぎてあれはないよね」と言われてしまうケースですね。

ただ、似合う、似合わないは個人の主観なので、よほどのファッションリーダーを自認されている方でもない限り、そこを批判する方はあまりいらっしゃらない気がします。

むしろ、年齢を理由にされている場合、ただ似合っていないというよりは、セクシャルなものを身につけられ拒否反応を感じられているケースが多い気がします。

太もも、胸などの、多過ぎる肌の露出、

そういった部分を強調するアイテム。

男性でも、首を越えて胸元の肌の露出や、ピッタリと体のラインに沿ったお洋服などでしょうか。

繁殖に関わるイメージのあるものについては、やはり若さは切っても切れないものです。

これはもう、動物の本能なので、致し方ない気がします。

もしそういったお洋服を楽しみたいのであれば、努力、投資をして、体型や肌状態を整える必要があるのでしょう。

 

 

 

 

こうして考えてきますと、まだまだ検討は荒い気がしますが、気持ちの整理できた部分もありました。

 

本当に身近な人は、「そんな歳で」とあまり思わないし、思ったとしても、既にその程度のことでは揺るがないつながりがあるので、大丈夫そうです。

また、日常生活で実年齢を伝える場面はそうそう無いので、若いふりか、それに失敗したら、「よく老け顔だっていわれちゃうんですよね」とか言って、「老けて見える若い人」のふりをすれば大丈夫な気がします。

セクシャルな要素の強いお洋服は、若くても賛否両論だし、とりあえず私は好きではないので、その地雷は避けられます。

そして、「親」はできるだけ経験値と体力のバランスがいいことが望まれていますが、

私には「そんなことより自分貫くぞ!」という気概はないので、そこは無難におさえておいた方が、精神衛生上よさそうです。

 

 

 

それならば、気をつけないといけない場合は実はそんなに多くなくて、

普段の生活なんて、場所のドレスコードさえ間違えなければ、好きな服を着ていいのかも?という気がしてきました。




してきましたので、




ずっと気になっていた、SM2のKazumiさんコラボアイテムを買ってしまいました。



 






実は、この前のシーズン(かな?)でも、ベージュのブラウスとスカートを買ってしまっていたので、










ダメだ…!

こんな似たものを買ってしまうなんて、これではミニマリスト見習い失格だ…!!

と思ったのですが、


でも、Apple の創始者、スティーブ・ジョブズ氏が、同じお洋服を何枚も所有し、毎日同じスタイリングでお召しになられていたのは有名な話です。

(イッセイミヤケの黒のタートルネックにデニムだそうです)

そうすることによって、服装にまつわる決断の回数を減らし、その分の労力を他の有用なことに回すのが目的なのだそうです。


もしや私も、ミニマリストを目指すうちに、自然とその境地に近づいているのかしらん…!?

 と思ったりもしましたが、



買う時に、

「いや、この襟ね、前とは全然違うのよ!!!」





「 この袖と裾もね、全然違うよね!!!」





「スカートなんて、リバーシブルだし!!!」



と思いながら買ったので、


ただのベージュの服買いがちな人です。



SM2、大好き!!!